「いつの間にか米びつの中に虫が・・・」
「虫がわいてるお米は全部捨てないと・・・」
こんな経験をしたこと、1度はありませんか?
お米にわいてしまった虫をみると、どうしたらいいのか途方にくれてしまいますよね。
ここではお米にわく虫を知り、虫がわいてしまった時の対処法や虫がわかないための対策をお話していきます。
さらには防虫おススメ商品もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
日本人の食生活にとって切り離せないお米なので、虫に関する知識は覚えておいて損はありませんよ!
お米につく虫は3種類
まずお米にわく虫には3種類の虫がいます。
それぞれどんな虫で、どんな特徴があるのか基本的なことを知っていきましょう。
虫の種類1.コクゾウムシ
まずお米の害虫として代表格なのがコクゾウムシという虫です。
成虫になると2.3~3.5mmほどで小さいのですが、雄のカブトムシのような外見をしています。
強靭なアゴを持ち、麦やお米に穴を開け、その中で産卵をします。
そのため精米をしても取り除くのが難しいという特徴があります。
またコクゾウムシは恐ろしい数の産卵が可能で、温度や湿度など好条件がそろえば400匹もの卵を産むという困りもの。
大繁殖してから対処するより、繁殖する前に対策を練ったほうが賢明と言えるでしょう。
虫の種類2.ノシメマダラメイガ
コクゾウムシと同じく米の害虫として有名なのがノシメマダラメイガという虫です。
ガというくらいなので、成虫になると羽が生えます。
コクゾウムシは黒いのに対し、ノシメマダラメイガはきなりっぽい色をしているので区別はつきやすいです。
幼虫の時は芋虫のような容姿ですが、小さい上にお米の色と同化しているので発見しづらい特徴があります。
よく見るとお米とお米がくっついているところを見たいことはないでしょうか?
ノシメマダラメイガは糸を吐いて巣を作っています。
ダマのようになっているお米を見かけたら、この虫がいると思って間違いありません。
虫の種類3.コクヌストモドキ
またコクヌストモドキという害虫にも要注意!
こちらは一般家庭で発生するのは少ないのですが、ひとたび発生してしまうとお米をダメにしてしまうほど破壊力があるのです。
米ぬかの中に産卵し、約1ヶ月程度で成虫となって米の胚部分やヌカを食べて1年近くも生存する虫。
外見は茶褐色なので、他の虫との見分けもつきやすい特徴があります。
発生源の特定や適切な対処が難しいようで、発生は少ないにしろ、一番厄介な相手とも言えそうですね。
お米につく虫はどこから来る?食べても平気?
「お米につく虫はどこから入ってくる?」
「虫が発生してしまったら食べても大丈夫?」
と虫に対して恐怖を感じている方も多いのではないでしょうか。
食べ物と虫は切っても切れない問題ですが、まずは虫の侵入経路と食べても大丈夫なのかを知っていきましょう。
元々付いている
まず虫がどの時点でお米に付いているのかという点ですが、元々付いていたという可能性は大いに考えられます。
お米を購入するとき近所の農家さんから直接買っていたり、スーパーですでに精米されたものを買ったりと人それぞれですよね。
スーパーに売られている精米済みのお米は、貯蔵中に臭化メチルなどの薬剤を使って虫やねずみが出ないよう対策されているため元から付いていることはめったにありません。
ただし無農薬のお米や薬品不使用のお米の場合は購入時点ですでに虫が付いていることがあります。
逆に言えば虫が付いているお米ほど自然で安心とも言えるのです。
外部から侵入
「スーパーで購入したのに虫がわいたよ!」という方は、外部から侵入された可能性があります。
お米の匂いを嗅ぎつけ、米びつに入り込み、卵を産んで孵化したのですね。
コクゾウムシはお米に穴を開けられるくらいなので、紙の袋や麻布などは簡単に穴を開け入り込むことが出来るのです。
米びつのふたがちょっと開いていた、なんてのは論外!
外部から侵入されないことも、虫がわかない大事な対策なのですね。
食べてしまっても問題ない?
さてお米に虫が付いていた場合、あなたならどうしますか?
もったいないけど捨ててしまう…という方も多いですよね。
見た目もさることながら、口にしたらお腹が痛くなったり嘔吐してしまったりするのでは…と思うとどうにかして食べようとさえ思わなくなるかもしれません。
しかしその点は安心してください。お米に付く虫と言うのは人体に害がないものばかり。
コクヌストモドキはお米をダメにすると言いましたが、こちらも食べられないわけではありません。
だたコクヌストモドキがお米を食い荒らしているため、お米が欠けていたり割れていたりということが起きます。
お米に虫がついたらどうする?
実際にお米に虫がわいていたらどうやって対処したらいいのか困ってしまいますよね。
ここでは虫がついたお米を食べられる状態にする5つの方法をご紹介します。
どの方法が一番手軽で家庭でもできそうなことか、見極めてくださいね。
対処1.ピンセットで取り除く
まずピンセットで取り除くという方法があります。
お米を出し一匹一匹取り除いていくのですね。
ただし、想像しただけでお分かりかと思いますがこれは相当根気のいる方法!
虫を見るのが苦手…という方にとっては非常に辛い時間になります。
残り2合分くらいならやれないこともないですが、目に見える成虫になった虫しか取り除くのは難しく、あまりおススメできる方法ではありません。
もしこの方法で虫を取り除こうとするならば、大きめの紙に出しパラパラと戻しやすい状態にしておくと後処理が楽ですよ。
対処2.水で洗い流す
出典:Instagram(@weekend_babysitter_non)
続いて水で洗い流すという方法です。
お米をとぐ時に、しばらく水にさらしておくと虫が死んで浮いてきます。
いつもより念入りに洗うと安心ですよ。
無洗米でない限りお米をとぐと思うので、これはあまり苦にならない方法ではないでしょうか。
ただしお米を炊く度に虫がウロウロしている米びつを見なくてはいけないのは辛いですよね。
出来れば虫を発見してしまったら、少しずつ対処するのではなく一気に排除してしまったほうが気持ちも楽になると思います。
対処3.ふるいにかける
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ふるいにかけるというのも1つの方法です。
大きめのザルなどにお米を入れてふるいにかけていきます。
米粒は残るけれど、虫はふるい落とされるくらいの網目のものを選んでふるっていきましょう。
まだまだ在庫が多く、米袋1つあると気がめいってしまいそうな方法ですが、キレイなお米だけが残っていくのですっきりしますよ。
ふるいにかけたものにも、卵が残っている可能性があるため、孵化されない対策を取ることをお忘れなく!
対処4.陰干しで半日
一番手っ取り早く楽な方法と言えば、陰干しで半日ほど放置することです。
広めのベランダや庭があれば、ブルーシートを広げて一気に虫を排除できます。
お米に付く虫は暑いのが苦手という特性があります。陰干しでも天気の良い日に外に広げて置けば、たまらず湿気のあるじめじめした場所へと逃げていきます。
ここで注意したいのは直射日光にあてるのはNG!
お米を直射日光にあてると、すぐに乾燥してヒビ割れを起こします。
水分も失われパサパサになり、お米の美味しさが半減してしまうでしょう。
対処5.精米機にかける
最後にこれは奥の手にもなりますが、精米機にもう一度かけるというのも方法として考えられます。
精米機はお米とそれ以外の物に分離してくれるわけですから、虫の排除も可能です。ただしその精米機には虫が残ってしまい、次に使った人に迷惑をかける可能性が高いでしょう…。
場所によっては虫が付いたお米の精米を禁止しているところもあります。
またお金もかかることなので、出来れば上記のどれかで出来そうなものを見つけて対処されるのが一番かと思います!
お米に虫がわかない6つの対策方法
虫がわいてから対処するのは大変ですよね。
また農家さんから購入し最初から虫の卵が産みつけられていたとしても、孵化させないように事前に対策をとっておけばOK!
続いてはお米に虫がわかない対策方法をお話していきます。
これは「どれか1つやっておけば良い」というわけではなく、重複して対策するのが大切。
お米につく害虫を甘く見ず、一手間を惜しまなければ気分を害さずお米が食べられますよ。
対策1.密閉容器に入れる
まずお米を購入してきたら、して欲しいことは密閉容器に入れ替えるということです。
先ほどもお話しましたが麻布や紙の袋では穴を開けられてしまいます。
密閉性が高い瓶やプラスチックに入れ替えましょう。
使い勝手が良いのは1.5Lや2Lの大きいペットボトルです。
立てて収納すれば場所も効率よく使えますし、計量カップで図る時も簡単に取り出すことが出来ます。
対策2.冷蔵庫にしまう
そしてこれは必ずやって欲しいのですが、密閉容器に入れたら冷蔵庫にしまってください。
温度を考えると冷やし過ぎない野菜室が理想的です。
密閉容器に入れて外部からの侵入は防げたとしても、すでに付いていた場合孵化が進んでしまいます。
お米につく害虫全般は20℃以上で活発に繁殖を始めますが、15℃以下では発育・増殖ができません。
容器を入れ替えたからと安心せず、温度管理を徹底し、すでにお米に付いている虫の成長を止めることが大切です。
対策3.赤唐辛子を入れる
容器を入れ替え野菜室に入れれば、虫の成長を止めることが出来ます。
これでひとまず安心なのですが、さらに予防線を張っておくならば虫が嫌いなものを入れて置くと良いですね。
有名なのは赤唐辛子を米びつに一緒に入れると効果的ということ。
米びつの大きさにもよりますが、乾燥した赤唐辛子を6~7本ほど入れておくと虫が寄り付きにくくなります。
対策4.ニンニクや竹炭も効果的
ニンニクや竹炭を米びつに入れるのも効果的と言われています。
ニンニクは乾燥したものを数個入れてください。
ただし虫よけにはなるのですが、ニンニク独特の匂いがお米につくのは嫌という方にはおすすめしません。
竹炭も直接入れるのはちょっと…という場合には、お茶の葉を入れるTパックなどに入れて一緒に入れると良いでしょう。
対策5.お米専用の防虫剤を入れる
もちろん赤唐辛子・ニンニクなど出来るだけ自然の物を使って虫よけをしたいという気持ちは分かります。
ただわざわざ買っても余らせてしまう場合や、どのくらいの量でどのくらい持つのかイマイチ信用ならない!という方はお米専用の防虫剤を入れるのも良いでしょう。
対策6.暑くなる前に始める
そして肝心なのは暑くなる前に始めるということ!
最近では5月のはじめ頃から30度近くなることもあり、暑くなるのが早いですよね。
冬場は密閉容器と防虫剤があれば野菜室に入れなくても大丈夫ですが、5月頭にはそろそろ野菜室に入れられるようスペースを確保しておいた方が賢明です。
まだ大丈夫かとのんびりしていると、気付いたころには孵化が始まり陰干しするはめになってしまいますからね。
お米の防虫剤おすすめアイテム4選
では最後にお米の防虫剤の中で、おすすめの商品を4つご紹介していきましょう。
使用期間や何キロまで対応かなど、自分に合った防虫剤が見つけてみてください。
おすすめ1.米びつ先生
まずご紹介したいのは「米びつ先生」という商品。
可愛らしいネーミングなのですが、なんとその使用期限は1年間有効で、35キロまで対応可というのですから驚きです!
独自開発した6種類の植物成分で、虫を寄せつけません。
お米の害虫におびえる時期よりも先に、春ごろから使っておくと安心です。
また同じ米びつ先生にも半年・10キロまで対応の商品もあるので、生活スタイルによって使い分けが出来ますね。
おすすめ2.米当番
続いては、唐辛子のフォルムが特徴の「米唐番」です。
こちらは5キロ~10キロと少量のお米に対応のようで、1人暮らしやお米をあまり食べないご家庭に向いている商品ですね。
赤唐辛子パウダーが入っている防虫剤で、緑のパッケージで青唐辛子パウダーのものもあります。
効き目は気温等にも左右されますが、4~8ヶ月ほどもちます。
おすすめ3.お米に虫コナーズ
出典:Instagram(@cafemocha_maple)
3つ目は、防虫剤で有名なメーカーKINCHOの「お米に虫コナーズ」です。
こちらの商品は炭の力で虫を寄り付かせず無臭なのが特徴。
10キロのお米に対し、半年の効き目があるようです。
フタの裏に貼るだけなので、お米に直接入れたくないという方におすすめ!
防虫剤に特化したメーカーなので、効果も期待できそうですね。
おすすめ4.米びつ番長
最後は、わさびの形が可愛らしい「米びつ番長という商品です。
配合されているのも天然ワサビ成分で、効き目が半年タイプから1年タイプまであります。
またフタに貼るタイプとお米に入れるタイプの2種類があるので、こちらもお好みで選ぶ基準になりますね。
買える場所:楽天市場
価格:1年用 298円(税込)
まとめ
お米につく虫は主に3種類あり、わいてしまった際の対処法から、事前にできる対策までをみてきました。
口に入れるのは問題ないものの、やはり気持ちが良いのもではありませんよね。
出来れば虫がわいてからではなく、わく前に対策をとっておきたいところです。
おすすめのアイテムも視野に入れ、衛生的にお米を管理できるようにしていきましょう。