接着剤が手についたらどうする?正しい落とし方&おすすめのはがし液

接着剤 手についた ライフスタイル

瞬時にくっつく強力な接着剤。

「瞬間接着剤が手についた!」

「指にくっついてはがれなくなっちゃった・・・」

「服について固まってしまったけど、どうしたらいい?」

指にくっついた接着剤はテカテカに乾いてしまうので、とても不安ですよね。

もし子どもがあやまって接着剤を手につけてしまったなんていうことも・・・。

強力だからこそ早く落とさないとと焦り慌てふためいてしまいますが、こんなときこそ落ち着きましょう。

無理やり落とす行為は皮膚を傷めてしまうので絶対にNG!

そこで、今回紹介する手についた接着剤を落とす5つの方法をお試しください。

手以外にも、洋服や机や床などについたときの落とし方もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

瞬間接着剤が固まる3つの原理

接着剤 原理

接着剤の中でも「瞬間接着剤」はほんの少量でも強力にくっついて、重いものを持ち上げても簡単にはがれない強い粘着力が特徴です。

木工ボンドや手芸のりとはくっつき度合のレベルが全然違い、その粘着力に恐怖を感じるほどですよね。

なぜこんなにも瞬時にくっついてしまうのか、瞬間接着剤が固まる3つの原理をまずは知っていきましょう。

原理1.水分に反応する

原理2.瞬時に硬化する

原理3.強度が高い

原理1.水分に反応する

接着剤には色々な種類がありますが、いわゆる瞬間接着剤の場合は「α-シアノアクリレート」という成分が微量な水分に反応してくっつきます。

木工ボンドの場合は、成分にふくまれている「酢酸ビニル樹脂」が木材に吸収や蒸発してくっつく原理なので、瞬間接着剤よりくっつくのが遅いのが特徴。

接着剤の成分によって粘着度やスピードが大きく違い、その中でも瞬間接着剤は少量でも反応しやすいので十分な注意が必要です。

原理2.瞬時に硬化する

瞬間接着剤が指についた瞬間離れなくなるのは、瞬時に成分が硬化するからです。

思い切り引っ張っても取れないほどの粘着力には驚きますよね。

この特徴が瞬間接着剤のメリットであり、指などについたときのデメリットでもあります。

原理3.強度が高い

ほんのわずかの量が手についただけではがれなくなるのは、瞬間接着剤の強度にひみつがあります。

80℃という高温まで耐えることができ、水に濡れた程度であれば簡単にはがれたりしません。

だからこそ便利なアイテムですが、手についたときは慌ててしまいますね。

瞬間接着剤が手についた!やってはいけない2つのNG行動

接着剤 NG行動

もし瞬間接着剤が手についたときに、やってはいけないことが2つあります。

この2つのNG行動をやってしまうと大変危険!

手指を傷めないためにも、こんな行動は決してしないようご注意ください。

NG行動1.無理やりはがす

NG行動2.こする

NG行動1.無理やりはがす

焦ってはがす行為は絶対NG!

皮膚まではがれてしまう可能性が高いので、引っ張ったりしてはがそうとするのはやめてください。

また、爪をたててはがすのもやめましょう。

NG行動2.こする

指先にくっついた接着剤はつい爪でこすりたくなりますが、これもNGです。

強力にくっついた状態でこすってしまうと皮膚も一緒にはがれ落ちてしまう危険性も。

焦らず、次でご紹介する落とし方をお試しください。

手についた接着剤を落とす5つの方法

接着剤 手についた 落とし方

アクセサリーや小物作りいも便利な瞬間接着剤ですが、思わずペタッと接着剤が手についてしまうと焦りますよね。

「一生取れないんじゃないか」とすら感じてしまうものですが、ご安心ください。

いずれにせよ接着剤は2~3日経てば自然にはがれていくので、一生くっついたままではありません。

ただ、指同士がくっついてしまったりすると生活に不便なので、早めにはがしましょう。

ここでは手についた接着剤を落とす5つの方法をご紹介しますので、順に試してみてください。

方法1.お湯でふやかす

接着剤がついたときは急いで水で洗ってしまいがちですが、40℃くらいのお湯に入れてゆっくりともむと剥がれやすくなります。

また瞬間接着剤の中でも代表的な「アロンアルファ」の場合は「毒性が低い」とされているので、手指についた部分に重大な損傷が起こる可能性も低いです。

ただ、もともと皮膚が弱い人、なんらかのアレルギー反応が起きてしまう可能性が少しでもある人はこれに当てはまりません。

方法2.お湯と石鹸で落とす

「お湯だけじゃ落ちない!」という場合には石鹸の力も借りましょう。

先ほどのように40℃くらいのお湯にひたしながら石鹸もつかい、ゆっくりとふやかしてみてください。

たくさんついてしまったり、強力タイプの接着剤であれば時間がかかってしまいます。

お風呂に入るついでに行うぐらいの気持ちで、ゆっくりとはがしていきましょう。

汗をかいて新陳代謝を高めるほど、早くはがれていきます。

体を温めることも意識することが頑固な接着剤を落とすポイントです。

方法3.除光液で落とす

どうしてもはがれないときの対策として、マニキュアを落とす「除光液」も効果はあります。

除光液の成分「アセトン」が溶かす作用を起こすことではがれるという原理ですが、この方法は皮膚が荒れてしまう可能性を含んでいるので十分な注意が必要です。

そういった面を考慮すると、この方法は肌が弱い人にはおすすめできません。

方法4.接着剤はがし液をつかう

最も安全にはがせるのが「はがし液」をつかう方法です。

接着剤と一緒にはがし液も買っておけば、間違って接着剤をつけてしまったときにも使えますよ。

アロンアルファからも専用はがし液を販売しているので、安全にはがしたいという人は「はがし液」をつかいましょう。

方法5.ハンドクリームをぬる

こびりついた接着剤の上から油脂がふくまれたハンドクリームをぬると、少しずつ浮かび上がらせることができます。

ハンドクリーム以外にもワセリン軟膏や手持ちの乳液クリームなども有効です。

肌に浸透させて自然にはがれ落ちるのを待ちましょう。

布についた接着剤を落とす方法と注意点

接着剤 布につく

「服に接着剤がついて落ちなくなった・・・」

製作に夢中になってしまい、気づけば洋服に接着剤が・・・ということもありますよね。

洗濯しても落ちない場合はどうすべきでしょうか?

また、布に大量の瞬間接着剤がついた場合に注意することを紹介します。

【方法】クリーニング店へ持ち込む

もし洋服に瞬間接着剤がついてしまった場合は、クリーニング店におまかせしましょう。

少量であれば専用のおとし剤で除去してもらえます。

たいていの場合は「しみ抜きコース」を利用することになりますが、必ず受付の方に伝えてください。

【注意】発熱する危険がある

もし大量の接着剤が洋服についてしまうと発熱する危険性があります。

熱さを感じた場合は洋服を脱がずに水をかぶって冷やす、これが適切な対応です。

無理に脱ごうとすると顔などにやけどを負おう危険もあるので十分ご注意ください。

壁や床についた接着剤を落とす3つの方法

接着剤 壁につく

「作業中に机や床についてしまったらどうすべき?」

机の上で製作作業をしていると、ついうっかり机にこぼしてしまうものですが、こんなときはどうすべきでしょうか。

床や床についてはがれなくなった接着剤は、次の3つの方法ではがすのが有効です。

方法1.除光液をつかって落とす

少量であれば、ティッシュやコットンに除光液をしみこませて落としましょう。

ただし、机や床の色が落ちてしまったりコーティング剤が溶けてしまうこともあるので、確認しながらお試しください。

方法2.接着剤はがし液をつかって落とす

確実に落とすのであれば、専用はがし液をつかいましょう。

瞬間接着剤をよくつかう人は、はがし液をひとつ備えておいた方がいいですね。

ただし、このはがし液も材質にダメージを与えることがあるので、使用できる材質などを確認してから利用してください。

方法3.けずる

木製の机に少量の接着剤がついてしまったという程度であれば、軽くけずることで落とせます。

サンドペーパーを使うと目立たないくらいきれいに落ちるでしょう。

ただし表面のコーティング剤もはがれてしまうのでその点は大きなデメリットですが、薬剤をつかいたくない場合に活用できる方法です。

金属についた接着剤を落とす3つの方法

接着剤 金属

もし金属に瞬間接着剤がついてしまったら、こんな3つの方法を試してみてください。

方法1.熱をくわえる

一般的な瞬間接着剤は、80℃以上の熱を与えると成分が溶けてはがれます。

ドライヤーを当ててみたり、小さなものであれば沸騰した鍋に入れてはがすという手段も有効です。

ただし、かなり熱くなるのでやけどに十分注意して行わなければなりません。

方法2.除光液を使う

接着剤の成分を溶かす方法として、除光液をつかってはがすことを試みるのもひとつの手段です。

小さなものであれば有効ですが、たくさん接着剤をつかった部分については効果は期待できません。

方法3.接着剤はがし液を使う

確実に落としたいのであればやはり、専用のはがし液をつかいましょう。

使用できる素材を確認し、金属類にも対応するものをお探しください。

おすすめの瞬間接着剤はがし液3選

接着剤 剥がし液

ここからは、きれいにはがせるおすすめの瞬間接着剤はがし液をご紹介していきます。

瞬間接着剤をよくつかう人ほど備えておきたいのが「はがし液」。

万が一のときのためにもぜひ手に入れてくださいね!

(1) アロンアルファはがし隊|コニシ

接着剤 はがし隊

出典:Instagram(@tomchan1959)

アロンアルファをつかうときに合わせて買いたいのが、「はがし隊」という名の専用はがし液です。

手についた接着剤はもちろん、机や床にこぼしてしまった困ったときに適切な対応ではがすことができます。

接着剤をつかった細かい手作業を行う人なら、ぜひ家庭に常備しておきましょう。

買える場所:楽天市場

価格:247円(税込)

(2) ディゾルビット|ドーイチ

接着剤はがし ディゾルビット

出典:Instagram(@st86481112)

シール・両面テープはがしとしても定評がある、ディゾルビット「超強力汚れはがし」も便利です。

天然オレンジ成分がやさしく粘着成分にはたらきます。

床にこびりついたガムや油汚れにも活用できるアイテムなので、お掃除道具としてもぜひ迎え入れてみてください。

買える場所:楽天市場

価格:661円(税込)

(3) 接着剤・ペンキはがし|ドーイチ

接着剤 剥がし方 はがし液

出典:Instagram(@kirin.aki)

家中につかえるのがこちらの、ドーイチ「接着剤・ペイントはがし」です。

ハードにくっついた接着剤はもちろん、ウレタンや迷惑なペイント落書きにも対応可能。

天然成分をつかった環境にもやさしいアイテムです。

買える場所:楽天市場

価格:1,247円(税込)

接着剤から手指をまもろう!準備アイテム2つ

接着剤 手指保護

便利な接着剤は使うときに、準備しておくと手指のダメージを防ぐことができるアイテムがあります。

ここでは2つのアイテムをご紹介しますが、どちらか1つだけでもOKなのでぜひご用意ください。

アイテム1.ハンドクリーム

アイテム2.ゴム手袋

アイテム1.ハンドクリーム

接着剤を使う前にハンドクリームを手に塗り込んでおくといいですよ!

手指にハンドクリームを塗るだけで油膜ができるので、もしも瞬間接着剤がついてしまってもベタっとくっつくことがありません。

ご家庭にあるハンドクリームなら何でもいいので、ぜひおつかいください。

アイテム2.ゴム手袋

しっかり防ぐためにもゴム手袋を着用して作業を行いましょう。

薄手のゴム手袋であれば、細かい組立にも対応できるのでおすすめです。

瞬間接着剤を上手につかう6つのコツ

接着剤 使い方

接着剤を思わず手につけてしまわないためにも、上手につかう6つのコツをぜひ覚えておくといいでしょう。

よりきれいに仕上げるためにも、接着剤の特徴を活かしてつかうことがポイントです。

コツ1.接着面をきれいにする

いざ瞬間接着剤をつける前には、接着面のゴミやほこりを取り除きましょう。

平らであることが粘着力を高める条件です。

ゴミが挟まったままでは強度を下げてしまうことにつながります。

コツ2.すき間をなくす

接着面にすき間がないか確認しましょう。

小さなすき間があるだけでも粘着強度を下げてしまうので、できるだけ平らになるよう工夫をします。

接着面を増やすように、ザラザラした部分をけずったりするなどの工夫を意識してください。

コツ3.接着剤は少量で

どの接着剤にも共通するのが少量でくっつけるようにすることです。

瞬間接着剤であれば、ほんのわずかな量でも十分くっつくことを再確認しましょう。

出しすぎてしまうことが、指についたり机にたれてしまう原因につながります。

また、はみ出した接着剤が白化するおそれもあるので適量を意識することが大切です。

コツ4.塗ったらすぐに貼る

瞬間接着剤に限ってですが、接着剤を塗ったらすぐに貼り合わせましょう。

瞬時に乾いてしまうので焦ってしまいますが、焦らず慎重に貼り合わせてください。

コツ5.温める

気温が低い中では接着力が弱まるので、もしくっつき具合が悪いと感じたときは温めてみてください。

あらかじめ接着物を温めておくとしっかりくっつきますよ。

コツ6.冷蔵庫で保管する

残った瞬間接着剤は冷蔵庫で保管すると長くつかうことができます。

キャップに残った接着剤を厚手の紙や布でしっかりと拭き取り、キャップを閉めて保管をしましょう。

このときティッシュでキャップ拭いてしまうと発熱反応を起こすおそれがあるので、つかわないでください。

よくあるQ&A

接着剤 Q&A

ここでは接着剤に関するよくあるQ&Aを集めました。

ちょっとした疑問も解決してみましょう。

Q1.肌が弱い人はどうしたらいい?

接着剤が手についたとき、肌が弱い人も焦らず40℃程度のお湯でふやかしてみてください。

除光液は皮膚に刺激を与えてしまうので、つかうことを避けましょう。

いずれにしても自然にはがれていくので、無理にはがそうとしない方がいいですよ。

肌が弱い人ほど手指を保護するハンドクリームやゴム手袋をおつかいください。

Q2.目や口に入ったときは?

もし口に入ってしまったときには、大量の水で口をよくゆすいで固まりを取り出します。

大量の接着剤が入ってしまった場合は、早急に病院へ向かいます。

目に入ってしまった場合であれば水でよくゆすいだ後、医師の手当てを受けてください。

Q3.くっつかないときはどうしたらいい?

素材と接着剤の使用目的がちがうとくっつかないことがあります。

とくにガラスやプラスチック、樹脂素材には専用接着剤をつかってください。

プラスチックと言っても「ポリプロピレン・ポリエチレン」といった細かいつかい道が記載されている商品もあります。

より目的に合う接着剤を探すことでトラブルを回避させ、快適につかうことができます。

まとめ

強力にくっつく瞬間接着剤が手についたときは「やってしまった!」と慌てふためいてしまいますが、どうぞ落ち着いて対応しましょう。

いずれにしても自然にはがれていくので、無理にはがして肌を傷めないように注意してください。

今後も瞬間接着剤をつかう人には「専用はがし液」の備えておくといいですね!