あなたは「ニットとはいったいどんな服のことをいうの?」と聞かれて、明確に答えることができますか?
秋冬だけではなく、いまや春夏のファッションアイテムでも見かけることのある「ニット」。
よく目にする単語ですし、私たちも何気なく使いますよね。
でも、実は「ニットとは何を指すのか、どんな生地なのか、素材は?」と聞かれたときに、きちんと答えられる人は少ないのではないでしょうか?
この記事では、ニットの意味や素材、オシャレに使いこなすコーデをご紹介します!
またニットを長持ちさせるコツもご紹介するので、ニットの選択や収納に苦手意識があった方も必見です!
ニットについて詳しくなって、ファッションを楽しみましょう!
1.ニットとは
ニットとはずばり、「編み物」の総称。
一本の糸を輪っか状にしながら編んだ服や生地のことです。
織物生地と比べると伸縮性に優れているので、肌着や靴下などによく使われています。
「ニット」という言葉は秋冬に着る厚手のものを指すものとして使われることがほとんど。
ですが、実はTシャツ、カットソーなども糸を編んで作るため「ニット(編み物)」なんです。
2.ニットの素材
ニットの素材は大きく分けて天然繊維と化学繊維があります。
天然繊維のすばらしさはなんといってもその「保湿性」。
そして化学繊維の魅力は、「安く、丈夫であること」です。
では天然繊維と化学繊維には主にどのような違いがあるのか、それぞれ見ていきましょう。
天然繊維
天然繊維には以下のような素材があります。
- コットン(綿)
- ウール(羊毛)
- カシミヤ(カシミヤ山羊の毛)
それぞれの特徴
ウールは肌触りがよく、保温性に優れています。
一方で、カシミヤ山羊の毛でつくられたカシミヤニットは非常に手触りが良いのが特徴です。
ニットを着ると肌がチクチクしてしまうという敏感肌の方でも、カシミヤであれば着られるということも多いので一度試してみてはいかがでしょうか。
化学繊維
石油などを原料に人工的に作られた化学繊維には主に以下のような素材があります。
- アクリル
- ポリエステル
- ナイロン
それぞれの特徴
アクリルは秋冬もののに使われることが多く、ウールに比べると肌触りや保温性は劣りますが、値段がお手頃で強度が強いといった特徴があります。
ポリエステルやナイロンも耐久性に優れ、綿などと混ぜて使われることが多い素材です。
3.ニットとセーターの違い
ニットとセーター。この二つの違いがわからないという方もたくさんいますが、まずこの二つ、比べるものではないんです!
ニットが「編み物」の総称ということは前述しました。
ニットとセーターを比べると、セーターもまるで生地の種類かのような気がしますが、セーターは衣類の形状名称です。
そう、セーターとはニット(編み物)で作られた衣類のトップスのこと。
これまでなんとなくニット=セーターと考えていた人も多いのではないでしょうか。
セーターだけでなく、帽子や手袋やマフラーなど、糸を編んで作っているものはニットだということです。
ですので、「ニットとセーターは違うもの」ではなく、「セーターはニットで作られたもの」なんですね。
4.ニットをおしゃれに着こなすためのおすすめコーデ10選
ニットのファッションアイテムを使ってオシャレに着こなしたい!と思っている方に、おすすめコーデ10選をご紹介!
今は色々なニットアイテムがありますが、実際どのように使いこなせばいいのかわからずワンパターンになってしまったり、うまく着こなせず箪笥の肥やしになっていたりしていませんか?
そんな方のためにセーターだけじゃないニットアイテムのオシャレコーデをご紹介します。
あなたも是非明日から取り入れてみてください!
サマーコーデ
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ニットというと秋冬のイメージが強いですが、透け感のあるサマーニットなら暑い時期でも着ることができますね。
またベージュのワントーンが涼しげで、夏にもぴったりのニットコーデです!
レイヤードコーデ
少し難易度が高いと思われるレイヤードコーデ。
一枚でさらっと着ても可愛いニットワンピに、花柄のパンツを合わせるコーデなら真似できそうですね。
肌寒くなってきたらカーディガンを羽織ればOKなので、1日の気温差がある秋頃にもおすすめのコーデです。
小物取り入れコーデ
数年前から流行中のニットクラッチバッグ。
マリンスタイルの夏コーデにも、ニット小物を取り入れるだけでグッとお洒落さが増しますね。
ニット帽コーデ
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Tシャツワンピにスニーカーのシンプルなコーデ。
ニット帽をかぶってヘアアレンジをするだけで、手抜きにならないオシャレママコーデの完成です。
白スウェット×デニム×チェスターコートのシンプルコーデ
白スウェット×デニム×チェスターコートのシンプルなコーデ。
ここにボリュームのあるニットマフラーを取り入れることで、単調にならず洗練された印象になりますね。
今年の秋冬もトレンドのストレッチブーツ。
珍しいニット素材のブーツで周りと差がつけられそうですね。
靴下のようにフィットして、履き心地もとっても良さそうです。
ガーリーコーデ
ここ数年流行りのビッグシルエット。
ニットカーディガンを襟抜きした着こなしが、ビッグシルエットでも重たくならずに女性らしく素敵ですね。
ニットタイツ
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秋冬のコーデにマストなニットタイツ。
ドットのスカートに白のニットタイツとバレエシューズを合わせたコーデが、クラシカルな印象でとってもオシャレですね。
この秋冬に1枚は持っていたいボリューム袖のニット。
シンプルにデニムと合わせるだけで今年風のオシャレが楽しめますね。
全身ニットコーデ
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ニットセーター×ニットパンツ×ニットマフラーの全身ニットコーデですね!
素材の異なるニットを組み合わせることで、オールニットでも違和感なく素敵にまとまっています。
5.お手入れかんたん!ニットを長持ちさせる方法
ニットは縦横の伸縮性に優れ着心地が良いのが特徴です。
しかしその反面、型崩れしやすいと言ったデメリットもあります。
またお気に入りのニットに気づかないうちに毛玉やシミができてしまい、がっかりしたことがある方は多いのではないでしょうか。
毎回クリーニングに出すのは大変ですが、実は自宅でも簡単にニットのお手入れをすることは可能です。
ここではニットを長持ちさせる5つの方法をお教えします。
方法1.ブラッシングをする
ニットを長持ちさせる方法の代表的なものとして、「ブラッシングをする」があります。
一見キレイに見えるニットも、意外とホコリなどの汚れは繊維に絡みついているものです。
こまめにブラッシングをして汚れを取ることで、ニットを清潔に保つことができますよ!
ブラッシングする際は以下の手順で行なってください。
1.繊維と逆方向(衣類の下から上に)へブラッシングし汚れを掻き出す。
- 汚れが付着した状態で、繊維と同じ方向にブラッシングすると、汚れが繊維の中に入り込んでしまうことがあるので注意。
2.繊維と同方向(衣類の上から下に)へブラッシングし、汚れを落とし、繊維の目を整える。
- ポイントは生地をこすらないこと。
- ゴシゴシとこすると生地を傷めてしまうため、手首を使ってパッパっと払うようにする。
最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れれば1、2分で完了しますよ。
ブラッシング用のブラシは何を使えばいいの?
使用するのは高価な洋服ブラシでなくても構いませんが、できれば豚毛や馬毛など動物の毛でできたものを選びましょう。
化学繊維などのブラシは静電気を起こすため、ニットのブラッシングには不向きです。
ニットを着用後は毎回ブラッシングをして、汚れを落とすようにすれば長持ちします。
またブラッシングで繊維の目を整えることで、毛玉ができるのを防ぐ効果もありますよ。
方法2.定期的に毛玉をとる
定期的に毛玉をとることでも、ニットを長持ちさせることができます。
毛玉ができてしまう原因は主に摩擦です。
着ている間に服同士が擦れてしまったり、洗濯をすることで衣服が絡み摩擦が生じ、毛玉ができてしまいます。
ある程度はブラッシングで予防することができますが、それでもどうしても毛玉の発生は避けられません。
毛玉が出来てしまった際には定期的に取り除きましょう。
毛玉を取る方法
用意するもの:使い捨てのカミソリ
方法 :①ニットを平らな場所に置く
②毛玉のある個所をカミソリで優しくなでる
※もし広範囲に毛玉が出来た場合は、100円ショップなどにも売っている電動に毛玉取り機を使うと楽にとることができます。
着用の度に行う必要はありませんが、定期的に毛玉をとることによってニットの持ちが全然違ってきますよ。
方法3.ハンガーにかけてから収納する
上記の方法でブラッシングをし、必要であれば毛玉を取ったニットは、そのまますぐにしまわずハンガーにかけて湿気を飛ばしましょう。
ハンガーにかけてから収納するときのポイント
- 湿気が飛んだら、早めにハンガーから外し畳んで収納する。
- 収納場所が無くハンガーで保管したい場合は、ニット用のカーブがついたハンガーや厚みのあるハンガーを選ぶ。
※また下記のように畳みながらハンガーにかける方法も型崩れせず、おすすめです。
https://twitter.com/rhirata4426/status/801312403073990657?s=20
寒い季節でも意外と汗をかいているため、湿気を飛ばしてしまうことがとても大切。
ニットについてしまった匂いも飛ばすことができるので、次に着る時も気持ちよく着ることができますね。
方法4.シミがついた直後に「シミ抜き」をする
シミは時間が経てば経つほど落ちにくくなってしまうもの。
シミがついてしまったらなるべく早くシミ抜きをすることがとても大事です。
シミ抜きをする際は、以下のステップで行ってください
- 固く絞ったタオルやおしぼりなどで、ポンポンと軽く叩いて汚れを落とす。
- 自宅に帰ってから、汚れた箇所の下にタオルなどを引いて、中性洗剤を付けた歯ブラシで優しく汚れを叩きながらシミ抜きをする。
- ある程度汚れが落ちたら、洗濯機、もしくは手洗いでニット全体を洗濯してください。
シミ抜きに関する注意点
- いずれのステップでも、強くこすらないように注意。
- ニットを自宅でシミ抜きする際は洗濯表示をきちんと確認。
- 水洗い不可のニットの場合は、自分でシミ抜きをせずにクリーニング店に持って行っていく。
- またクリーニング店に持っていく際は、いつ何のシミがついてしまったのかをきちんと伝える。
ニットはシミが落ちにくい素材ですが、きちんと対処してシミ抜きすれば、長く着られますよ。
方法5.同じニットを連続して着ない
意外と知られていない「ニットを長持ちさせる方法」として、「連続して着ない」という方法があります。
お気に入りのニットや着心地の良いニットは、朝の支度の際につい手に取ってしまいがちですよね。
ですが、長く大切に着用するためにも、同じニットを連続して着ないことが大切です。
ニットについた汗や汚れは虫食いの原因となるため、着用後はしばらく置いてきちんと乾燥させることが必要です。
また着用後時間が経つことで自然と毛の状態が落ち着き、毛玉の発生が抑えられます。
大切なニットだからこそ、休ませながら着て、長持ちさせたいですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ニットには自然繊維や化学繊維で作られたものがあること、それぞれの特徴があることをご紹介しました。
自然繊維は保湿性に優れ、化学繊維は安くて丈夫。どちらもいいところがありますね。
コーデも単純にニットのセーターを着るだけでなく、小物を使ったコーデもあるのでぜひ楽しんでください。
また、ニットのお手入れは難しいというイメージがあった方も、ブラッシング、毛玉取り、ハンガーで湿気を飛ばすなど、意外と自宅でも簡単にできるということが分かっていただけたのではないでしょうか。
特にお気に入りのニットは丁寧にお手入れをしてあげることで、長持ちするのはもちろん、愛着が湧いてより大事な一着となっていくでしょう。
正しくお手入れをして、ニットでのお洒落を楽しみましょう!