「専業主婦は楽そうでいいな」と、働く主婦から厳しい目で見られがちな専業主婦。
専業主婦VS働く主婦によってたびたび論争になるこの意見ですが、実際のところ本当に専業主婦は楽しくて幸せなのでしょうか?
答えのない論争にピリオドをつける・・・ことは人それぞれの状況によるのでできませんが。
ここでは、専業主婦が「ここが楽」「ここが辛い」と思う日常に迫り、働く主婦と専業主婦のどちらが幸福度が高いのか?を徹底比較!
「専業主婦になって楽したい」と思っている方ほど最後まで読んでみてください。
専業主婦の「ここが辛い」と感じること
「専業主婦=楽」は果たしてイコールなのでしょうか?
「専業主婦だけど全然楽じゃない」「むしろ辛い」といった声がよく聞こえますが、一体どう辛いのかを追求してみました。
専業主婦の「ここが辛い」と思うポイントを見ていきましょう。
辛さ1.家事育児で忙しい
専業主婦の多くが、妊娠・出産を機に仕事を辞めた人ばかりです。
子どもが小さいほど大変さを極めてしまうのは目に見えてわかりますが、こういった人に対して「専業主婦は楽だよね」なんて言うのはもってのほかでしょう。
朝から晩まで休む暇もなく育児に追われ、その合間に家事もしなければなりません。
そんな生活を1日でも体験すれば「仕事をしていた方がマシだった」と感じてしまうほどです。
子どもがたとえ大きくなっても、洗濯に掃除、食事の支度と家事に追われる生活は続いていきます。
辛さ2.やりがいがない
専業主婦の仕事を時給換算にすると「1380円である」とある社会派ドラマで話題になりましたが、これは当時の政府が発表した報告書やデータに基づいた内容です。
しかし実際の専業主婦は、夫から「報酬」として受け取ることなどありません。
これを「タダ働き」と感じてしまう人も多いですが、これは専業主婦のみならずどの主婦も家事に対して「やりがいがない」と思いやすいです。
しかも「ありがとう」という声もなければ、ただ疲れだけが残ってしまう状態に陥ってしまいます。
辛さ3.孤独感が強い
いつもより掃除を頑張る、子どもといっぱい遊んだと言ってもそれは自分の中だけでの自己裁量。
会社に行けば誰かと会話をするものですが、専業主婦はその日によっては「家族以外と話さなかった」という寂しい日もあります。
周りの人からは「暇でしょ?」「いつも何してるの?」と聞かれることも多く、こうした「専業主婦なんだから」という固定観念によってさらに孤独感を助長させることも。
また、「専業主婦なんだから家事を完璧にこなさないといけない・・・」という観念に追われ続けてしまうと、1日中ゴロゴロする訳にはいかなくなります。
マイペースに1日を過ごせたとしても、周りに専業主婦の友達がいない、そもそも自由時間はないという意見の方が多いです。
辛さ4.自由につかえるお金がない
一概に「専業主婦」と言っても、実際にお金に余裕がある人はごく一部です。
自ら専業主婦を志望した訳ではなく、ならざるを得なかったという女性も多いのも事実。
ですので、夫の収入の中でやりくりするには節約をする必要があり、妻のお小遣いは夫に比べて少ない、またはほぼない家庭の方が多くなかなか家から出られないという主婦もいます。
専業主婦が「仕事をしない」3つの理由
専業主婦になる人も以前は働いていたという人がほとんどではないでしょうか。
なぜ専業主婦たちは「働かない」という選択をしたのか、その理由は主に3つ。
その家庭によって状況がかわるので、ここでは子どもの存在によって専業主婦の道を選んだ人達の意見を多くふくんでいると考えてください。
理由1.子どもが小さい
産んでから間もない、もしくは3歳未満の子どもがいる人は「子どもの手が離れるまで」と考えて専業主婦を選ぶことが多いです。
その理由にはその人それぞれの想いがあります。
- 育児休業制度がなかった
- ゆっくり育てたい
- 預けて働いてもさほど稼げない
- 転勤族だから
このほかにも「妊娠によって退職を迫られた」というパターンもあるのは確かです。
働きにくい社会によって、「振り回されている」と感じている女性はたくさんいますよね。
「本当は働きたいけど」という想いを抱えつつも、専業主婦になる人の方が圧倒的に多いのは確かでしょう。
理由2.きちんと家事をしたい
「結婚したら専業主婦になる」と考えている独身女性も多く、それが叶うかは別問題としても、女性としてどう生きるかの価値観はそれぞれ違います。
食事の支度や家の中を整えることに幸せを感じる人であり、家族もそれを望むのであれば専業主婦を全うすべきでしょう。
ただし、それを許せる生活状況であることが前提なので、実際は「そんなに上手くいかない」という思いを抱えている人の方が多数。
「先立って働く必要がない」と言う主婦の方も一部にはいますが、世の中の人が描く幸せそうな専業主婦はほんのひと握りです。
理由3.子どもの預け先がない
「専業主婦は辛い」と訴える人の中には、待機児童問題によって「子どもを預けたいけど預けられない」人がたくさんいます。
そうでなくても、身近に預けられる人がいないために「就職先が見つからない」という人もいます。
こういう状況を考慮して、子どもが小さなうちは専業主婦になるしかない・・・と働くことを諦める人も。
想像していた結婚生活と大きく違っていればいるほど、「専業主婦は決して楽じゃない」と思うものです。
専業主婦と働く主婦を徹底比較!それぞれの幸福感
専業主婦の辛さを訴えたところでも「専業主婦の方がやっぱり楽なはず」と、働く主婦は意見をぶつけるでしょう。
では一体、専業主婦と働く主婦、どっちが幸せなのでしょうか?
本当は働く主婦にも「幸せ!」と感じる部分はあるのではないでしょうか?
そこで、専業主婦と働く主婦のどちらが幸せなのか徹底比較をします!
専業主婦の幸福感
まずは専業主婦の幸福感からです。
「勝ち組」と言われるのは専業主婦の方だったりしますが、当の本人たちは「そうでもない」という声ばかり。
しかし、「専業主婦に憧れる」という意見が非常に多いのはやはり、専業主婦に幸せな人が多いからではないでしょうか?
「ここが幸せ!」と感じる「専業主婦の幸福感」を見ていきましょう。
(1) 仕事ストレスがない!
まず仕事を持たない専業主婦は、仕事によるストレスがありません。
働く主婦や独身女性が「専業主婦になりたい」と思う理由がここに集結されている、と言っても過言ではないでしょう。
通勤ラッシュにもまれることも、就業中の作業や職場の人間関係といったしがらみもありません。
「さほど仕事ストレスは感じたことない」という人ではない限り、専業主婦になったときに少なからず解放感を感じるでしょう。
(2) 自分の好きなように過ごせる
家事や育児といったその人の都合が色々あるにしても、1日のスケジュールは自己管理によって決められます。
勤務時間が決まっている主婦であれば、プライベートな時間がどうしても減ってしまうので、子どもの行事や家庭の都合に合わせて仕事の調整をしないといけません。
平日に多い子どもの行事などにも積極的に参加ができることは、専業主婦である大きなメリットです。
(3) 体調に合わせて動ける
女性は体調が変わりやすく、その日によっては我慢をしながら仕事に向かうこともあるでしょう。
生理痛に悩まされている女性であれば、「今日は休みたい」と思う日が多いですね。
専業主婦はその点、疲れたら休憩を取ることができます。
マイペースに生活を送ることができるので「体調が安定した」という声も多いです。
持病がある人であれば無理をする場面が軽減できるので、結果的に専業主婦でよかったと感じるでしょう。
(4) 家庭優先にできる
夫や子どもとの時間を大切にしたい、という思いが専業主婦であれば望み通りになります。
仕事を持ってしまうと家族とのすれ違いが起きやすいので、夫とのズレや子どもに我慢をさせてしまうといった原因にもつながりやすいです。
「家庭のために」とはじめたパートがなのに、「家庭の雰囲気が悪くなってしまった」と感じてしまうことも経験あるのではないでしょうか。
仕事が忙しすぎると心身ともに疲れきってしまい、家事や育児に対する心のゆとりが持てなくなってしまいます。
そんな悩みを持ちにくく、家族に合わせやすいといった自由度の高さを感じたときにも、「専業主婦でよかった」と思います。
働く主婦の幸福感
つづいては、家庭と仕事のどちらも頑張る、働く主婦の幸福感も見ていきましょう。
家事と育児の上に仕事と、肩にいくつもの負担を抱えている働く主婦の人はどんなときに「働いていてよかった」と感じているのでしょうか。
どこか専業主婦に劣等感を持っているかのような声が多いですが、実際のところ苦労ばかりなのか知りたいですよね。
仕事のスタイルによっても幸福感にちがいはありますが、働く主婦たちが「ここは専業主婦に勝てる」と感じている幸福感を紹介していきます。
(1) 社会とのつながりが持てる
結婚をしても仕事を続けることで、いつまでも社会とのつながりを持ち続けられます。
専業主婦になってしまうと、どこか社会に取り残されたような気持ちになるのは否めません。
会社に行けば仕事をまかされ、取引先の人やお客さんといった人とコミュニケーションを取ることができるので、いつも刺激がある状態が保てます。
責任を負うことはストレスであると同時に、社会人としての居場所を作ることができるのは、働く主婦の特権ですね。
(2) キャリアアップできる
主婦が働く目的といえば「家計を支えるため」という人が多いと思いますが、そんな中時給がアップしたり、リーダーになるといったキャリアアップしたときは「頑張ってよかった!」と感じますよね。
忙しい中でも資格を取得する主婦の姿も見られますし、家族とおなじぐらい仕事を大切に感じている人もいます。
価値観は人それぞれなので一概には言えませんが、同じ仕事をするのであれば、少しでも上を目指すべきなのかもしれません。
(3) 報酬で評価される
働けばお給料がもらえる!ここが専業主婦と大きく差をつける部分ですよね。
ひとつ前の「キャリアアップ」によっても報酬で評価されるので、仕事をしている意味をここで大きく実感できます。
家計を支えるためとは言え、専業主婦よりも自分でお金の使い道を考えることができるのも見逃せない部分です。
美容や友人とのランチに出かけるのも自分で稼いだお金から出せるところに、自由を感じるのも確かです。
(4) イキイキできる
これも「働いているから」と断定する訳ではないのですが、働く主婦が仕事と家庭をこなしている姿はどこかイキイキとして見えたりします。
専業主婦にはない世界を持ち、そこで活躍している主婦がいれば「羨ましい」とさえ感じるもの。
働く主婦としては、毎日ヘトヘトになる中、マイペースに生活する専業主婦を見て「いいなあ」と思うこともあります。
つまり、「隣の芝生は青い」という言葉の通り無い物ねだりな部分が多く、「専業主婦と働く主婦を比べることはできない」という結論にたどり着いてしまいます。
もっと充実できる!専業主婦の楽しみ方
育児の大変な時期を越え、すっかり手がかからない年齢になったときにふと、自分の時間の使い方に迷うことがあります。
「楽しみがない・・・」と毎日同じ日々を過ごすよりも、心を動かされることや、情熱を注げる何かがあることで生活に輝きが戻りますよ。
ここでご紹介する楽しみ方を参考にして、少しでも興味があるものから試してみてください!
楽しみ方1.習い事をはじめる
「習い事をはじめる」のはとてもありがちな方法ですが、新しいものを取り入れることでリフレッシュすることができます。
この行動は「趣味を見つける」ための始めの一歩なので、すぐに気に入るかどうかはわかりません。
まったくスポーツをやったことがなかった人でも、ヨガやピラティスに大ハマりすることもよくあります。
反対に、これまでやったことのないカルチャー系に一歩踏み入れてみるのもいいでしょう。
SNSで簡単に情報を得ることもできますので、主婦の人がどんな習い事をしているのか調査してみるのもおすすめです。
楽しみ方2.在宅ワークをはじめる
空いた時間を有効活用するために「在宅ワーク」をはじめる専業主婦もとても多いです。
外へ出ることもなく、家事や育児と並行できるパソコン作業に人気が集中しています。
在宅ワークで家計を稼ぐ主婦もいますが、最初から満足できるだけ稼げるとは思わない方がいいでしょう。
はじめるのが早いほど経験を積むことができるので、少しでも稼ぎたいと考える人は思い立ったときにはじめてみましょう。
ライティングやデータの整理、ウェブデザインなどの受注ができる「クラウドサービス」に登録してみることもおすすめです。
しかし、ネットで情報収集をする際に「専業主婦でも稼げる」といった宣伝に目が付きますが、中には詐欺まがいの内容も非常に増えています。
「オイシイ話」には十分注意してくださいね!
楽しみ方3.ペットを飼う
「寂しいな」と思うことが増えている人は「ペットを飼う」という選択も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
犬や猫といったペットを飼うことは大きな決断に迫られますが、味気ない生活に色をつけてくれる存在になるはずです。
命を預かる責任を果たす義務は重いかもしれませんが、生活に張り合いが出る大きな存在になれば、今よりももっと笑顔でいる時間が増えるはず。
子どもはいつか巣立っていくので、そういったときにこそペットの存在は大きくなります。
また、夫婦仲がギスギスしている家庭がペットをきっかけに「歩み寄ることができた」という声もあるので、検討してみる価値ありです。
まとめ
「専業主婦は楽そう」という世間からのイメージに、時には押しつぶされそうになる辛い面もありますよね。
ですが、専業主婦として真っ直ぐ生活することで、後ろめたい気持ちや家族不和が薄まるのではないでしょうか。
専業主婦に対して「楽そうで羨ましい」と感じている人は、実際のところは、ないものねだりに過ぎない可能性の方が大きいです。
何より、「本当は働きたい」という思いを持っていたり、働く主婦の人に「いいな」と感じていたりしているのが専業主婦の本当の姿だったりします。
「楽」か「つらい」かは人それぞれの価値観にすぎないので、世間的なイメージにとらわれず自分らしく生きましょう!