男性が家事や育児を専業としておこなう「主夫」
「主夫は何をすればいい?」
「主夫になって家計は大丈夫?」
とまだまだ認知度の低い主夫ですが、やると決めたなら家族のためにしっかりこなしていきたいですよね。
ここでは主夫の日々はどんなものなのか、心掛けておきたいポイント、さらには参考になる主夫のブログやマンガを紹介していきます。
今や女性だけが家事をやる時代ではありません。
掃除や料理を男性がしたって良いじゃないですか!
これから主夫になりたいと考えている男性も必見です。
主夫には需要がある!?
結婚する前から主夫になりたいと考える男性や、最初は共働きだったものの子供が産まれて主夫になった人など理由はさまざまです。
「そもそも主夫希望なんて男性おかしいのかな?」
「実際主夫になった人の経緯を知りたい!」
と不安や疑問が浮かびます。
主夫という言葉は耳にするものの、なかなか身近に主夫がいない場合イメージがしにくいですよね。
まずは主夫に対して根本的なことを知っていきましょう。
専業主夫と兼業主夫
まず主夫の中にも「専業主夫」と「兼業主夫」があります。
女性の主婦と同じことですね。
専業主夫は仕事を持たず、主に家庭のことをする男性のこと、兼業主夫は仕事と家庭のことを両立して行っている男性のことです。
兼業主夫と共働き夫婦の差は難しいところですが、奥さんの方が仕事が忙しく、比較的家庭のことも行える男性のことを兼業主夫と位置付けるのが自然でしょう。
専業主夫と兼業主夫の2種類がありますが、ここでは専業主夫の男性に絞って話を進めていきます。
主夫が注目される理由
家庭のことを主に行う専業主夫ですが、なりたいと思う男性はいるのでしょうか?
専業主夫になりたい。
掃除洗濯は得意だし、調理はできるし(レシピは覚えてないw)、マメだし、裁縫も基本はできるし、白物もデジタル家電配線設定をとかも得意だし、N○Kとかセールス来てもぶっとばせる(笑)し、近所付き合いもめんどくさいといいながらこなせるし、優良物件ですよ!w
— やくもん♂ (@yakumon1020) November 28, 2019
おかわり食堂
美味しいって言ってくれる人がいるって最高だな。早く主夫になりたい pic.twitter.com/30I9CQXmRF
— おかわり君 (@okawarikyun) November 21, 2019
このようにSNSでも密かに注目を集める専業主夫。
注目を集める理由としては家庭的な男性が増えてきていることによります。
きれい好きで掃除や洗濯が苦にならない、外でガツガツ仕事をするのは性に合わないと昔に比べて男性の考え方が変わってきているのが理由の1つ。
また女性の社会進出も大きく、男性が働かなくても専業主夫として家庭が成り立つ場合もありまよすね。
主夫と結婚したい女性
結婚をしていて急に「専業主夫になりたい!」とカミングアウトをされたら、妻として構えてしまうと思いますが、そもそも結婚をする前に専業主夫になりたいと思っていたらどうでしょう?
実は主夫と結婚したい女性というのは少なからず存在します。
むしろ年々その数は増えてきているようです。
なぜならバリキャリ女性たちが「誰か家庭のことをやってくれたら良いのに…」「もっと仕事に集中できる環境が欲しい」「でも子供は諦めたくないし主夫なら最適!」と需要があるわけです。
主夫と結婚したい女性・主夫になりたい男性、まさに需要と供給が成り立っているのですね。
主夫になるためには?
では実際に主夫になるにはどうしたら良いのでしょうか?
結婚を前に主夫になりたいと考える場合は、もちろん彼女の同意が必要です。
バリキャリ思考の強い彼女なら案外あっさり主夫の提案に乗ってくれるかもしれません。
問題は両親の説得になってくると思います。
両親世代は「男が主夫?何を言っているんだ?」と理解しがたいでしょう。
またすでに結婚をしていて会社を退職し主夫になりたい男性も、奥さんの説得から始めます。
奥さんの収入が安定していることが最低条件になり、その上で自分が主夫になったらどんなメリットがあるのか伝えていけると良いでしょう。
多忙な毎日!主夫のやるべきことは?
では実際に専業主夫の日々はどんなものなのか、やるべきことをみていきましょう。
「専業主夫は主婦と同じことでしょ?」
「家のことをやってれば良いのだから簡単!」
果たして本当にそうでしょうか。
専業主婦も意外とやることがたくさんあります。
ざっと5つの事柄を挙げてみましたので、専業主夫になった場合の生活をイメージしてみてくださいね。
やるべきこと1.家事全般
まず専業主夫になると家事全般を担うことになります。
掃除・洗濯・食事の用意・アイロンがけ・お皿洗いなど他にも細々としたことがたくさん。
1人暮らし歴が長かったり、きれい好きであれば掃除や洗濯はある程度出来るでしょう。
毎日の料理も専業主夫なら時間があるため、お料理本やサイトをチェックし、少しずつ上手になっていくはず。
しかし、家事は休める日もなく毎日しなければいけません。
実際専業主夫になってみると、意外とやることの多さに驚くかもしれませんね。
やるべきこと2.子供のお世話
また子供のお世話も主夫である旦那さんがすることが増えていきます。
習い事の送迎や、宿題のチェック、学校で渡されるプリントのチェックやPTA活動の参加などです。
一家の大黒柱となり収入を得ている奥さんに代わって、子供の面倒を見るのは必然的に主夫。
学校から帰ってきて「ねぇパパ公園に行こう!」と言われることもあるでしょうし、反抗期真っただ中なら「パパなんで働いてないの?!」と言われることがあるかもしれません。
そんな時は堂々と胸を張り「専業主夫って言って、お家のことをやっているんだよ!」と説明してあげてくださいね。
やるべきこと3.奥さんの愚痴をきく
奥さんの愚痴を聞くのも大事な主夫の役目です。
バリキャリが増えてきたとはいえ、まだまだ職場や職種によっては男社会の現場も多いもの。
もしかしたら奥さんは「君の旦那さん主夫やってるんだって?」とパワハラまがいなことを言われているかもしれません。
仕事のストレスを抱えたままだと、夫婦関係もギスギスしてきてしまいます。
休みの前の日などは、ゆっくりお酒を飲みながら奥さんの愚痴を聞いてあげるのも忘れないでくださいね。
やるべきこと4.各種手続き
各クレジットカードの支払いや、光熱費の事務手続きなどいろいろな手続きもしなければいけません。
奥さんが仕事で住民票が欲しいと言えば市役所に出向きもらってくるなど、平日の日中になかなか動けない奥さんであればそれらも主夫が担当すべきことですね。
また貯金の積み立てや毎月のやりくりなど、お金の管理をすることになるかもしれません。
その辺りはご夫婦によって考え方ややり方が違うので、話し合う必要があります。
ただ実際買い物に行くのも、度々銀行に行けるのも主夫なので、お金の管理も任せてもらえたら楽でしょう。
やるべきこと5.ちょっとした息抜き
とは言え主夫だって息抜きの1つや2つした方がいいです。
家事や子供のことなどやるべきことをやったら、自由な時間があっても問題ありません。
もちろん生活費をつぎ込んでギャンブルをしたり、浮気をするのはダメです!
自分のお小遣いの範囲内で出来ることなら積極的に外に出ると良いでしょう。
スポーツクラブに通うも良し、料理教室に通うも良し、カラオケでストレス発散するのも良いですね。
専業主夫だってストレスが溜まらないわけではないので、ほどよく息抜きもしながら、上手に気持ちをコントロールしてくださいね。
できる主夫になるためには?
何となく専業主夫をしていると家庭崩壊の危機が訪れるかも!
できる主夫になって家族にとっても、より豊かな生活をすごしたいですよね。
ここでは、できる主婦になるために心掛けておくべきことを5つ紹介します。
専業主夫になっても、いろいろな可能性を考え備えておくといざという時に安心です。
心掛け1.居心地の良い家づくり
まず居心地の良い家つくりができればいいですね。
掃除や洗濯をするのはもちろんのこと、奥さんやお子さんが暮らしやすいように整えておくのがベスト。
例えば奥さんがあまり物を置きたがらない性格であれば、スッキリ見える収納をしたり、お子さんの荷物が多いのであれば、定期的に整理すると良いでしょう。
もちろんあなたの好みも取り入れてOKですが、どちらかというと奥さんやお子さんが「帰ってきたい!」と思えるような家にすることを心掛けましょう。
心掛け2.料理の腕を磨く
料理の腕を磨くのも大事なことです。
「男性は胃袋を掴め」という言葉がありますが、それは女性にとっても同じこと!
美味しい料理が待っていると思えば、くたくたに疲れた日でも気持ちを切り替えて帰宅できますよね。
最近では料理教室に男性の姿も増えてきて、敷居が低くなったように思います。
お子さんが大好きなご馳走も作れるようになれれば、より絆が深まります。
食事は家族にとって大切な時間の一つです!
心掛け3.主夫に誇りを持つ
主夫に誇りを持つことも心掛けておきましょう。
専業主夫も立派な職業!
奥さんやお子さんのために一生懸命家庭のことをしているのですから、誇りを持ってくださいね。
「自分は家族を支えるために頑張っている」と堂々と言えれば、男なのに主夫という負い目は感じません。
もしも自分は頑張っていると言えなければ、奥さんの収入でのんびり過ごしている「ヒモ」と言われても言い返すことができません。
主夫とヒモでは雲泥の差!
やるべきことをやって、主夫であることに誇りを持ちましょう。
心掛け4.魅力的な旦那さんでいる
また魅力的な旦那さんでいることも忘れてはいけません。
主夫とヒモは紙一重と言いましたね。
様々な考え方の奥さんがいるため「生活費を稼いできているのは私」「旦那さんは家でのらりくらりしているだけ」といつしかお金を稼ぐ=偉いと勘違いしてしまう人もいます。
家庭のことを一生懸命している旦那さんへ感謝の気持ちを忘れなければ良いのですが、だんだん魅力を感じなくなってしまうことも…。
奥さんの気持ちが離れていかないために、外見も内面も磨き、魅力的な旦那さんでいるのは大切ですよ。
心掛け5.外の世界にアンテナを張っておく
外の世界にアンテナを張っておくのも重要です。
単純にニュースを見れば良いという話ではなく、奥さんに何かあった場合働きに出ることがあるかもしれません。
病気になってしまったり、妊娠を期に仕事を辞めることになったりと、女性特有の理由もあるでしょう。
いざ働かなければならなくなった際、当然ブランクがありますから、採用側も構えてしまいます。
主夫であるうちに資格をとるなどアンテナを張っていれば、就職活動も有利になるでしょう。
おすすめの主夫による人気ブログ3選
専業主夫のイメージが沸いてきたでしょうか?
さらに実際主夫をされている方のブログを読むことでより具体的なものがみえてくると思います。
続いては、主夫としての日々をつづっている人気ブログを3つ紹介します。
リアルな現状を覗け、参考になると思うのでぜひ読んでみてくださいね。
ブログ1.主夫の日々
まずご紹介したいのは東京在住のサラリーマンから専業主夫に転職された方のブログ・その名も「主夫の日々」
専業主夫になったからこそ分かった問題点や見えてきたことをつづっているブログです。
サラリーマンという立場から主夫になったからこそ気付ける疑問や問題点がとても参考になります。
特にサラリーマン時代からは想像がつかなかった子育ての大変さを書いている記事は、これから主夫にと考えている方に読んでもらいたい記事です。
ブログの更新ペースはほぼ毎日で、よく話題が尽きないなーと感心します!
ブログ2.カタルエ
「カタルエ」という主夫ブログも人気が高く、結構なPV数を誇っているブログ!
記事を書いている主夫の方は、なんと10年のキャリアを持つベテラン主夫なんです。
漫画家やライターとして自宅で仕事をしつつ主夫もこなしているので、兼業主夫になります。
この方の場合は自律神経失調症を患い、仕事を辞め主夫になったという経緯があるそうです。
主夫になりたい!と願ってなる方もいれば、病気を患ってしまい苦しんで主夫になった人もいるのですね。
現在はとても有意義に過ごされているように思えました。
ブログ3.かつかつ主夫
「かつかつ主夫」というブログもとても興味深い記事が並んでいたので紹介します。
こちらの記事を書いている方も、ライターやブロガーをして兼業主夫をされているようです。
記事の内容はお子さんの習い事や性について書かれているものもあり、男性目線の子育てを知れて参考になります。
よく離婚をするご夫婦の理由として「子供の育て方の不一致」というものがありますが、普段からたくさんの会話ができていれば防げることなのかもしれませんね。
おすすめの主夫向けマンガ3選
ブログに続いておすすめのマンガも紹介していきます。
コミカルに描かれてすらすら読める中でも、家事や育児の大変さが伝わってくるのでこちらも参考になりますよ。
マンガ1.極主夫道
まず紹介するのは「極主夫道」という極道から足を洗い、主夫になったというちょっと現実離れしている主人公を描いたマンガ。
極道から主夫はある意味真逆の職種なので、そのギャップにくすっと笑ってしまう場面が多くあります。
数々のマンガ賞にもノミネートされているので、話題性はたっぷり。
慣れない家事・育児に奮闘する姿は、元極道だろうが元サラリーマンだろうが同じなのではないでしょうか。
マンガ2.主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件
出典:Instagram(@seiwado.book.store)
こちらの「主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件」というマンガはなんと先ほどブログで紹介した主夫の日々が書籍化されたもの。
ブログから始まったものが、出版社の方の目に留まり書籍化されたというわけです!
もちろん本人もブログを始めたときは想像しなかったことでしょうし、それだけ世の中が主夫に対する意識が高まってきたと言えるます。
文章だけでは眠くなってしまう…という方でも、マンガなら楽しみながら読むことが出来そうですよね。
マンガ3.ちちとこ
「ちちとこ」は月刊少年ガンガンにて2013年から連載をされていた主夫マンガ。
少しずつ主夫は増えていますが、数年前から注目しているマンガがあったのですね。
幼稚園の子どもと主夫との日々のやりとりが笑えるおもしろいマンガです。
全10巻とボリュームもあり、読み応えたっぷり!
読み終えたら主夫の大変さ・素晴らしさがわかりレベルアップできるのではないでしょうか。
まとめ
主夫に対して少しずつイメージが膨らんできたでしょうか?
実際に家事や育児をすることは想像以上に大変なことです。
主夫になってあらためてその大変さを実感する人も多いかと思います。
その反面、育児をして子供の成長を近くで見られることは何にも代えられない素晴らしいことも経験することができます。
夫婦で話し合いを持ち、ベストな形で生活できると良いですね。