デッドスペースになりがちな壁際のスペース。
ここを利用できたらもっと収納できるのにと思いませんか?
「リビングの収納スペースを増やしたい!」
「おしゃれなものを飾りたい!」
「必要なものをすぐに取り出したい!」
そんな人は壁面をうまく使えば収納スペースを増やせるだけでなく、必要な時に必要なアイテムが取り出しやすくなり一石二鳥ですよ。
今回は、壁面収納のコツと実践アイデアを紹介していきます。
リビング・キッチン・洗面所など場所別に紹介しますので、「壁面収納が初めて」という人も、真似できそうなところから取り入れてみてくださいね。
たったこれだけ!壁面収納を上手にこなす3つのコツ
壁面収納と聞くと難しく感じるかも知れませんが、これから紹介する3つのコツさえおさえておけば誰にでも簡単にできます。
壁面の収納を利用すると、あっという間に素敵な空間が出来上がります。
それでは、どんなコツなのかみていきましょう。
コツ1.収納する物の重さを考える
壁面の耐荷量は「壁1枚あたり10kg」と考えましょう。
※耐荷量・・・どれほどの重みに耐えられるかの目安
10kgを超える重さの荷物を乗せたり引っ掛けたりすると、壁がゆがんでしまうことがあります。
実際に壁面収納していく時は、棚板やフックなどのアイテムを使っていくことになりますが、それぞれのアイテムごとに耐荷量が定められています。
ですので、まずはアイテムごとの耐荷量を確認した上で、壁1枚あたりの収納量として10kgを超えないよう調整していきましょう。
コツ2.収納する物を決めてからとりつける
まずは、収納する物を決めることが大切です。
何を収納するか決まる前に壁面収納をとりつけると、あとから「これが入らない」「結局何も収納できない」と困ることになりますよ。
たとえばリビングだったら、家族がどのように過ごすのかをイメージし、必要なものや数を考えましょう。
そして、どこに収納するのがいいのか、どのような収納方法にすればいいのかを考えます。
テレビまわりに収納するのかダイニングテーブルの近くがいいのか、箱に入れて収納するのか棚に置いておくのかなどです。
ここまで考えた上で、最適な場所に最適なものを収納することができるというわけです。
【収納を考える4ステップ】
- どのように過ごすかイメージ
- 必要なものや数を把握
- 場所を考える
- 収納方法を考える
コツ3.デッドスペースを利用する
壁面収納ではデッドスペースを見つけて、そこを利用しましょう。
たとえばキッチンのコンロ周りや、洗面所の狭いスペースなど。
大掛かりな棚をとりつけることが難しくても、小さなフックを縦に並べればこまごましたアイテムを収納することができます。
また、もともとなかったところに収納スペースをつくることで、邪魔になったりぶつかったりするリスクも考えられます。
できるだけ、人の通りが少ないところや突き出さないところなどを選ぶようにするといいですね。
インスタで話題!壁面収納の実践アイデア20選
ここからは壁面収納の実践アイデアを紹介していきます。
意外と知られていない壁面収納の方法がたくさんあります。
あなたのおうちにぴったりの壁面収納アイデアをみつけてみてください。
A.リビングの壁面収納アイデア3選
「家族みんなが使うものをどこにおいたらいいかわからない・・・」
「いつも出しっ放しになっている物が気になる・・・」
「家族と過ごす空間を快適にしたい!」
家族が集まるリビンクの収納に困っている人は、こちらを参考にしてみてください。
カラーボックスやラックを設置していてもモノがあふれてしまいがちですが、アイデア次第でしっかり整理整頓できますよ。
- 雑誌や本の収納
- 小物や本を区切って収納
- テレビの周りもたっぷり収納
(1)雑誌や本の収納
「スイッチニッチ」や「リモコンニッチ」と呼ばれる壁面の窪み。
その名の通りもともとは照明器具や冷暖房のスイッチパネルやリモコンを設置するスペースですが、雑誌や本の収納にも使えます。
気に入っている表紙の本を手前に出しておけば、インテリアにもなりますね。
(2)小物や本を区切って収納
縦にも横にも広げられるスタッキングシェルフを壁一面に配置し、小物や本を区切って収納することで壁面をフル活用できます。
maruhodesign_officialさんは無印良品のスタッキングシェルフを使い、後からでも棚や引き出しを追加セットしています。
おもちゃはカゴにまとめて子どもの手の届く位置に。
また、取り出しづらくホコリが溜まりやすい最下段には、バスケットを活用しているのもいいですね。
(3)テレビのまわりもたっぷり収納
収納スペースがついたテレビボードを使えば、デッドスペースになりがちなテレビまわりもたっぷり使えます。
同じ種類の収納ラックを並べれば、扉を開けた時の見栄えもすっきりします。
これだけの収納力があれば、ある程度ものが増えても困らないですね。
B.キッチンの壁面収納アイデア4選
「よく使うものは近くに置いておきたい!」
「コンロのまわりがごちゃごちゃしている・・・」
「おしゃれなキッチンで料理したい!」
毎日料理をする人にとって、キッチンの収納は重要ですよね。
道具を出し入れすることが多いキッチンは、コンロ周りの壁を使って「見せる収納」にしちゃいましょう。
こまごましたものはラックやバスケットを活用して、まとめて収納。
調味料は同じ容器に入れ替えて並べておけば、見栄えが良くなるだけでなく、ストックの買いすぎ防止にもなります。
- よく使うものはコンロ周りに収納
- お店風のおしゃれ収納
- お気に入りのものは見せる収納
- 調味料は並べて収納
(1)よく使うものはコンロ周りに収納
フライパン返しやおたま、菜箸など、使う頻度の高いものは壁に引っ掛けて収納しましょう。
必要な時にさっと手に取れて、引き出しの中もごちゃごちゃしません。
nh.070611.yiさんは突っ張り棒にS字フックをひっかけ、収納スペースをつくっています。
ピーラーや計量スプーンなど小さめアイテムは、キーフックにかけるというアイデアも素敵ですね。
(2)お店風のおしゃれ収納
maca_homeさんのキッチンの壁面には、棚を取り付け食器やお鍋などを飾っています。
収納に困る大きなお鍋もこのように壁面に飾ってみると、おしゃれにみえますよね。
またキッチンツールの間に植物を配置することで、おしゃれなカフェ風の空間に!
よく使う調味料やはさみなどもさっと取り出せ、料理もスムーズにすすみますね。
(3)お気に入りのものは見せる収納
お気に入りのマグカップやコーヒーキャニスターは見せる収納が素敵です。
yayoi_horiさんのように、こまごましたものは紙袋に入れて収納したり、バスケットごと見せるのもありです。
棚に並べておくだけで、「今日はどれにしようかな」と選ぶ楽しみができますね。
(4)調味料は並べて収納
調味料の種類が増えてくると、コンロ周りがごちゃごちゃしてしまいますよね。
さっと取り出して使いたい調味料こそ壁面に並べて収納しましょう。
kaoriiiii_chambreさんのように容器を統一してラベルを貼っておけば探す手間もかかりません。
残量も一目で分かるので、ストックを買い忘れたり、逆に買い過ぎてしまうこともなくなりますよ。
C.洗面所の壁面収納アイデア3選
「掃除道具やタオル類の収納場所がない・・・」
「洗面台は常にものがおきっぱなし・・・」
家の中でも特に収納スペースが限られた場所といえば、洗面所。
その割にはタオルや洗剤など置いておきたいものが多くて困ってしまいますよね。
壁面を使えば収納スペースを増やせるだけでなく、取り出したいものをさっと取り出せますよ。
狭い空間を少しでも広く使っていきましょう!
- 全面木目のナチュラル収納
- 取り出しやすいタオル収納
- 必要なものだけをかけて収納
(1)全面木目のナチュラル収納
eririichiさんが利用しているトライアングルフレームは、簡単に壁棚を増やすことができます。
耐荷量も2〜3キロと結構ありますので、洗剤ボトルやスキンケアセットをのせても安心です。
高さがだいたい同じものを並べることで、ごちゃごちゃ感も減らせます。
これならいつもはしまっている化粧品や洗剤も、棚に並べておけますね。
(2)取り出しやすいタオル収納
ステンレスパイプを2本縦に並べて壁面に固定すれば、取り出しやすいタオル収納が完成!
畳んで棚にしまっても決まったタオルしか使わないってこと、ありますよね。
その点ステンレスパイプを使った収納だと、上から使って⇒下から補充すれば、すべてのタオルをまんべんなく使用していくことができます。
(3)必要なものだけをかけて収納
ヘアドライヤーにヘアブラシ、ティッシュに歯磨きコップ……。
とにかく物が溢れてしまう洗面所周りは、パンチングボードの力を借りましょう。
kanima0214さんのように壁面にパンチングボードを貼り付けたら、ひっかけたいものをヒョイッと引っ掛けるだけでOK!
ヘアドライヤーのケーブルの絡まりも防止できますよ。
D.玄関の壁面収納アイデア4選
「玄関の狭いスペースにも収納がほしい・・・」
「自転車を家の中におきたい!」
お出かけをスムーズにするためにも、「あれもこれも玄関に置いておきたい!」という人も多いですよね。
玄関は出かける時はいつも通る場所ですし、来客が一番最初に目にする場所でもあります。
玄関が整理整頓されていると、初めて足を踏み入れた人にも「おっ、きれいな家」と良い印象を与えることができますよね。
靴や帽子で散らかりがちな玄関をどうにかしたいという人は、ぜひ参考にしてください。
- 帽子やハンガーをかけて収納
- 子どもの靴はラックに入れて収納
- 靴は並べて収納
- 自転車も壁面収納
(1)帽子やハンガーをかけて収納
洗面所の壁面収納でも登場したパンチングボードは、玄関でも役立ちます。
壁面にパンチングボードを取り付けたら、帽子や上着のハンガーをかけちゃいましょう。
空いたスペースに写真や植物をかざることで、生活感の出過ぎも防げます。
(2)子どもの靴はラックに入れて収納
運動靴にサンダルに雨靴にお出かけ用スニーカー……
増えていく子どもの靴に悩んでいる人も多いのでは?
子どもは汗っかきですので、脱いですぐ靴箱やボックスに密閉してしまうとニオイやカビの原因にもなってしまいます。
そんな時は、ochazuke2519さんのように壁面にマガジンラックを取り付け、飾って収納しましょう!
収納スペースも通気性も確保できて一石二鳥ですよ。
(3)靴は並べて収納
備え付けの靴箱だけでは足らない場合は、ディアウォールで棚を作っちゃいましょう。
スニーカーはスニーカー、パンプスはパンプスと種類ごとに並べて収納すれば見た目もすっきりします。
普段足元にある靴の傷や汚れも見つけやすくなり、靴を大切に履くことにもつながります。
(4)自転車も壁面収納
クロスバイクやロードバイクを家の外に置くのは不安という人は多いですよね。
かと言って玄関に入れてみたものの、はっきり言って邪魔!圧迫感が半端ない!どうしたものか……。
natsue.oさんは、自転車用のディアウォールを壁面に取り付けて、浮かせて収納。
狭い玄関で車体を倒す心配もなくなりますよ。
E.子供部屋の壁面収納アイデア3選
「どんどん増えるおもちゃをしまう場所がない・・・」
「子どもが出し入れしやすい収納にしたい!」
「片付けてもすぐ散らかってしまう・・・」
おうちの中でも最大の難所とも言える子供部屋の収納は、悩みますよね。
そんな子供部屋の収納は、いかに子どもにとって使いやすく片付けやすいかがポイントです。
子どもの目線に立って、少し工夫をしてみましょう。
- デスク周りの収納
- ランドセルは壁にかけて収納
- プラレールは並べて収納
(1)デスク周りの収納
デスク前にパンチングボードを設置したka_rin_touさんの収納は、子どもたちも喜びそうですね。
おもちゃやぬいぐるみ、雑貨などは上の方に、本や教科書は手元付近に並べておけば勉強中も気が散りません。
なんでもかんでも引き出しの中に詰め込んでしまうと探し出すのも一苦労ですが、見えるように収納しておけば必要なものがさっと手に取れますね。
(2)ランドセルは壁にかけて収納
6年間使うランドセルも定位置を決めておきましょう。
壁面にフックをつけてひっかけるようにすれば、つまづいたり踏んづけてしまったりもしません。
壁面スペースに余裕があれば、体操服や上履き入れにもフックを活用。
フックの高さは子供の成長に合わせて調整していきましょうね。
(3)プラレールは並べて収納
男の子が大好きなプラレール。
ラックやバスケットにまとめて収納しておくと「先頭車両、どこいった?!」なんてこともありますよね。
探す手間もかかり、パーツが破損する原因にも……。
mikazugohanさんのように高さが調整できる棚を使えば、見せる収納が完成です。
「かっこよく並べてあげようね!」と声をかければ、子供も楽しみながら片付けてくれます♪
F.小物の壁面収納アイデア3選
「腕時計はすぐに取り出せるとこにおきたい!」
「毎日使うかばんは出しておきたい!」
使うことの多いお気に入りのカバンや腕時計などの小物こそ壁面収納しましょう。
探し出す手間が省けますし、キズ防止にもなりますよ。
- 腕時計
- カバン
- 帽子
(1)腕時計
腕時計や鍵など外出時に必要なものは、パンチングボードに引っ掛けましょう。
一式並べておけば忘れ物対策にもなりますよ。
(2)カバン
季節や服に合わせて買っていったら増えていたカバンやトートバック。
クローゼットに隠して収納することも多いですが、壁面にとりつけたフックに飾りながら収納しましょう。
hirari38さんのようにポーチやストールをまとめたラックをフックにかけても良いですね。
これならお出かけもスムーズにできそうです。
(3)帽子
mii_____tanさんは突っ張り棒+クリップで帽子を上手に収納しています。
いずれも100均で手に入るアイテムですし、壁を傷つけることもありません。
キャップはもちろん、つば付きの帽子も壁面収納で型崩れが防げますね。
壁面収納で使える!おすすめ便利グッズランキング
壁面収納に使えるグッズは、突っ張り棒やネット、ハンガーなどさまざま。
ここからは壁面収納に役立つおすすめグッズを紹介します。
隠すのではなく見せる収納だからこそ、収納グッズにも良いものを使いましょう。
【第5位】壁に付けられる家具・3連ハンガー|無印良品
第5位は、無印良品の3連ハンガーです。
石膏ボードの壁であればどこにも簡単に取り付けることができます。
全体で5kg(1フックあたり2kg)まで耐えられますので、冬用コートや通勤用リュックをかけてもOKです。
使っていないフックはパタンと畳むことができますよ。
小物を引っ掛けるだけでなく「フックの上にCDケースを飾っている」という人も。
オーク材の質感はどの部屋にも違和感なく馴染んでくれます。
買える場所:無印良品
価格:2,990円(税込)
【第4位】ハイタイプテレビボード|ニトリ
第4位はデッドスペースになりながちなテレビ周辺を、大容量収納スペースへ変えてくれるニトリのテレビボード。
リモコンやDVDディスクはそれぞれラックにまとめて収納しましょう。
別売りのキャビネットと並べれば収納スペースを拡張することもできます。
買える場所:ニトリ
価格:11,900円(税込)
【第3位】ワイヤーネット|ダイソー
第3位は、どこでも壁面収納に変身するワイヤーネットです。
ワイヤーネットを1枚取り付けるだけで、S字フックやペン立てを引っ掛けて使うことができます。
キッチンにつけて、おたまや泡立て器をかけたり、まな板を置いたりと使い勝手抜群です。
買える場所:ダイソー
価格:108円(税込)
【第2位】つっぱりラック|山善
第2位は、ものもたくさん置けハンガーもかけられる「つっぱりラック」です。
背板のある棚で壁一面を占めると、収納スペースは増えますが、その分圧迫感が出てしまうことがあります。
そんな時はつっぱりラックを使えば、壁面を有効活用しつつ圧迫感を抑えることができます。
つっぱりラックに収納する時は、100均で手に入るファイルボックスやプレゼント箱が役立ちます。
箱を重ねたい時は、中身を確認しなくて済むように、入れたものが分かるラベルや写真を貼っておきましょう。
買える場所:楽天市場
価格:9,990円(税込)
【第1位】壁につけられる家具・箱|無印良品
壁面収納で使えるおすすめグッズ第1位は、無印良品の「壁につけられる家具・箱」です。
この「壁につけられる家具」シリーズは、写真の「箱」タイプの他に、「棚」や「コーナー棚」、「ミラー」など種類があります。
組み合わせて使うことで統一感を出しつつ、収納スペースをぐっと増やすことができますよ。
また、箱の中だけでなく上部にも小物や雑貨を飾ることができます。
複数を並べる時は、写真のように段差をつけても良いですね。
買える場所:無印良品
価格:5,490円
よくあるQ&A
ここからは壁面収納でよくある質問にお答えします。
Q1.壁に穴をあけなくても壁面収納はできる?
壁面収納したくても、穴や傷が気になることってありますよね。
「賃貸住まいだから壁面収納は無理」と諦めてしまっている人もいるのでは?
しかし、壁に穴をあけなくても壁面収納は可能です。
準備するのはディアウォールという資材。
DIYで使用する機会が多い、柔らかい木材でホームセンターの資材コーナーで購入できます。
このディアウォールを使えば、釘を使わずに壁面に柱を増やすことができるのです。
ディアウォールで作った柱なら、穴やキズの心配なく思う存分アレンジできますよね。
Q2.壁面収納は簡単にDIYできる?
この記事で紹介したラックや突っ張り棒を使えば、壁面収納は難しくありません。
ただ、大掛かりな模様替えや設置作業となると、DIYが危険なことも。
頑張ってなんとか設置できたとしても、使っているうちに棚が落下したり板が歪んできたりといった危険もあります。
身近にDIY経験者がいれば頼れますが、そうでなければお店の人に「DIY初心者や一人でもできる作業か?」ということを直接質問しましょう。
Q3.砂壁でも壁面収納は取り付けることができる?
砂壁に対しては、釘止めタイプの壁面収納はしないほうが良いでしょう。
もともと砂壁とは塗り壁の一種で、砂や珪藻土が主な材料です。
劣化が進むと砂や粉が落ちてきますし、衝撃にも弱いのです。
まとめ
センスが問われるのでは? と不安もある壁面収納ですが、今回紹介した実践アイデアで具体的なイメージが掴めたのではないでしょうか。
まずは壁面に何を収納するかを決め、サイズと重さに合った棚やラックを探しましょう。
使っていくうちに「もっとこうしたほうが良いな」「こういう棚があったらさらにスペースが増やせるな」とアイデアが湧いてくると思います。
カスタマイズしながら、あなたのライフスタイルに合った壁面収納を実践していきましょう!