「安売りでまとめ買いした豆腐の賞味期限が切れてしまった…」
「捨てるのはもったいないけれど食べても良いのか?」
と誰もが一度や二度悩んだことがあるはず。
節約食材である豆腐をついついまとめ買いしたものの、賞味期限が短く気付けば切れてしまうことって少なくないですよね。
そんな賞味期限が切れてしまった豆腐は食べても良いのでしょうか?
腐っている見極めにはどこに注目すべきなのか覚えておきたいところですね。
今回は、賞味期限が切れた豆腐の見極め方や長持ちさせる方法、豆腐を使ったレシピも紹介していきます。
美味しく豆腐を活用して、賢く食費を抑えていきましょう。
豆腐の消費期限・賞味期限はどのくらい?
そもそも豆腐の賞味期限はどのくらいあるのでしょうか?
気づいたら切れていた!ということが多いことから、賞味期限が長いイメージはありませんよね。
まずは豆腐の賞味期限に関して基本的なことを押さえていきましょう。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限と消費期限に違いがあることをしっていますか?
賞味期限は袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合、品質が変わらず美味しく食べられる期限のことです。
対して消費期限は、書かれた保存方法を守っていた場合、安全に食べられる期限のことを言います。
つまり賞味期限は「味の保証」をしていて、消費期限は「安全の保証」をしているのですね。
賞味期限が過ぎた場合味の劣化はあるものの、急いで廃棄しなければいけないというわけではないといえます。
しかし消費期限は安全に関わる期限なので、もったいないから…と安易に食べないことをおすすめします。
豆腐は一般的に賞味期限が記されていますが、昔ながらの豆腐屋さんのお豆腐などは消費期限が記されていることも・・・。
どちらが書かれているのか確認することをお忘れなく!
1日でも過ぎたらダメ?
つまり豆腐の賞味期限が1日でも過ぎたらダメ!…というわけではありません。
ただし袋やパックから出さずに、書かれた保存方法をしていた場合です。
袋やパックから出してしまうと、空気に触れ雑菌が繁殖するため傷むのが早くなります。
同じく保存に関しても「冷蔵で保存」となっているのに、常温に置いていては問題外です。
スーパーで買い物をしてきてうっかりしまい忘れた!と慌てて冷蔵庫に入れるのも厳密にいえばナシ。
その日の気温や湿度、常温に置いていた時間などを考慮して、自己判断で食べることになりますね。
また、消費期限が書かれている豆腐は1日でも過ぎると食べない方がいいでしょう。
豆腐の平均賞味期限
では豆腐の平均賞味期限はどのくらいあるのでしょう?
スーパーなどに多く出回っているいわゆる普通の豆腐は4~5日が平均的な賞味期限。
作っているお店や材料・成分によって変わってくるため、一概に〇日と断定はできません。
平均賞味期限が4~5日の豆腐は、パック内に豆腐と一緒に水が入っている比較的安いもの。
一方「充填豆腐」というパック内に水や空気がない豆腐もあります。
こちらは密閉されていると同じ状況なので1~2カ月と長めの賞味期限が設定されているのです。
豆腐の賞味期限が切れた時の特徴
「賞味期限がすぎたけど食べれるのか判断基準は?」
「腐った豆腐は食べたくない・・・」
と悩んでいたら、さらに1日が過ぎた…なんてことありませんか。
ネットでも「〇〇日過ぎていたけど食べれたよ!」と胸を張って言っている人をみかけますが、あくまで食べても大丈夫だったという結果論です。
自分の身を守れるのは自分しかいません!
賞味期限が切れてしまっては、食べるか食べないか自己判断するしかないんです。
そのためにも腐った豆腐はどのように変化するのか頭に入れておきましょう。
特徴1.匂い
豆腐が腐っているか、判断基準はまず匂いを嗅いでみます。
腐っている場合酸っぱいような異臭がします。
中には「洗濯物の生乾きの匂いがした…」という声もありました!
想像しただけで食欲が落ちる匂いですよね。
とにかく普段の豆腐とは違った匂いを発している場合、腐っていると判断してOKでしょう。
特徴2.色
豆腐が腐ってくると色にも変化が起こります。
白かった豆腐が黄色がかってきたらNG!
豆腐が腐っていると白から黄色へと変色してしまうのですね。
だいたいは匂いと色で「これは止めておいたほうが身のためだ!」と判断ができます。
せっかく安く手に入った食材でも、残念ながら廃棄をしましょう。
特徴3.粘り
見た目で言えばもう1つ変化が起こります。
それは表面に粘りがでてくることです。
触るとヌメヌメして、場合によっては糸を引くこともあり菌の繁殖が進んでいる証拠。
これはもう食べる食べないの次元ではなく、すぐに廃棄したほうがよいところまできています。
特徴4.味
匂いや色に変化が見られず、大丈夫かも?と思ったら味の確認です。
ただ過熱もされていない豆腐をスプーン1杯食べるのは危険!
角をつまんで少しだけ食べてみましょう。
腐っている場合、やはり酸っぱい味がします。
もっと腐りが進んでいると舌が痺れるような感覚があることも・・・。
ここまで発酵が進んでいれば匂いや色に変化があるはずですがね。
ちょっとでも味がおかしいと感じたら、飲み込まずにすぐに吐き出してください。
その後うがいをするのも忘れずに。
特徴5.パック内にある水の変化
さらにパック内にある水にも変化があります。
買ったばかりの豆腐であれば、パック内の水もさらさら至って普通の水なのですが、賞味期限が過ぎどんどん時間が経つにつれネットリした水に変わります。
またパックを開ける前にもその様子を知るすべがあり、妙に膨張しているようであれば完全にアウト!
豆腐はそもそも発酵食品なので、パックの中でさらに発酵が進んでしまったのですね。
開封せずにそのまま廃棄してください。
匂い・色・粘り・味・パック内にある水の変化のポイントを頭に入れて、腐った豆腐は決して食べないように注意しましょう。
豆腐を長持ちさせる方法
賞味期限の間に食べるのが理想的ではありますが、ついつい安売りで買い過ぎた豆腐を処理しきれないことってありますよね。
賞味期限が過ぎたとしても1日、2日で食べきりたいわけですが、何か豆腐を長持ちさせるコツはあるのでしょうか?
今までやっていたことでも一工夫すると、さらに豆腐の傷みを遅らせることが出来るのです。
方法1.充てん豆腐を選ぶ
豆腐を長持ちさせる方法の前に、よく豆腐を腐らせてしまうという人は最初から充てん豆腐を買った方が賢明かもしれませんよ。
充てん豆腐は賞味期限が長いですから、うっかり賞味期限を切らしてしまうことも減ります。
口に入れた時の滑らかさや柔らかさは絹ごし豆腐と似ている充てん豆腐。
パックに入った通常の豆腐に比べるとお値段はやや高めになりますが、食べずに捨てることを考えると、実は経済的にいいことも。
どのくらい通常豆腐と充てん豆腐に違いがあるのか、一度食べ比べてみるのもアリですよ。
方法2.水を毎日変える
「でもやっぱり安さには変えられない!」
「これからは捨てるなんてもったいないことはしたくない!」
という方は長持ちさせる方法を取り入れましょう。
まず考えられるのは水を毎日替えることです。
開封前ならパックの水に入れたままで大丈夫ですが、使い切らずに残ってしまった豆腐は、パックに戻さず新しい水を張ったタッパー等に入れ替えましょう。
そして1日に1回は水を替えるクセをつけましょう。
ずっと同じ水に入れておくと、アクがたまり豆腐が傷む原因になりますよ。
方法3.塩水に浸す
ただの水に浸して保存も良いのですが、さらに塩をひとつまみ入れておくと長持ち度がアップします。
梅干をつけるのにたっぷり塩を入れるのと同じで、塩には食材を腐りにくくする効果があるのですね。
また、保存だけでなく嬉しい効果もあります。
塩漬けした豆腐をキッチンペーパーにくるみ、一晩寝かせるともったりぷるるんチーズのような食感に近づくのだそう!
激安食材の豆腐がチーズに変身?これは1度試してみる価値がありそうですね!
方法4.冷凍させる
豆腐を冷凍してしまうのも1つの手ですね!
豆腐を冷凍するなんてどんな食感になるか心配…と思う人もいるかもしれません。
しかし、賞味期限が近づいている豆腐を冷凍することはとても有効な手段になります。
なぜなら一度冷凍した豆腐は味が染みやすくなるメリットがあり、煮物や肉豆腐に使うとグンと美味しさがアップするからです。
冷凍の方法も未開封ならパックのまま冷凍庫に入れればいいだけ!
使いかけの豆腐は、使いやすい大きさにカットしてジップロック等に入れ冷凍すると、いざ使おうと思ったときに便利です。
調理する際の注意点
「気を付けていたのにうっかり賞味期限を切らしてしまった…」
「まだ1日だし捨てずに調理したい!」
そんな時はどんなことに気を付けて調理をすればよいでしょうか?
注意点1.調理する前に傷みを確認
注意点2.必ず火を通す
注意点1.調理する前に傷みを確認
まず賞味期限切れの豆腐を調理するにあたり大前提のことですが、豆腐の傷み具合をチェックするのを忘れないことです。
先ほどお話した腐った豆腐の特徴を参考にしてくださいね。
調理が終わり、食べよう!という段階で豆腐を口に入れたら「なんだか酸っぱい…」「豆腐だけよけて食べれば良いか!」と安易に考えてはいけません!
腐った豆腐と一緒に炒めた食材は、雑菌で汚染されています。
調理を開始する前にしっかり豆腐の傷み具合を確認してくださいね。
注意点2.必ず火を通す
調理をするならば、必ず火を通すレシピにしてください。
腐っているわけではなくても、日数が経っていることから少なからず雑菌は繁殖しています。
加熱することで死滅できる菌もあるので、賞味期限が近いものは火を通して食べるようにしましょう。
豆腐の大量消費に!アイデアレシピ
「賞味期限間近なのに豆腐が大量に残ってる!」
「大量消費しつつ美味しいレシピがあると嬉しい」
そんな人のために、豆腐大量消費ができるアイディアレシピを集めてみました。
賞味期限が切れて捨てられそうだった豆腐がメイン料理になったり、お子さんに喜ばれるおやつに大変身したら嬉しいですよね!
お友達が遊びに来た時のおもてなしに役立つレシピもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
レシピ1.麻婆豆腐
豆腐大量消費といえばやっぱり麻婆豆腐ですよね!
お買い得な豆腐をかぶって買ってしまったという方も多いのでは?
マーボー豆腐は材料も少なく、ササッと調理できる嬉しいおかず。
まさに豆腐救済レシピと言っても過言ではありません。
【麻婆豆腐の作り方(3〜4人分)】
材料:豆腐 2丁、ひき肉 200g、ネギ 1本、生姜 1片、ニンニク 1片、水溶き片栗粉
調味料・・・酒 大さじ1、しょうゆ 大さじ2、砂糖 小さじ1、鶏ガラスープの素 小さじ1、水 100ml
- 調味料を混ぜ合わせる
- フライパンにごま油をひき、生姜とニンニク、ひき肉を炒める
- 豆腐、ネギを入れて炒める
- 1の調味料を入れ煮込む
- 火を消し、水溶き片栗粉を入れて混ぜる
- 火をつけてトロミがつくまで煮込む
こちらは、子どもでも食べられるレシピなので辛さがほしい場合は豆板醤を加えてくださいね。
レシピ2.豆腐がんも
続いては豆腐がんも!
こちらも豆腐がメインになれる代表的なおかずですね!
sssdos0603さんのように、ひじきや人参、コーンなどたくさん入れると栄養もたっぷりになりますよ。
この他にも残り物で合いそうな食材を入れて、オリジナルがんもを作ってみてくださいね。
【豆腐がんもの作り方(4人分)】
材料:木綿豆腐 2丁、人参 1本、ひじき 大さじ2、好みの野菜、薄力粉 大さじ6、しょうゆ 大さじ1、砂糖 大さじ1、揚げ油
- 豆腐に重しを乗せて水切りをする
- ひじきを水で戻す
- 野菜を好みの大きさに切り、ひじきと一緒にレンジで加熱する
- ボウルに豆腐を入れ崩す
- 3を入れ練り混ぜる
- 揚げ油を180度に熱し、丸めて揚げる
- きつね色になれば完成!
レシピ3.揚げ出し豆腐
小鉢であると嬉しいのが揚げ出し豆腐!
揚げ出し豆腐は一見難しそうだったりめんどくさそうなイメージがありますが、実はお手軽レシピなんですよ!
ただ油で揚げるのでメイン料理として大量に食べるのは胃もたれしそう。
使いかけが残っていて困った時には、揚げ出し豆腐にしてみてはいかがでしょうか。
【揚げだし豆腐の作り方(4人分)】
材料:豆腐 2丁、片栗粉
調味料・・・めんつゆ 大さじ2、砂糖 小さじ2、酒 大さじ2、みりん 大さじ2、水溶き片栗粉
- 豆腐をキッチンペーパーに包み水切りする
- 豆腐に片栗粉をまぶす
- 油で揚げる
- きつね色になったらとりだす
- フライパンに調味料を混ぜ合わせ温める
- 揚げた豆腐を入れる
- 水溶き片栗粉でとろみをつける
レシピ4.豆腐グラタン
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子どもに喜ばれるのは豆腐グラタンです。
中には豆腐の食感が苦手で嫌いな食材になっているご家庭もあるはず。
チーズを乗せてこんがり焼けば、バクバク食べてくれることでしょう。
旦那さんのお酒のおつまみにも合いそうな一品!
家族中が大好物の豆腐料理があると、お給料日前は助かりますね。
【豆腐グラタンの作り方】
材料:木綿豆腐 1丁、明太子 2本、マヨネーズ 大さじ1、ピザ用チーズ
- キッチンペーパーで豆腐を包みレンジ(600w)で3分加熱する
- 豆腐を適当な大きさに切り、耐熱皿に入れる
- ピザ用チーズをのせる
- 明太子とマヨネーズを混ぜたものをのせる
- トースターで焼き色がつくまで焼く
レシピ5.豆腐ドーナッツ
豆腐は様々なおやつレシピにも使える有能食材。
まず子どもに人気間違いなしなのは、豆腐ドーナッツです。
hanage_kitchenさんのレシピは、材料を全て混ぜて丸めて揚げるだけのお手軽レシピ!
ワンボールで済むので洗い物も少なくて助かりますよね。
トッピングに砂糖・チョコレート・はちみつ、カラースプレーなどがあると盛り上がりそうです。
【豆腐ドーナツの作り方】
材料:絹ごし豆腐 200g、ホットケーキミックス 200g、卵 1つ、砂糖 大さじ2、バニラエッセンス
- 材料を全部ボウルに入れ混ぜる
- 油を180度に温める
- スプーンを使って丸めながら油で揚げる
- きつね色になったらキッチンペーパーの上にあげる
レシピ6.豆腐ガトーショコラ
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もう1つ豆腐を使ったおやつレシピはガトーショコラ!
こちらもお家に常備してありそうなものばかりでできちゃいます。
焼くまでの工程も少なく、思い立ったらすぐ作れるのが嬉しいレシピです。
甘いものを食べたい!でもダイエット中…なんて方にもおすすめ!
ヘルシー食材である豆腐のガトーショコラなら罪悪感も減?!
【豆腐ガトーショコラの作り方】
材料:絹ごし豆腐 200g、砂糖 50g、たまご 1つ、純ココア20g、薄力粉 50g、板チョコレート 20g、牛乳 50ml
- 耐熱ボウルに適当な大きさに切った板チョコと牛乳を入れる
- 500wのレンジで40秒温めよく混ぜる
- 2と残りの材料を混ぜる
- 型に流し入れ軽く空気を抜く
- 180度に予熱したオーブンで30分焼く
豆腐を買うときに気をつけたいこと
出典:instagram(@keserasera_pipi)
最後に豆腐を買うときに気をつけたいことについてお話していきます。
今までお値段だけ気にして豆腐を買っていた!という方にはぜひ覚えておいて欲しい2つのポイント。
これから豆腐を買う際には、注意してみてほしいところです。
【気をつけたいこと】
(1) 賞味期限は短い方が良い
まず豆腐を買う際に見るべきポイントは賞味期限です。
「今までも見ていたよ?」と思いますよね。
例えば木綿豆腐で2つ別の種類の豆腐が並んで置いてあったとします。
賞味期限が短い方と長い方あなたならどちらを選ぶでしょうか?
そりゃ賞味期限が長い方がいいに決まってる!…実はそこが落とし穴なんです。
袋やパックに水と一緒に入っている通常豆腐は賞味期限が短いものを選ぶのが正解。
激安の豆腐は大量生産し、より長く日持ちするようにと食品添加物を使用しています。
身体に害が及ぶようなものではありませんが、本来の豆腐の美味しさを損なってしまうことがあります。
より良い豆腐は賞味期限が短く、無添加です。
身体にとって必要な物だけを摂るならば賞味期限が短いものを選びましょう。
(2) 原材料も少ない方が良い
また原材料も少ないものを選ぶことが大切です。
本来豆腐は大豆とにがり(塩化マグネシウム)だけで作ることができます。
町のお豆腐屋さんなどは本物の豆腐を大切にし、余計なものを入れないで作っているはず!
コストを抑え大量生産するために入っているのは膨軟剤などですね。
大豆の後に(遺伝子組み換えでない)という表示も併せてチェックしましょう。
安ければよい!というのは少し怖いこのご時世。
どんな原材料のものを口にしているのか、気にしながら豆腐を買うと良いですね。
まとめ
豆腐の賞味期限や腐った時の変化、さらには豆腐が大量消費できるレシピもご紹介してきました。
豆腐を長持ちさせる方法を取り入れたり、大量消費で消化したりと、捨ててしまうのは終わりにしたいですね。
豆腐をきちんと理解し、マスターすれば今よりもっと上手に活用できますよ。