きれいに貼り付けたいときに便利な両面テープ。
「両面テープの跡がベタベタして取れない!」
「粘着力が強い両面テープを剥がすのは諦めるしかない?」
剥がそうとすると、ベタベタした跡だけ残ってしまった両面テープ。
予想以上に強力で頑固な粘着力で、貼ったことすら後悔してしまいますよね。
でも諦めることはありません!
ここでは身近な道具をつかった、両面テープの剥がし方をご紹介していきます。
また、壁やプラスチック、さらに車に貼りついてしまって困ったときなどシーン別でまとめているのでぜひ参考にしてください。
貼りついたシール跡にも応用できる剥がし方なので、剥がすポイントをおさえて根こそぎ剥がしてしまいましょう!
目次
両面テープが剥がれなくなる原因とは?
「なぜ両面テープはあんなに頑固なの・・・?」
見た目がきれいに仕上がる両面テープは、工作はもちろん、画びょうをつかわずにポスターが貼れるなど使い道がたくさんあります。
釘をつかわないプチDIYに最適なので、主婦の方も壁にミニ棚を付けたりタイル貼りを楽しんだりする人もいますよね。
仮止めで固定させたいときにも便利なので、建築物や車の組立てにもつかわれていたりと、活躍の場は意外と広いです。
しかしとても便利な分、マスキングテープのように簡単に剥がせないのが両面テープの難点。
軽い気持ちで貼ってしまったことを後悔した経験ありませんか?
こんなにも両面テープが剥がれなくなるのは、3つの原因があるんです。
原因1.粘着部分が多い
両面テープの大きな特徴が、粘着部分が多いというところ。
よくあるシールは表面は紙ですが、両面テープは全面が粘着素材になっているので、その分粘着力が高くなっています。
両面テープは一般用で小さなものでも強力にくっ付くものが多く、物を固定する目的の超強力タイプは主婦のDIYにも取り入れやすいので人気です。
いざ剥がすときにベタベタ跡が残ってしまうのは、その両面テープの目的用途によって全く変わってしまうという点にも注目してください。
繰り返しの貼り付けに対応するタイプであれば、さほど苦労をせず剥がすこともできます。
原因2.テープの劣化
いざ剥がそうとしたらガサガサでカチカチになっていませんか?
何をやっても剥がれないのは両面テープの劣化が原因だったりするので、いつ貼ったのかわからないテープほど剥がしにくくなります。
これは時間が経つほど粘着力が増してしまう性質が作用させてしまうもの。
分厚い強力タイプほど劣化してしまうと剥がすのに苦労してしまうので、強力な両面テープをつかう前には「この先剥がす可能性があるか?」を考えた方がよさそうです。
原因3.粘着力が強力
最近の両面テープは粘着力が強くなったと感じませんか?
その理由は、100均でも強力タイプの両面テープが続々と登場していることも関係しています。
「どうせ買うなら強力タイプ」をと、強力な両面テープを買いたくなりますよね。
そして身近なところでペタッと貼ってしまい剥がせなくなってしまった・・・といった主婦の方が最近増えているようです。
もし今後剥がす可能性が少しでもあれば、「剥がせるタイプ」の両面テープを選ぶべきですね。
両面テープをきれいに剥がすポイント3つ
ベタベタと残ってしまった両面テープは目立ってしまう上に、ほこりが付いて汚くなってしまいますよね!
爪でゴシゴシこすってしまえば傷が付くし、濡れたぞうきんでこすっても全然取れなくてイライラしたりと焦るほど悪化してしまうのが難点です。
しかし次の3つのポイントをしっかり押さえておけば、頑固な両面テープもきれいに剥がすことが可能です。
ぜひ頭に入れておいてください。
ポイント1.熱を与える
まず、両面テープを剥がす前に粘着力を弱めることを行いましょう。
そのためには熱を与えるのが最も効果的です。
両面テープのメーカーが推奨している剥がし方なので、剥がす前に何らかの方法で温めてみてください。
ただ、場所や素材によって難しいこともあるので、熱を与えても影響がないか確認しなければなりません。
ポイント2.粘着剤を溶かす
両面テープはこすったり削るよりも、粘着剤を溶かす方法で剥がしましょう。
とくに熱を当てることができない場所や、超強力タイプの両面テープにはこの方法が有効的です。
子どもが貼って剥がせなくなったシールへの応用も可能なので、途方に暮れてしまいそうなベタベタ跡はこすらずに、溶かす方法を考えた方が簡単できれいに剥がすことができます。
ポイント3.ゆっくり剥がす
べったりくっ付いてしまった跡をゴシゴシしてしまいたくなりますが、実は端からゆっくりと剥がしていけばきれいに剥がせたりするものです。
貼ったばかりの両面テープなら、落ち着いてゆっくりと剥がしましょう。
焦ってしまうほど粘着剤を広げてしまうのでご注意ください。
身近なものでOK!頑固な両面テープを剥がす10個の方法
「こすっても引っ張っても剥がせない!」
「べったりくっ付いた両面テープはどうすべき?」
とても頑固にくっ付いてしまった両面テープも諦めずに落とす方法があります。
それも、どの家庭にもある身近なものできれいに落とすことが可能です!
わざわざシール剥がしを用意したくないときに活用できる頑固な両面テープを剥がす方法を試してみてください。
方法1.ドライヤーをつかう
方法2.お酢+ラップ
方法3.定規をつかう
方法4.糸をつかう
方法5.消しゴムでこする
方法6.キッチン洗剤を塗る
方法7.アルコールを塗る
方法8.ハンドクリームを塗る
方法9.除光液を塗る
方法10.オイルを塗る
方法1.ドライヤーをつかう
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壁や物にくっ付いてしまった両面テープは、ドライヤーの熱を当てて粘着力を弱めましょう。
素材によっては当て布の上からアイロンの熱を与えてはがすこともできます。
ただし、熱を当てても大丈夫なのかよく確認してから行ってください。
【ドライヤーを使った剥がし方】
用意するもの:ドライヤー、ガムテープ
- 両面テープにドライヤーを軽く当てる
- 端からゆっくりとはがす
- 剥がれない場合はガムテープでペタペタと剥がす
方法2.お酢+ラップ
こびりついたものや、ドライヤーが使えない場所にはお酢とラップの合わせ技が有効です。
水拭きしたり洗い流せる部分なのか、サビや変色をしない素材なのかよく確認した上で試してくださいね。
【お酢+ラップを使った剥がし方】
用意するもの:お酢、ラップ
- 粘着部分にお酢を塗る
- その上からラップをかぶせるように貼る
- 粘着部分が十分柔らかくなったら拭き取る
方法3.定規をつかう
粘着部分を手で剥がしにくいときには、身近な定規で根こそぎ剥がしましょう。
ドライヤーで温めたあとや、ラップでふやかした後につかうのも有効です。
ただし、傷が付いてしまうデリケートな部分につかうのは避けましょう。
【定規を使った剥がし方】
用意するもの:定規(プラスチックカードも有効)
- ドライヤーで温める、またはお酢などで柔らかくする
- 定規を当てて端からゆっくり剥がしていく
方法4.糸をつかう
剥がれそうで剥がれない、そんなときは糸をつかって剥がしましょう。
家庭用の糸でもOKですが、細くて丈夫なテグスもおすすめです。
【糸を使った剥がし方】
用意するもの:糸(あればテグス)
- 両面テープの端に糸を差し込んで、少しずつずらしていく
- 剥がれない場合はドライヤーを当てたり溶液をつかう
方法5.消しゴムでこする
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小さな箇所や、ちょっとだけベタベタ跡が残ったときの仕上げにつかえるのが消しゴムです。
一般的な消しゴムを用意してお試しください。
【消しゴムを使った剥がし方】
用意するもの:消しゴム
- 残った粘着部分を消しゴムで軽くこすって落とす
- 消しかすをしっかり落とす
方法6.キッチン洗剤を塗る
剥がし切れなかった両面テープはキッチン洗剤のような中性洗剤で落とすこともできます。
お酢をつかいたくない場所にも有効で、よくあるシールの跡にもつかえる方法です。
【キッチン洗剤を使った剥がし方】
用意するもの:キッチン洗剤、ラップ
- 剥がしたい粘着部分にキッチン洗剤を塗る
- ラップを貼ってしばらく待つ
- 柔らかくなってから剥が
- 水拭きで仕上げる
方法7.アルコールを塗る
お酢や洗剤をつかいたくない場所には、アルコールをつかってみてください。
蒸発しやすいので塗ったら早めに剥がしましょう。
【アルコールを使った剥がし方】
用意するもの:消毒用アルコール
- 剥がしたい粘着部分にアルコールを塗る
- 柔らかくしながら端から取り除いていく
方法8.ハンドクリームを塗る
どの家庭にもあるハンドクリームも頑固な両面テープにつかえますよ!
ハンドクリームじゃなくても、ボディクリームや乳液でも有効なのでお試しください。
【ハンドクリームを使った剥がし方】
用意するもの:ハンドクリーム、ラップ
- 粘着部分にハンドクリームを塗る
- 落ちない場合はラップを貼ってしばらく置く
方法9.除光液を塗る
マニキュアを落とす除光液も、粘着力を弱めることができます。
剥がしきれなかったシールにも活用できるので、除光液をつかっても変色しない場所に使ってください。
【除光液を使った剥がし方】
用意するもの:除光液、コットン、ラップ
- 粘着部分に除光液を塗る
- 上からコットンを貼ってしばらく置く
- 頑固な場合は上からラップでカバーをする
方法10.オイルを塗る
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粘着力を弱めるために、手持ちのオイルを塗るもおすすめ。
キッチン油やアロマオイルなど、余っているものがあれば試してみましょう。
ただし、しっかり洗い流せる素材なのか確認してください。
【オイルを使った剥がし方】
用意するもの:オイル、ラップ
- 粘着部分にオイルを塗る
- 頑固な場合は上からラップを貼ってしばらく置く
- 洗い流すまたは水拭きでしっかり落とす
シーン別!両面テープの剥がし方
身近なものをつかった両面テープの剥がし方をお伝えしましたが、つかう場所によって気をつけなければ素材そのものを傷めてしまうことがあります。
ここからは、プラスチックや車といったシーン別の両面テープの剥がし方を詳しく解説いたします。
有効な道具・剥がすコツや注意点をぜひチェックしてください。
シーン1.プラスチック
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収納ケースなどのプラスチックにこびりついた両面テープは、シールと同じ要領で剥がしていきましょう。
ツルツルしたプラスチックはすぐにとれそうですが、こびりついてしまったりベタベタ跡が残ったりすることもあります。
そんなときは、ドライヤーを使うとすっきり剥がすことができますよ!
【プラスチックに有効な剥がし方】
- ドライヤー:ドライヤーを当てて端からゆっくり剥がす
- シール剥がし剤:強力に残ってしまったものはシール剥がし剤が有効
シーン2.車
パーツやエアロの固定には強力な両面テープ(主に3M製)がつかわれていて、簡単には剥がせないんですよね。
また、車内のダッシュボードにカーナビなどの跡が残った場合の対応も見ていきましょう。
(1) ダッシュボード
洗い流せないダッシュボードは、傷をつけたり変色させないように剥がしていきたい部分ですね。
シール剥がしを使うと変色する恐れもあるので、それ以外の方法で落とすようにしましょう。
【ダッシュボードの有効な剥がし方】
- ゴム製スクレイパー:小さなものを剥がすときに◎
- パーツクリーナー:範囲が広かったり頑固なものを剥がすときに拭き取るときれいに落ちる
- 糸:残ってしまった部分はテグスのような糸で取り除く
(2) ボディ
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パーツなどを固定していた両面テープは強力で簡単には剥がれません。
また、剥がしたいステッカーに困ったときはこんな道具をつかいましょう。
ボディのコーティングを溶かさずに傷つけないためには、正しい方法で剥がしてください。
【ボディの有効な剥がし方】
- ヒートガン(またはドライヤー):小さなものを温めて剥がすと有効
- 車用シール剥がし+車用スクレイパー:頑固な両面テープは車用シール剥がしを塗り、車用スクレイパーで剥がす
シーン3.ガラス
出典:Instagram(@hayakawachikako1188)
防寒のために貼ったプチプチの剥がした跡に困ったときは、慌てずこんな方法できれいにしましょう。
【ガラスの有効な剥がし方】
- 中性洗剤+スクレイパー:粘着部分にキッチン洗剤などの中性洗剤を塗ってそのまま放置。
その後スクレイパー(なければ定規)で傷をつけないように取り除く。
シーン4.布
裾上げテープなど布用両面テープがくっ付いてしまったときは、こんな方法をつかってください。
【布用両面テープの有効な剥がし方】
- アイロン(またはドライヤー):必ずあて布をした上からアイロンを当てて剥がす
シーン5.壁
長い間壁にポスターを貼ったあとは、なかなか剥がせないですよね。
洗剤などをつかいたくない壁でも諦めずに剥がすことができます。
【壁に有効な剥がし方】
- ドライヤー:ドライヤーを当てながらゆっくりと剥がします。
簡単きれいに剥がせるおすすめアイテム6選
簡単で確実にきれいに剥がすなら専用アイテムをつかうのが1番!
ここからは、両面テープやシールを剥がすおすすめアイテムをまとめてご紹介。
身近なものをつかっても落ちない粘着剤は、アイテムをつかって根こそぎ剥がしましょう。
100均でも手に入るのでぜひ手軽に利用してください。
アイテム1.のり取りクリーナー|3M
アイテム2.樹脂ヘラ|コーワ
アイテム3.シールはがし|LEC
アイテム4.ステッカーはがし|ホルツ
アイテム5.ゼリー状シールはがし|セリア
アイテム6.シールはがしスプレー|ダイソー
アイテム1.のり取りクリーナー|3M
シュッとスプレーして5分ほど置いたら拭き取るだけでのり跡を残さない、両面テープの販売もするメーカー「3M」の優秀アイテム。
広い範囲の粘着部分におすすめします。
アイテム2.樹脂ヘラ|コーワ
持っていると便利なのがシールはがしヘラです。
素材を傷つけないプラスチック製なので、壁やガラスに使用できます。
アイテム3.シールはがし|LEC
壁に残った両面テープの跡には、液剤が垂れにくいタイプの剥がし剤がおすすめ。
こちらは剥がし専用ヘラもついてくるので便利ですよ。
買える場所:楽天市場
価格:446円(税込)
アイテム4.ステッカーはがし|ホルツ
出典:Instagram(@keisisui_nakasatsunai)
車のボディに張り付いたステッカーも落とせると評判のアイテムです。
塗装が剥がれないか目立たない場所で試してから、おつかいください。
アイテム5.ゼリー状シールはがし|セリア
シール跡に困ったママたちに評判なのが、こちらのアイテム。
ゼリー状だからピンポイントでつかいたいときに便利です。
買える場所:セリア
価格:110円(税込)
アイテム6.シールはがしスプレー|ダイソー
ダイソーでもシールはがしスプレーが手に入るので、困ったときはぜひ100均へ。
細かい部分には不向きですが、広範囲の粘着部分にはスプレータイプがぴったりです。
買える場所:ダイソー
価格:110円(税込)
両面テープを剥がすときの注意点
ここまで両面テープの剥がし方をご紹介してきた中で、注意すべき点をあらためてまとめてみます。
熱を与えたり強力な剥がし液をつかうとその分ダメージを与えてしまいやすいので、次の点に注意しながら作業をしましょう。
注意1.高温やけど
ドライヤーやアイロンの熱で粘着部分をはがす際には、やけどに十分注意しながら進めてください。
プラスチックや金属は熱くなりやすいので気を付けましょう!
注意2.変色させない
シール剥がしはまれに変色を起こしたり、コーティング剤がはがれることがあります。
つかう場合は目的用途に合うアイテムを選んでください。
また、金属製のものに酢などをつかうとサビてしまうこともあるので、素材の相性もチェックしてから行ってください。
注意3.手荒れを防ぐ
粘着剤をはがすときにはできる限り素手で触れないようにしましょう。
手荒れ防止のためにもゴム手袋を着用したり、スクレーパーなどをつかうように工夫をしてください。
まとめ
両面テープの剥がし方は意外と簡単に感じたのではないでしょうか。
くっ付いてしまって諦めかけていたベタベタ跡も、身近なものをつかって根こそぎ剥がしてしまいましょう。
ツルンときれいに剥がれるシール剥がしアイテムもおすすめですよ!