「自分を愛せなければ、他人から愛してもらえない」
「自分を愛するのが大事」
こんな言葉をよく耳にしますが、改めて「自分を愛する」ことについて考えてみてください。
本当の意味での「自分を愛する」を少し履き違えていたり、「自分を好きになれない」と感じてしまうのではないでしょうか。
幸せをつかむためにも、自分を愛する方法をぜひ知りましょう。
自己否定ばかりする人はとくにその心がほぐれる習慣を試したり、おすすめの本を手に取ってみてください。
目次
「自分を愛する」という意味とは?
あなたは「自分を愛する」と聞いてどんなイメージが頭に浮かびますか?
自己愛に溢れたややナルシストのような人物だったり、「私は可愛い」と堂々と言ってのけるぶりっ子を思い出すかもしれません。
このようなやや行き過ぎた自己愛に溢れた人物を思い浮かべた人は、「自分を愛する」意味を少しばかり勘違いしている可能性があります。
誤解を解いていくうちに「自分を愛する」ことの大切さを知ることができるので、まずは正しい意味について見ていきましょう。
(1) 「自分を愛する」ことの意味
「自分を愛する」という意味は、ありのままの自分を丸ごと受け入れるということです。
それはいい面のみならず、自分の悪いところも「これも私」と受け入れたときに、本当の意味で自分を愛することができたということになります。
「ご自愛ください」という言葉もあります。
これこそ「自分を大切に」「自分を愛してください」という意味が込められているとても素敵な言葉です。
(2) 甘やかすとのちがい
「自分を愛する」は「甘やかす」とは全く異なります。
「甘やかす」ということは、嫌いなことは避けてわがままにさせておくということです。
「思いのままに生きること」と「自分を愛すること」はイコールにはなりません。
自分を愛することで得られる3つの効果
「こんな自分はいやだ」と思っている人よりも、「こんな私でもいいと思う」と自分を愛することができる人の方がある効果が表れるんです。
「自分を愛すると何が変わるの?」と半信半疑な人も、ほんのちょっと気持ちを変えるだけで人生がまるで輝いて見えることもあります。
これは大げさなことではなく、これからの人生で実践したときに感じられるはず。
では「自分を愛する」と得られる3つの効果を知りましょう。
効果1.自信が持てる
自分のきらいなところも「自分の一部なんだ」と受け入れることで、「こんな自分でも大丈夫」と自信が持てるようになります。
「ここがいやだ」と思う短所と向き合うのはつらいものですが、目をそらさずに見つめられる人は、困難なときにも立ち向かっていけるようになるでしょう。
自分のこと愛することができる人は、自信に満ちあふれて見えるものです。
効果2.愛されるようになる
自分を愛することで愛されるようになる、これも本当です。
これは「引き寄せの効果」とも言われていますが、自信が持てるようになると生き生きとしたオーラへと変わっていきます。
すると、とくに自分が何かしたつもりじゃなくても注目をされたり、恋人や周りの人たちからこれまで以上に愛されたりするものです。
効果3.愛せるようになる
自分を丸ごと受け入れたとき、「愛情は他人からもらうだけのものではない」ことに気づけるものです。
それがわかった上で恋人や周りの人を愛せるようになったとき、慈愛に満ちた気持ちになるでしょう。
「愛してほしい」と求めるだけでは自分どころか、相手を愛したことにはなりません。
自分を愛する習慣が身に付く8つの方法
「自分のいやなところばかり目についてしまう」とつい落ち込みやすい人こそ、自分を少しづつ愛せるように訓練すべきです。
「自分には無理」「他人と比べてしまう」「周りの目が気になる」という人でも、意識を変えてみてください。
他人からの愛情ばかり求めるよりも、誰よりも自分を愛しましょう。
ここでは、自分を愛する習慣が身に付く方法を紹介していきます。
ひとつずつ試していき、すべてできた頃にはすっかり自分を愛することができているはずですよ。
方法1.自分をゆるす
方法2.優しい言葉をかける
方法3.自分をほめる
方法4.素直な気持ちに従う
方法5.コンプレックスを克服する
方法6.美容と健康に力を入れる
方法7.ほめてくれる人と一緒にいる
方法8.いやな感じの人は避ける
方法1.自分をゆるす
「人に優しくできない」「気づいてあげられない」と自分を否定ばかりしても、心はどんどん下降してしまい自信喪失することに・・・。
自分をゆるすことで「きっと大丈夫」と自己肯定感を高めることで、少しずつ自分のいやな部分も受け入れていけるようになります。
ただし「まあいっか!」とただ見過ごしてばかりいるのはただの甘やかしに過ぎません。
自分に厳しくも、ある程度反省して次に活かすことができれば「これできっとよかったはず」と思えるでしょう。
方法2.優しい言葉をかける
いつも周囲の目を気にしてしまう人は、「頑張ってるね」「今日もお疲れさま」と自分自身にも優しい言葉をかけてください。
自分を愛することができない人は、どこか他人に気をつかい過ぎていたりするものです。
いつも友達や職場の人にかける言葉を、ぜひ自分に向けてメッセージを送りましょう。
方法3.自分をほめる
これまで苦楽の人生を乗り越えてきた自分を「凄いね!よく頑張ったね!」とほめてみてください。
とがった心がみるみる溶けていく気持ちになり、そんな自分を「愛おしい」とさえ感じてくるはずです。
何かをがまんしている人は、自分の心に大きな”はなまる”をつけてあげましょう。
方法4.素直な気持ちに従う
いつも無理をしてしまう人に自分を愛せない人が多いです。
ここで自分の本当の声に耳を傾けてみてください。
「今日はもう疲れたから休みたい」と言っているなら、早めに寝てしまいましょう。
「お茶をしたい」と思うのであれば、カフェに立ち寄ることで気分が上がるはずです。
心のゆとりが愛することができる気持ちに変わっていくので、無理をし過ぎない生活をしてみてください。
方法5.コンプレックスを克服する
「人と話すのが苦手」「容姿が気になって人と会いたくない」などとコンプレックスを抱えているなら、少しずつ克服させてみませんか?
一歩前進しなければいつまでも「自分のきらいなところ」は改善できません。
「コンプレックスを克服した自分なら好きになれるかもしれない・・・」そう思うのであれば、ぜひチャレンジしてみましょう。
方法6.美容と健康に力を入れる
「自分を愛する」ことは、自分を大切にすることでもあり、自分磨きをすることにもつながります。
いつも頑張っている自分のためにも、美容と健康に力を入れていきましょう。
忙しい主婦の人でも、1日の終わりにはゆっくりとお風呂に入ったり、スペシャルパックで保湿をしたりと、自分にとってプラスになるご褒美を与えてみてください。
方法7.ほめてくれる人と一緒にいる
ポジティブになりたいときは自分をほめてくれる人と一緒にいることで、プラスの気持ちに変えていけます。
自分を好きになれない人は、自分の長所を見つけ出せないものです。
そんなときは「料理が上手だね」「仕事頑張ってるね」とほめてくれる人に、長所を探してもらいましょう。
そして、自分のことをほめてくれる人はプラスになれる存在なのでぜひ大切にしてください。
方法8.いやな感じの人は避ける
自分を愛することは「何でも受け入れる」という意味ではありません。
ネガティブな発言をしたり不快な気持ちになる人と一緒にいることはパワーを吸い取られてしまうことに。
これは自分を愛する行為に反してしまうので、できる限り避けてしまいましょう。
自分を愛することができないときの対処法
「どうしてもネガティブになってしまう。こんなときはどうすればいい?」
うまく自分と向き合えない人は、そこで焦ってしまっても空回りしてしまいます。
自分を愛せない原因を探ってみた方が良いケースもあり、そこで無理をしても逆効果になることもあるので「心が疲れている」と感じたら1度立ち止まりましょう。
うまくいかないときは、次の対処法をお試しください。
対処法1.過去の自分をいやす
自分を愛せない人の中には、幼少期の親の愛情不足が大きく関わっていることがあります。
中には虐待や性被害といった重大な問題に遭ってしまい、当時のトラウマにとらわれている場合も。
大人になってからDVやハラスメントなどに遭った人も、心に問題を抱えている可能性もあります。
自分ひとりでは受け止め難い内容であれば無理をせず、心理カウンセリングを受けることでトラウマから逃れられるように改善できます。
対処法2.心身の問題を改善する
体が不調なときは心に余裕を持つことできなくなってしまいます。
まずは体調を整えることを優先にし、とくに睡眠時間の見直しをしましょう。
睡眠不足状態が続いてしまうと心の病気へとつながったり、生活に支障が出てしまうこともあるので無理をしてはいけません。
しっかり眠ってパワーを充電させることは生きていく上でとても大切で、それが自分を愛することにもつながっていきます。
対処法3.心の治療をする
過剰な自己愛をもつ人は「自己愛性パーソナリティ障がい(NPD)」の可能性があるので、次の例に当てはまる場合は心の治療をおすすめします。
- 誰よりも自分が優れていると思う
- 褒められたい
- 羨ましがられたい
- 自分には特別な権利があると思う
- 達成のためには人を利用してもかまわない
このような根拠のない自信や称賛欲求、そして共感することができないという気持ちが強い場合は診断がくだされます。
自分では気づきにくいですが、眠れない、失恋から立ち直れない、食欲がないという症状が出ることで異変を感じられるケースもあります。
もし心当たりがある人は、自分を愛することについて履き違えてしまっていないか、周りから異変を指摘されたことがないかどうか、いま一度確認してみましょう。
この病気に当てはまらない場合でも、不安や悩みを抱えている人は専門家に相談することで適切なアドバイスや治療を受けることができます。
いずれにせよ早期に手を打つことが解決につながるので、気軽に相談をしてみてください。
「自分を愛すること」をテーマにした名言5つ
自分と向き合い、愛そうとすることは他人を愛するよりも難しいことがあります。
そんなときには、偉人や著名人の名言を読んでみてください。
ここではとくに「自分を愛すること」をテーマにした名言だけを集めてみました。
心にスッと入りこんでいく心地よさを感じることで、自分を愛することがどういうことなのかがわかるはずです。
名言1.セーレン・キェルケゴール
自身を愛することを忘れないでくれ
デンマークの思想家「セーレン・キュルケゴール」の真っ直ぐなメッセージです。
彼は、形式ばかりにこだわるデンマーク教会を否定する批判者としての人生を送り、自らをもって実在存在としての人間の哲学を示す画期的な哲学者でもありました。
幸せばかりではない人生も、自分を愛するだけで明るい味方ができるようになるという強い心が表れています。
名言2.スティーブ・ジョブズ
もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?
アップル創業者「スティーブ・ジョブズ」の言葉には、自分の素直な心に従うべきというメッセージが込められています。
自己肯定へと導いてほしいときや迷ってしまったときに、ぜひ思い出してみてください。
名言3.マイルス・デビルス
失敗を恐れるな。そんなものは存在しない
ジャズ界の巨人のひとりである「マイルス・デビルス」は常に自分について語り、それは力強いメッセージとして未だに語り継がれています。
人種差別被害に遭った経験も持つこともふくめ、トランペット奏者として数多くの名言を残しました。
名言4.アリストテレス
自己とは自分にとって最良の友人である
自分を知ることは、すべての知恵の始まりである
古代ギリシアの哲学者「アリストテレス」の言葉には、自己に向き合わせてくれるメッセージが込められています。
自分がどのような人物なのかを第三者の視点から見つめたとき、知らない自分を発見することも時にはあります。
きらいな自分であっても勇気を出して受け入れてみれば、友人のように付き合えるのかもしれません。
名言5.チャールズ・チャップリン
自分を愛する者として、本心に背けば、悲しみや苦しみが現れるとわかった。
今日、ぼくはそれが「真実」だと知っている。
セリフを発することなくコミカルな動きで大衆を楽しませたコメディアン「チャールズ・チャップリン」は、数多くのポエムを残したことでも有名です。
自分を愛することはどういうことなのかを親しみある言葉で示しているので、心に染み込むのではないでしょうか。
自分を愛することができるおすすめの本7つ
「自分をうまくゆるせない」「受け入れるのが難しい」というときには、自分を愛する方法や言葉がたくさん詰まった本を読んでみてください。
とくに「自分がきらいで仕方がない」と感じてしまうときには、凝り固まった心を溶かしてくれることもあります。
ここでは、「自分を愛すること」をテーマにしたおすすめの本を厳選いたしました。
気になる1冊から手に取ってみましょう。
おすすめ1.「自分を愛する技術」
おすすめ2.「自分を愛すると夢が叶う」
おすすめ3.「自分を愛する習慣」
おすすめ4.「自分を愛する100の言葉」
おすすめ5.「自己肯定感の教科書」
おすすめ6.「自分を愛せなくなってしまった人へ」
おすすめ7.「自分を好きになりたい。」
おすすめ1.「自分を愛する技術」
出典:Instagram(@kohei_sato_0111)
元暴走族という作者自身のことをはじめ、非行少年の問題を解決に導いた経験から得たメッセージが込められた1冊。
自分を責めてしまう、自分を認められないという悩みをもつ多くの人に共感され、人生や自分自身に立ち向かう勇気がほしいときにおすすめしたい内容です。
おすすめ2.「自分を愛すると夢が叶う」
「世界的小説家・吉本ばなな」と「引き寄せの女王・奥平亜美衣」の2人が生み出した、願望達成法が詰まった1冊です。
人と違った視点を持つ自身の体験談は気軽に読める内容となっているので、リラックスしたいときにもおすすめできる本となっています。
おすすめ3.「自分を愛する習慣」
「疲れていても言葉がスッと入ってきます」というレビューも多く、読んでいくうちに幸せな気持ちが生まれてくる内容です。
幸運を引き寄せる方法を知りたい、自分を愛して愛されたいと願う人におすすめします。
おすすめ4.「自分を愛する100の言葉」
7歳で失明し18歳で天涯孤独になったアメリカの哲学者「エリック・ホッファー」の人生に学ぶ1冊です。
日雇い労働者として放ろうをしながら人生の哲学を学んだときにたどり着いたのが、自分を愛し自分の心に素直に従うということ。
アメリカで大反響となった哲学者の言葉は日本人の心にもスッと染み込んでいきます。
おすすめ5.「自己肯定感の教科書」
心理カウンセラー中島輝氏による「自己肯定感を高めようとしている方は要注意!」というメッセージが込められ、ついクヨクヨしてしまう人や自分を好きになれない人を真っ直ぐに導いてくれる1冊です。
おすすめ6.「自分を愛せなくなってしまった人へ」
カルト集団による身体的儀式など、絶望に打ちひしがれた数々の衝撃的経験をありのままに語られた内容。
強い自己嫌悪から光が指した人生に好転するにはどうすべきなのかを導き、強く苦しんでいる人の心にも手を差し伸べてくれるボリューミーな1冊となっています。
おすすめ7.「自分を好きになりたい。」
「どうせ私なんて」が口ぐせになっている人にはぜひ手に取ってほしい1冊です。
ファンシーなイラストと読みやすい言葉によって、著者自身が受けた幼少期の親子体験を語られている内容に共感をし、「感謝します」という口コミが寄せられている、読むだけで自己肯定ができる本となっています。
まとめ
自分自身を理解することで困難に立ち向かう勇気が生まれ、自分自身を癒すことができます。
「どうせ私なんて」と自分を否定ばかりしてしまう人は、少しずつ自分を認め、自分を受け入れてみてください。
自分を愛することでとても人生が豊かになります。
苦しいときや悩んでしまったときにはぜひ、気になる本をぜひ手に取ってみてください。