落ち込みやすくネガティブ思考な人にとって、前向きで明るい人が羨ましく思えるものですね。
そんなとき思い浮かぶのが「どうやったらポジティブシンキングになれるのか?」ということです。
自分にとって不利な状況もポジティブに変えられる思考になれれば、どんな困難でもうまく乗り越えられるはず!
そこで、ポジティブシンキングが身に付く具体的な習慣を紹介していきます。
読み終える頃には、あなたもポジティブシンキングに近づいているでしょう。
ポジティブシンキングの意味や効果

ポジティブシンキングの正しい意味についてを考えると、今ひとつピンと来ないですよね。
日本人としては、友人同士の楽しい会話の中でつかわれるカジュアルな言葉という印象を持つかもしれません。
まずは、ポジティブシンキングの意味や効果について触れてみましょう。
(1) 意味
ポジティブシンキングの意味は、「積極的で楽観的な考え方をすること」
ポジティブシンキングを英語で書くと「positive thinking」
日本語では「積極思考」と表現し、「ポジティブ思考」や「プラス思考」、「前向き思考」という言い方と並べられることが多いです。
また、「ネガティブシンキング」の反対語に当たります。
(2) 効果
ポジティブに捉える習慣が身に付くことで、落ち込みにくく人生も前向きに乗り越えていく効果が表れます。
しかも、明るい性格の人はポジティブ思考、暗くて落ち込みやすい性格の人はネガティブ思考と脳科学的にも解明。
そこには自ら引き寄せてしまう「引き寄せの法則」の効果が関係しており、科学では証明できないものの、ポジティブシンキングの方が幸福感が高いと言われています。
(3) プラス思考との違い
プラス思考とポジティブシンキングの意味は、似ているようで微妙に異なります。
- プラス思考
何事においても、きっとうまくいくさ、何とかなるものだなどと良い方向に考えが向くこと。特に、悪い状況の中でも前向きに考えること。物事を肯定的にとらえる考え方。
物事を肯定的にとらえるのがプラス思考で、何ごとも積極的かつ楽観的に考えるのがポジティブシンキングです。
どちらかと言えば、ポジティブシンキングの方が常に明るさを保っている人物をイメージできるでしょう。
また、「前向き思考」は「プラス思考」とほぼ同じ意味として使われています。
(4) ネガティブシンキングとの違い
ポジティブシンキングの真逆に当たるのが「ネガティブシンキング」です。
「ネガティブ思考」と呼ぶこともあり、その意味は「消極的、悲観的な考え方をすること」というまさに意味も真逆だとわかります。
目に見えた物全ての悪い部分ばかり汲み取ってしまう思考になることで、発言もネガティブになってしまうのが特徴です。
ポジティブシンキングが身につく8つの習慣

つい悪い方へ考えてしまう人はポジティブシンキング習慣を身に付けることで、いつも前向きに落ち込みにくい性格に近づけるはずです。
「ポジティブシンキングになる方法がよくわからない」と思う人は、ここで紹介するポジティブシンキング習慣が身に付く方法を実践していきましょう!
ついネガティブになってしまう人は、思考から変えていくことで人生が明るく感じられますよ。
習慣1.物事のよい方を見る
習慣2.ネガティブ言葉を前向きに変換する
習慣3.よかった出来事だけを記録する
習慣5.幸せを感じられるルーティンを作る
習慣7.ネガティブな自分を受け入れる
習慣8.周囲への感謝を忘れない
習慣1.物事のよい方を見る
とても基本的なのですが、物事のよい方を見る癖をつけることで、これまで暗く見えていた部分が明るく見えますよ。
人間は自分の身を危険から守るため、本能的に悪い方へ注目する性質があります。
例えば、嫌な仕事をまかされたときは「何で自分が」と思うか、「伸びるチャンスだ」と受け取るかで大きく変わります。
仕事に対する意識にもつながり、ポジティブシンキングの人の方が「大変だけど頑張ろう」と思えるのは確かでしょう。
習慣2.ネガティブ言葉を前向きに変換する
「どうせ自分なんて」と思うのではなく「自分ならできる」とポジティブな言葉に変換する癖をつけることで、自然とポジティブシンキングの心へと変わることができます。
最初こそ難しさを感じるものですが、「暗い→落ち着いている」「消極的→着実なタイプ」という風に捉えることで、自己肯定もできるようになるでしょう。
ついネガティブになって落ち込みやすい人こそ、ポジティブな言葉で心の防衛柵を張り、さらにどん底にハマらないように気を付ける所から始めてください。
習慣3.よかった出来事だけを記録する
「今日も1日最悪だった」と終えてしまわず、その日にあった「よかった出来事」だけを思い出したり、できればメモに留めてみることをおすすめします。
ポジティブな気持ちで1日を終えることは、ポジティブシンキングになるためにも非常に大切です。
とくに朝起きたときの気持ちがとても重い人は、自分自身で追い詰めてしまっているかもしれないので、よかった出来事を思い出せるように思考を変える努力をしてみましょう。
習慣4.「なぜ?」を「どうしたら?」に変換する
「なんで私だけ」と口にするより、「どうしたらできる?」と変換するだけでも文句を言わなくて済みます。
生きていると色々な困難がありますが、そのとき「どうしたら?」と乗り切る方法を考えられるポジティブシンキングの人はしっかり前を向いて歩いて行けます。
文句ばかり言ってしまう人はいつまでも足踏みしてしまい、さらに「やらされている」という負の感情でいっぱいになってしまうものです。
習慣5.幸せを感じられるルーティンを作る
自分にとって幸せを感じられるルーティンを作りましょう。
たとえば「朝は好きな銘柄のコーヒーを飲む」、「好きな景色が見える通勤ルートを通る」といった幸福感を感じられるものを探してください。
「これをすると幸せ」と感じることで1日の充実感が変わり、それがやがてポジティブシンキングにつながります。
習慣6.「もうダメだ」を「まだやれる」に変換する
例えば「締め切りまでもう3日しかない」と思うよりも、「まだ3日ある」と可能性を感じられる受け止め方をするだけで気持ちが下降しにくいです。
「もうダメだ」と思うよりも「まだやれる」に変換する習慣がつけば、最後まで諦めることなく、そして気力もわくでしょう。
習慣7.ネガティブな自分を受け入れる
つい弱音を吐いてしまうネガティブな自分を、丸ごと受け入れてしまうことで「こんな自分もいいかもしれない」と意外とポジティブになれるものです。
ネガティブ思考の人は「自分のことが嫌いだ」と感じていることが多いので、自分の好きな部分をひとつでも見つけることで一歩踏み出せていけます。
明るい人とまではいかなくても、落ち込みそうになっても「こんな自分だからしょうがない」とサラッと流せるようになりましょう。
習慣8.周囲への感謝を忘れない
ポジティブな人は「ありがとう」という言葉よく発するものです。
感謝の言葉はプラスを引き寄せ、反対にネガティブな言葉はマイナス要因を引き寄せてしまいます。
「不運ばかりだな」と感じている人は、自ら引き寄せてしまっていないか再確認をし、ポジティブシンキングを目指して周囲へ感謝をしてみてはいかがでしょうか。
ポジティブシンキングの3つの短所

ポジティブシンキングになると明るい思考になる効果がありますが、気を付けなければならない見逃せない短所もあります。
「迷惑なポジティブシンキングになりたくない!」と思う人こそ、ここであげる短所3つを頭に入れておきましょう。
短所1.時間にルーズになる
行き過ぎたポジティブシンキングになると、「少し遅れてもきっと大丈夫」と時間にルーズになることがあります。
時間を守れないのは社会人として失格なので、たとえ相手が友達でも「大丈夫だろう」と軽視してはいけません。
短所2.あまり反省しない
何ごともポジティブに変換できるようになると、「ま、いっか!」と反省する心を失ってしまうので要注意。
怒られても真に受け止められなくなり、また同じミスを繰り返してしまう可能性も。
周りから「ちゃんと考えて」と言われるようになったときは、ポジティブシンキングが行き過ぎてしまったことを自覚すべきです。
短所3.無理をしてしまう
「大丈夫、何とかなる」と思うことはプラスになりますが、仕事を無理したり育児でつらいときにひとりで頑張ろうとするのはやや間違いです。
自分なりに「これ以上はキャパオーバーになる」とブレーキを引けるようにならないと、ポジティブさが裏目に出てしまうので、自分を第三者の視点から見つめることが大切です。
ポジティブシンキングになれる名言3つ

「なかなかポジティブ変換ができない・・・」
このようにうまくポジティブに変換ができない人は、ポジティブになれる名言を読んでみてください。
著名人のポジティブな名言には、難しい言葉ながらも人生を前向きにさせてくれるパワーが込められています。
ここでは、歴史上で活躍した人物や日本の有名人から3人の名言を紹介します。
名言1.新渡戸稲造

とかく物事には明暗の両方面がある。
私は光明の方面から見たい。
そうすれば、おのずから愉快な念が湧いてくる。
かつて5千円札の顔となり、日本の教育者として活躍した新渡戸稲造の言葉です。
「物事には良い事と悪い事があるけど、明るい方から見ることで気持ちも明るくなる」という思いが込められています。
名言2.美輪明宏

出典:Instagram(@boo.pukupukuangel.maria)
人間のエネルギーを信じない人、「自分にはできない」と思い込んでいる自己否定病の人に、幸運はやって来ません。
プラス思考のノー天気が、人生のコツです。
日本を代表する歌手でタレントの美輪明宏さんは、自身の体験から人生のアドバイスを送る第一人者。
このメッセージには「プラス思考だからこそ幸運がやってくる、自己否定はやめましょう」という前向きになれる意味が込められています。
名言3.アインシュタイン

一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である。
相対性理論で有名なアインシュタインのこちらの名言。
まっすぐで力強く、「失敗を恐れるな」というメッセージが感じられます。
おすすめのポジティブシンキング心理本3冊

ポジティブ思考になるために本を読んでみるのも考え方がかわるきっかけになるでしょう。
ここでは、おすすめの本を3冊紹介していきます。
どうしてもクヨクヨしてしまう人は、物の見方や脳の思考を変えていく必要があります。
本を読み終える頃には、すっかりポジティブシンキングになっているはずです。
できるだけ背伸びをすることなく、気持ちが楽になる本を読んでみてください。
おすすめ本1.「ネガティブな自分をゆるす本」

「ネガティブな自分をゆるす」という、一見ポジティブシンキングから遠ざかるようなタイトルです。
ポジティブシンキングになろう!と無理をせずに幸せを掴もうという内容であり、心理学者として活躍する植木理恵先生の言葉はとくに女性から支持されています。
おすすめ本2.「POSITIVE SHIFT 最高の人生のつくり方」

いざ自分を変えたいときに真っ直ぐと導いてくれるのが、こちらの宮下大和さんの「POSITIVE SHIFT 最高の人生のつくり方」
何をしてもダメだった人生が、考え方を変えたら大きく好転をしたという実体験を踏まえた内容なので、共感しながら読み進められる一冊です。
おすすめ本3.「脱力系!前向き思考法」

出典:Instagram(@book__________life)
教育学に精通した斎藤考教授の一冊ですが、タイトルから面白く、頭を柔らかくしたいときにぴったりです。
人生山あり谷ありですがもっと適当に生きてもいいのでは?という、心の整理がつく内容なので悩みが多い人にもおすすめです。
まとめ
「ポジティブシンキングになりたい」と思う人は、どこか無理をしてしまいやすくできない自分を認められない人に多いでしょう。
ポジティブシンキングというのはわざわざ頑張って目指すものではなく、気持ちを楽にしたときに自然に身に付くものともいえます。
どうしてもネガティブになってしまう人は、名言や本を読んでみるのもいいですね。
ぜひ肩の力を抜いて、ポジティブな捉え方をしてみましょう。