服やカバンなどに活用されているマジックテープ。
「靴のマジックテープがくっ付かなくて困る・・・」
「どうしてくっ付かなくなるの?」
「粘着力は復活しない?」
意外と困ってしまうのが、マジックテープの粘着力が弱まったときなんです。
子どもの靴やコルセットなど、大事な部分のマジックテープこそ何とかしたいですよね。
ここでは、マジックテープの粘着力を復活させる10個の方法をご紹介していきます!
また、マジックテープを交換する方法にも触れているので、こちらもぜひ参考にしてください。
目次
マジックテープの粘着力が落ちる原因

「そもそもマジックテープがくっ付かなくなるのはなぜ?」
使ううちに粘着力が弱まるのは仕方ないことと思いがちですが、この原因を知ることが復活させるためのヒントになります。
くっ付かなくなってしまったマジックテープをよく見てみましょう。
最初の頃のマジックテープと、明らかに何かが変わっていることに気づくはず。
その変化こそが粘着力を弱めている原因です。
粘着力が落ちる原因を知って、しっかりくっ付いていたあの頃のように復活させましょう!
原因1.ゴミが絡まっている
粘着力が弱まる1番の原因がゴミです。
つかっていくうちにゴミが絡まってしまうのはよくあることですよね。
そのゴミがマジックテープをくっ付かなくさせている大きな原因ですが、ゴミやほこりが絡まりやすい理由はこの2つ。
- 洗濯
- 静電気
洗濯をしたあとのマジックテープが、ゴミだらけになった経験はないでしょうか。
マジックテープは絡みやすい特性をしているので、洗濯とは相性がよくありません。
ただ、それ以外にもどうしてもゴミを引き寄せてしまう性質がマジックテープにはあります。
マジックテープは貼ったり剥がしたりするたびに、実は静電気を起こっています。
この静電気こそが、気をつけていてもほこりを吸い寄せてしまうんです。
糸くずがくっ付くと簡単には取れないですよね。
こういった小さな原因を積み重ねてしまうことで、マジックテープの粘着力が弱まります。
原因2.劣化した
ゴミ以外に考えられる原因は、マジックテープそのものの劣化です。
マジックテープの2枚の面を貼り合わせてつかいますが、どちらか1面が劣化しただけでも粘着力は弱まってしまいます。
劣化する原因をつかむためにも、マジックテープ(メス・オス)の特徴を知りましょう。
- ループ面(メス)・・・柔らかい方、ループ状またはモヘア状
- フック面(オス)・・・硬い方
ループ面(メス)とフック面(オス)の2面から構成されていることから「面ファスナー」と呼ぶこともあり、フック式のマジックテープやモヘア状のものなどがあります。
とくにループ面がふわふわしたモヘア状のタイプは、粘着力が強い代わりにゴミが絡みやすいデメリットがあります。
ところがループ状のものも貼ったりはがしたりを繰り返すうちに伸びてしまうことがあり、これが原因でマジックテープの寿命が来てしまうことも。
経年劣化というよりも使用回数による原因が多く、ゴミが絡まった程度であれば復活できる可能性があります。
ゴミだらけのマジックテープを復活させる10個の方法

「バッグの口が閉じなくなって不便!」
「子どもの靴のマジックテープも復活できる?」
弱まったマジックテープを見たら「ゴミだらけだった!」という人はこんな方法をつかってマジックテープを復活させましょう。
ゴミだらけのマジックテープを復活させる10個の方法を、ご家庭にある道具をつかって簡単にできる順からご紹介していきます。
ゴミさえ取ってしまえば一時的にでも粘着力が復活するので、すぐにでもお試しください。
方法1.ガムテープ
ゴミやほこりがくっ付いているなら、ガムテープでペタペタ取り除いてみてください。
よくあるガムテープを指に巻き付けるだけなので、手っ取り早く対応できます。
まれに粘着力とても強いガムテープもありますが、マジックテープ自体が取れてしまわぬよう注意しましょう。
方法2.コロコロ
広い面のマジックテープを復活させるならコロコロがとても便利です。
コロコロ転がすだけなので、子どもでもできますね。
小さなマジックテープを復活させるには、コロコロではやや大きいので、応用が効くガムテープの方が最適でしょう。
方法3.歯ブラシ
ゴワゴワしたほこりが絡まっているなら、使い古しの歯ブラシで表面をこすってみましょう。
とくにほこりが溜まったモヘア状のフック面には歯ブラシがぴったりです。
コロコロを使っても細かいゴミが残るときには、仕上げとして歯ブラシを使うことをおすすめします。
方法4.ピンセット
ループの奥に入り込んだ糸くずは、ピンセットで取り除きましょう。
やや面倒ですが、1本1本しっかり取り除けば粘着力が復活します。
ピンセットをつかえばマジックテープを傷めることもないので、劣化が見られるマジックテープにはこの方法を用いてください。
方法5.つまようじ
もし、出先でマジックテープのゴミが気になったときには、コンビニ弁当などについてくるつまようじも活用できます。
つまようじなら奥に入ったゴミも簡単にすくい上げることができるので、指でつまめないときに便利です。
粘着力が弱まったときの緊急対応としてもぜひ覚えておきましょう。
方法6.毛玉取り器
モヘア状のループ面にほこりがたまっているときには、毛玉取り器で軽く取り除くのもひとつの手段です。
ただし、強くこすってしまうとマジックテープそのものが削れてしまうので、あくまでゴミの部分だけを取るように使ってください。
方法7.掃除機
ゴミだらけになってしまったマジックテープは、掃除機で吸ってしまうという手段もつかえます。
全面のほこりを掃除機で吸ったら、仕上げとして糸くずなどを取り除いていきましょう。
方法8.ペット用ブラシ
ペット用ブラシも、ゴミが引っかかる構造をしているのでサッと綺麗に復活させることができるアイテムです。
簡単にお手入れができるのですが、マジックテープのループを引っ張ってしまったり、傷つけやすいので要注意。
また、ペットの毛がついたものを利用してしまえば逆効果なのでNGです。
あくまで軽く表面のゴミだけを取り除くようにして復活させましょう。
方法9.油を落とす
ゴミやほこりが見当たらないのに粘着力が弱った場合は、油などがついているおそれもあります。
油脂が付着しているときには、マジックテープの表面にキッチン洗剤を軽く塗って汚れを落としてみてください。
方法10.ドライヤー
最後の方法はドライヤーをつかった復活させる方法です。
ゴミやほこりを取り除いても復活しないマジックテープは、ループが伸びて劣化していることが多いので、ポリエステルの性質を利用して熱で復活させましょう。
ドライヤーの熱を軽く当て、マジックテープの面に平らな板に押し当ててみてください。
2つの面をはがした状態で行わないとはがれなくなることがあり、熱を当てすぎると溶けてしまうこともあります。
やけどに注意しながら、軽く熱を当てる程度にとどめてマジックテープを復活させましょう。
【ドライヤーで復活させる手順】
- ゴミを取り除く
- ドライヤーをループが伸びた表面に軽くあてる
- 平らな板に押し当てる
マジックテープは「アイロンで復活する」という噂は本当?

一部では、マジックテープをアイロンで復活させるという噂があるようですが、この方法はNGなのでご注意を!
アイロンをマジックテープ表面に当ててしまえば、たちまち溶けてしまい大変危険です。
やけどをしたりアイロンの故障にもつながりかねません。
熱を当てて復活させたいときにはドライヤーを軽く当てる方法を利用し、マジックテープそのものが溶けないように注意をして行ってください。
マジックテープを長持ちさせる4つの裏ワザ

粘着力がすぐに弱まってしまう人は、あることに気をつければ長持ちさせることができます。
マジックテープを長持ちさせる4つの裏ワザをつかえば、粘着力が弱まる原因を食い止めることができるのでぜひ覚えてくださいね。
裏ワザ1.マジックテープをはがさず洗濯する
マジックテープをはがした状態で洗濯してしまうと、洗っているうちにゴミが絡まってしまうので要注意。
はがさずにくっ付けたまま洗濯するだけでも長持ちさせることができるので、もし心当たりがある方は気をつけてくださいね。
裏ワザ2.洗濯ネットに入れて洗う
マジックテープをはがさず、さらに洗濯ネットに入れて洗ったほうがより効果的です。
できる限りマジックテープを内側にたたみ込んで、表面にさらさずに洗濯をした方が劣化進行を防ぐことができます。
マジックテープ自体がはがれてしまうことを防ぐ意味でも、洗濯ネットに入れて洗ってください。
裏ワザ3.マメにゴミを取る
「ゴミがついてる」と気づくたびに取ることが、マジックテープを快適に使い続けるコツです。
マジックテープがついた子どもの靴は、洗うタイミングでしっかりと取り除いていきましょう。
裏ワザ4.ゆっくりはがす
マジックテープはつい「ビリッ!」と勢いよくはがしてしまいがちですが、大きな摩擦によって劣化が進んでしまいます。
ゆっくりとはがした方がループ面とフック面が引っ張られにくくなるので、両手でゆっくりと開いていくイメージで使っていきましょう。
マジックテープの寿命サインとは?修理・交換するタイミング

ゴミを取ったりドライヤーで復活させても、実はその粘着力は一時復活にすぎません。
修理や交換をするタイミングの目安として、こんな寿命サインを参考にしてください。
- フックが伸びている
- ループが短くなっている
- 何をやってもゴミが取れない
マジックテープのフックが伸びきっていたり、逆にループが短くなって減っている場合は復活させることは難しいでしょう。
また、何をやってもゴミが取れないようなマジックテープも交換することをおすすめします。
マジックテープの修理や交換はリフォーム業者におねがいすることができますが、ちょっとした部分であれば自分で直すことも可能です。
マジックテープを簡単に交換・補修する方法

ちょっとした部分のマジックテープであれば、自分で修理や交換してみましょう。
1度覚えてしまえば、子どもの靴やカバンにも応用ができます。
手芸が苦手な人でも針や糸をつかわず補修する方法もあるので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。
交換・補修方法1.ミシンで縫う

寿命を迎えたマジックテープは、ミシンで交換するのが最も丈夫で綺麗に仕上がります。
マジックテープも100均で手に入るので、ミシンをお持ちであればぜひ活用しましょう。
布小物であればミシンで縫えますが、子どもの靴のテープといった縫いにくいものは手縫いで交換した方がいいですね。
ミシンを持っていない人なら「ハンディミシンをつかって交換する」という手段も検討してみましょう。
細かい部分に対応するので、もし今後もつかう機会がありそうならハンディミシンもおすすめします。
交換・補修方法2.手縫いで交換
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子どもの靴やベビースタイといった、小さなマジックテープは手縫いで交換します。
古くなったマジックテープは、根元から糸をしっかり切って引っ張らずに取り除きます。
同じ色のマジックテープを用意して、適度なサイズにカットをして縫い付けましょう。
メス・オスの位置を確認しながら交換してくださいね。
交換・補修方法3.のり付きマジックテープで交換

「縫うのはちょっと・・・」と手芸が苦手な人におすすめするのが、のり付きマジックテープです。
100均でも粘着シールタイプのマジックテープがたくさん見つかるので、布小物のふたなどには大変便利です。
ただし、シールタイプでは粘着強度は期待できないので、その点をよく確認してください。
アイロンで接着するタイプも簡単で、シールタイプよりは強度が強まります。
もしシールタイプで強度が強いものをお探しであれば、「3Mメタニカルファスナー」という便利で強度の強いマジックテープを活用してください。
交換・補修方法4.手芸のりをつかう

一部だけはがれてしまったマジックテープであれば、「手芸のり」で補修してみましょう。
手芸のりは100均でも入手できるので、常備しておけばいざという時に役立ちます。
ただ、洗濯をする素材につかうならば「洗濯OK」かどうか確認してください。
一般的な手芸のりは水溶性が多いので、洗濯してしまうとはがれてしまいますよ。
交換・補修方法5.安全ピンで止める

もし出先でマジックテープがはがれたときには、安全ピンがあれば一時補修ができるのでぜひ覚えておいてください。
ただ、肌に触れやすい部分につかうのは危険なので、バッグや小物などの持ち物が適しています。
帰宅したらしっかり補強をしてくださいね。
まとめ
くっ付かなくなったマジックテープにはイライラするだけでなく、転倒や落下といった思わぬ危険をまねきかねません。
そのまま放っておくことなく、身近なものをつかって復活させる方法をお試しください。
しっかりとゴミを取ることが粘着力復活への大きなポイントです。
マジックテープの交換も、ちょっとした部分であれば針と糸をつかわずにできるので、こちらもぜひ検討してみてくださいね。