枕をどの方角に置くのかという状況の時に「北枕は縁起が悪い」という言葉を聞いたことはありませんか。
なかには、子どもの頃に言葉を聞いて、いまだにこの言葉を信じ続けている人もいるのではないでしょうか。
こういうことを聞くと、北枕にするのは避けたほうがいいんじゃないか、と気になりますよね。
では、そもそも「北枕は縁起が悪い」と言われ始めたのはなぜか、本当に北枕は良くないのか、他の方角は良いのかといったことをまとめてご紹介します。
他の方角に枕を置く場合はどうなのかについてもご紹介していますので、枕を置く方角をぜひ考えてみてくださいね。
この記事を参考にしてもらえれば、枕を置く方角を帰るだけで運気をアップさせることができますよ。
1.「北枕は縁起が悪い」という言葉は本当?
「北枕は縁起が悪い」と言われるのは、本当なのでしょうか。
また、どうしてこのように言われるようになったのでしょうか。その背景をご紹介しましょう。
「北枕は縁起が悪い」はただの迷信
結論からお伝えすると、北枕は縁起が悪いとされているのは、ただの迷信です。
今から2,500年ほど前のことになりますが、インドに仏教の開祖とされるお釈迦様がおられました。
そして、このお釈迦様が亡くなられた時、頭が向いていた方角とされているのが、北なのです。
お釈迦様はご両親が眠る故郷が北だからという理由により、頭を北にして横になっておられていただけで、北の方角と死が関係しているわけではないのです。
北枕が良くないと言っているのは日本だけ
これをお伝えすると、多くの方が驚かれるかもしれませんが、実は北枕を良くないと考えているのは日本だけなのです。
「北枕は縁起が悪い」とされている理由が風水だと勘違いをしておられる人もいらっしゃるかもしれません。
けれど、世界中の人が、同じように考えているわけではないことをご存知ですか。
方角や運気といえば風水ですが、実は、風水が生まれた中国の文化でさえも、北枕が良くないという考え方はしていないのです。
つまり「北枕は良くない」と考えているのは、日本独自の文化だといえるでしょう。
2.枕を置く方角の意味とその効果とは?
風水は、枕を置く方角を基本として運気を判断します。
そしてその方角については、すべての方角から何かしら良い運気を得ることができると考えられています。
ただ、その方角によって、得られる運気の内容が異なるのです。
では、それぞれの方角と、その方角に枕を置くことで期待できる効果をご紹介していきます。
北に枕を置く意味や効果
風水では、北は「水の方位」と考えられている方角です。
そのため、悪い気を流して、気の流れを改善させる効果が期待でき、疲労回復の効果があるとされています。
また、北の方角には財産、信頼、子宝が関係していると考えられており、金運や恋愛運アップが期待できます。
北東に枕を置く意味や効果
北東は、風水にとっては山と土をつかさどると考えている方角です。自分の可能性を高めることができる方角だとされています。
そのため、特に神聖な方角で、清浄と不浄の影響が大きいといわれています。
つまり、良い影響と悪い影響の差が激しいということです。
北東がきれいな空間であれば運気が上がりますが、汚れた空間であれば運気は下がります。
注意が必要な方角だといえるでしょう。
東に枕を置く意味や効果
東の方角に枕を置くと、充実した毎日を送ることができるので風水では、おすすめだとされています。
東から昇る太陽が向上心を高めてくれるので向上心が高まります。
また、活力もみなぎって若々しくなり、運気もあがると考えられているのです。
仕事運や恋愛運の上昇にも効果があり、強運を呼び込むともいわれています。
南東に枕を置く意味や効果
南東は対人運や恋愛運など、人間関係に関する運気の上昇効果が期待できると考えられています。
南東の方角に枕を置くことで、人との縁を引き寄せる効果があるため、誰かと協力として物事を進める時などにピッタリです。
なお、風水的には良縁にも恵まれる方角だとされています。
恋愛や結婚の運気を高めたい人もこの方角を意識して枕を置くと良いでしょう。
南に枕を置く意味や効果
南は、火をつかさどる方角だとされており、人気運、直感力、才能運などの上昇が期待できます。
南の方角に枕を置けば、直感が研ぎ澄まされる、才能が発揮できるともいわれています。
人から注目を集めたいという人や、正しい選択をしなければいけない状況にいる人におすすめの方角です。
南西に枕を置く意味や効果
風水的に南西という方角は、土をつかさどっているとされる方角です。
そのため、生活に安定をもたらし、家庭運や結婚運が上がるといわれています。
また、これまでコツコツと努力していきた成果が実る方角だとも考えられています。
何か目標がある人は、南西の方角に枕を置いてみてはいかがでしょうか。
西に枕を置く意味や効果
西の方角は金をつかさどる方角だとされています。
そのため、西の方角に枕を置けば、金運や商売運を上昇させ、楽しいことも起きやすくなる効果が期待できるのです。
たとえ急激に効果があらわれなくても、そのまま続けてください。
長期的に西の方角に枕を置くことにより収入の増加が見込めると言われています。
金運が気になる人は西枕にしましょう。
北西に枕を置く意味や効果
北西も、西と同じく、金をつかさどってる方角だと、風水では考えられています。
仕事運を高めてくれるので出世をする効果もあり、援助運が上がれば近所での評判が上がるともいわれています。
また、神仏を味方にできる方角でもあるので、思わぬ幸運が舞い込んでくる可能性もあるでしょう。
3.枕を置く方角以外にも運気をアップする方法
方角による効果をお伝えしましたが、方角以外でも枕に関する運気アップ方法があります。
枕を置く方角を意識しつつ、もっと運気をアップさせたいという人は、ぜひ参考にしてください。
では、さらに運気をアップさせる7つのポイントをご紹介します。
神棚や仏壇には足を向けない方角で寝る
神棚や仏壇をきちんと敬えることが、運気をアップしてくれます。
そのため、どの方角に枕を置くとしても、神棚や仏壇に足を向けて寝てはいけません。
敬い、感謝すべき神様や仏様に対して足を向けて寝ることになり、非常に失礼なことに当たるからです。
自分が得たい運気にばかり注目をし、肝心な神棚や仏壇のことが後回しになってしまわないように気をつけましょう。
大きめの枕を使う
30cm×50cmよりも大きな枕を大きい枕を使うことでも運気は上昇します。
できるだけ大きな枕を好きな方角に置いてください。
小さな枕では、「視野が狭くなる」「金運が頭打ちになってしまう」「角が上がらなくなり、出世できない」と考えられているからです。
今すぐ、大きな枕に変えて運気をさらにアップさせましょう。
枕カバーはタオルで代用せず、枕全体を覆うカバーを使う
枕カバーはタオルではなく、枕全体を覆う枕カバーを使いましょう。
タオルで代用するのことは運気を下げますし、同様に枕の両端にはカバーがかかってない枕カバーも良くありません。
なぜなら、これでは枕カバーからはみ出しているところから金運が逃げていってしまっている状態だと考えられるからです。
枕全体を覆うカバーをきちんと使って寝ることで、運気をアップさせることができます。
枕を置く位置がドアに面しないように寝る
枕を置く位置がドアの向きにあることは、望ましくありません。
落ち着いて眠ることができず、深い睡眠の妨げにもなります。
間取りや希望の方角の関係で、どうしてもドアの向きに枕をおきたい場合は、なにかで仕切りをするなどの工夫をしましょう。
こうすることによって、ドアを通して出入りするパワーを緩和させることができます。
大きな窓には頭を向けないように寝る
どの方角の大きな窓であっても、大きな窓には頭を向けて寝ないように気をつけましょう。
すべての方角において運気上昇の効果が期待できる反面、悪い気が入ってくる可能性もあるためです。
カーテンをすれば多少効果は抑えられますが、すべての悪い気を防ぎ切ることはできません。
枕元には電化製品は置かない
どの方角であっても、枕元に電化製品は置かないようにしましょう。
しかし、スマホからも電磁波が出ており、良い睡眠の妨げになります。
目覚ましなどでスマホが必要な場合でも、できる限り枕元からは離すように心がけましょう。
枕元には観葉植物を置かない
枕元に植物があると、植物から良いエネルギーがもらえそうだと考えるかもしれませんが、実は反対です。
枕元に観葉植物を置くことは避けましょう。
観葉植物は鉢植えが多く、その中の土のカビによってアレルギーを引き起こす原因にもなります。
また、植物は夜に二酸化炭素を発生させるものなので、枕元に適しているとはいえません。
特に体調が優れない時は別の部屋に移動されるなどの対処をとりましょう。
まとめ
本記事の内容を簡単にまとめると、以下の通り。
- 北枕は縁起が悪い」というのは日本だけの独自の考え方
- 風水が生まれた中国でもこのような考え方はしない
- すべての方角において、枕を置いて得られる効果というものがある
自分の置かれている状況や目標により、人それぞれどの方角に枕を置きたいかは変わってくるでしょう。
また、枕の方角だけではなく、枕の置かれている環境にも目を向け、より運気上昇効果を得られるようにしてくださいね。