職場にいるお局様の特徴&うまく付き合うための3つの対処法

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職場に長く居つき、なぜか強い権力を持つお局様という存在。

「新しい職場にお局様を発見!早速嫌味を言われて不安・・・」

お局様と言えば昔から目の上のたんこぶといった厄介な存在と認識され、「新人いびりをして辞めさせる」といった重大な問題を起こすこともあります。

今まさに「お局様から嫌がらせされている」という人は、心底つらい思いを抱えているでしょう。

ここでは、「お局」という意味から「お局様」の具体的な特徴やその心理についてとことん迫り、パワハラ級いじめへの撃退法について紹介していきます。

とくに「ここが嫌!」と感じるお局様の特徴はどれも共感できるものなので、一緒に対策法を考えましょう。

そもそも「お局様」の意味とは?

お局様とは

「お局様」という名称はかなり昔から存在し、今でも変わっていませんがそもそも「お局」の意味とは何なのでしょうか。

漢字の雰囲気から古風さを感じさせるものですが、なぜ「お局様」という言葉が使われるようになったのかを紹介していきます。

(1) 口うるさい・意地悪

「お局」が生まれたときには悪い意味は含まれていませんでしたが、いつしか「口うるさい」「意地悪」という意味として使われるようになりました。

もともと「御局(おつぼね)」と書き、江戸時代に宮中で個室「局」を与えられた女性のことを差す名称です。

大奥で指導をする古参女房といえばイメージしやすいのではないでしょうか。

その場を取り仕切るベテラン女性の発祥が、まさか江戸時代までさかのぼると思うとより一層その権力の強さを感じてしまいますね。

(2) 職場を仕切る古かぶ女性

江戸時代では宮中にいる女性でしたが、現代ではそれが「職場の女性」へと変わりました。

「お局様」と名づけられてしまう女性は主に、古かぶのOLで悪いイメージを伴い、婚期を逃した年増の独身女性に対してあてはめられることが多いです。

自ら「お局様」を名乗る人もまれにいますが、多くの場合は陰で「あのお局様」と囁かれたり、SNSで「お局様に困っている」という使い方をされています。

(3) 「尊敬する先輩」の反対語

ベテラン女性といっても尊敬する先輩には「お局様」は使いません。

嫌な女性先輩にだけ使われるので、たとえ独身女性であっても必ず「お局様」と呼ばれる訳ではないです。

その人の受け止め方によっても「お局様」と呼ぶかどうかの差はあります。

ドラマやバラエティの「お局様」のイメージも強いために誤解を招く言い回しではありますが、それを認識した上で「お局様」と言いたくなる対象者が職場にいて困っているということです。

つまり世の中にお局様はたくさんいるという訳ですね!

ここが嫌!職場にいるお局様の特徴10個

お局様の特徴

ここではみんなが体験した「お局様のここに困っている」「こんなお局様は二度とごめん」といった、お局様の特徴をあげていきます。

どの特徴も「あるある」と共感するものばかりで、思わずその場面が目に浮かぶのではないでしょうか。

今はお局様に困っている人も、知らず知らずの内に「お局様」と呼ばれないようにこんな行動にはご注意を。

特徴1.いちいち口出しする

何かにつけていちいち口出しするのがお局様の大きな特徴。

職場として問題視するのが、お局様による新人いびりではないでしょうか。

指導の仕方が嫌味っぽければ、いくらやる気のある新人でも先行き不安になり退職を考えてしまうもの。

「なぜそんなにもマウントを取りたがるのか?」と疑問にさえ感じる人も多いはずです。

特徴2.上司より権力を持っている

よくありがちなのが、上司よりも強い影響力を持つお局様による職場支配。

とくに男性上司は言いくるめられやすく、お局様の手のひらで転がされてしまうという状態が起きてしまうものです。

これによって、暑いのにエアコンの温度を下げることすらままならないといったパターンまで生まれてしまいまうことも。

長年勤めていることで、職場もわが家のような感覚に陥ることもあり、女性ならではのルーズさが1度でも通ってしまうことが大きな原因と考えられます。

特徴3.陰口が大好き

お局様から目を付けられた人が恐れるのが陰口ですね。

陰口によってあることないこと噂で流されてしまい、どんどん不利な状況に追い詰めていくのがお局様のやり方です。

女性は共感し合えるとストレス解消につながるという特有の性質を持っているため、集まって立ち話をするのが大好き!

そこで陰口を言い始めると止まらなくなってしまい、同調した人も共犯者としてエスカレートしやすいです。

特徴4.若い女性への当たりが強い

お局様の特徴としてよくあがるのが、後輩女性社員への当たりの強さですね。

可愛い、美人といった女性ほどターゲットになりやすく、明らかに嫉妬心を燃やしている様子も見て取れるものです。

新人社員から質問されても「それさっき言ったよね?」ときつひと言を浴びせる光景も、どんな職場でも目にすることができるでしょう。

特徴5.いちいち嫌味っぽい

年齢とともに口調が嫌味っぽくなる女性は多く、お局様も何かと嫌味を言ってくる性質があります。

いつも上から目線だからこそ、何気ない会話からも敵意を感じてしまう瞬間があるでしょう。

そんなお局様がいれば、できるだけ職場で会わないように自然と行動してしまいますね。

特徴6.相手によって態度が変わる

どこかお調子者といった雰囲気をもつお局様は、相手によって態度をコロコロ変えるところがあります。

それも若い男であれば、急に身だしなみを整えたり体をくねらせるといった目に余る態度を取ることもあるでしょう。

また、自分よりも強い権力を持つ上層部にも媚びを売っては、自分の立ち位置を確保しているお局様も多いです。

特徴7.自分のミスを認めない

「お局がミスを認めない」という話はSNS上でもたびたび見受けられますが、どこか意地っ張りでプライドが許さないのでしょう。

人のせいにしてその場を切り抜ける、こんなお局様のトラブルによって職場はより一層乱れてしまうものです。

こんなお局様がいれば「辞めてほしい」とまで思ってしまっても、それは自然なことですね。

特徴8.仕事をなすりつける

お局様の中には仕事ができるタイプの人もいますが、多くの場合は「これやっておいて」と仕事をなすりつけるタイプばかりです。

一見できそうな振りをして実際は「仕事ができないのに辞めない」というレッテルを貼られていたりします。

特徴9.「自分が新人の頃は」が口ぐせ

「自分が新人の頃は・・・」が口ぐせなのもお局様の特徴です。

さも苦労をしてここまで頑張ってきたという話を聞かせては仕事をなすりつけ、そこには助けようという気持ちもありません。

こんな話を聞かされてはうんざりしている社員はたくさんいるはずです。

お局様によって自分の仕事内容が大きく変えられたときは、早めに上の上司に相談した方がいいですね。

特徴10.女性既婚者にストレスを与える

「婚期を逃してしまった」「行き遅れた」という独身女性もお局様と言われがちですが、その原因が「結婚する女性に冷たい」というものです。

結婚報告をする後輩女性にはたっぷりと嫌みを聞かせたり、中には妊娠した社員にマタハラとも思わせる言動をすることもあります。

親しげに近づいてきては「まるで嫉妬のかたまり」と取れる行為をするお局様であれば、どうやっても嫌われてしまうでしょう。

なぜ?お局様がいじめや嫌がらせをする心理3つ

お局様の心理

「お局様が嫌がらせをする心理を知りたい!」

まるで子どものように嫌がらせをするお局様は、逆に「どうして?」と不思議にさえ思うほど幼稚なことばかりしますよね。

これは職場のみならず、女性が集まる場でもたびたび起こる問題なので、この機会にいじめや嫌がらせをする心理3つをみていきましょう。

心理1.自分より優れていることに嫉妬

お局様は、いつも自分が1番でありたい人間です。

だからこそ、自分より優れた人間がいると嫉妬心を燃やしてしまっては、そのストレスを嫌がらせ行為で発散してしまうという訳ですね。

それは「仕事ができる」「綺麗」「若い」といった自分にないものを持っているだけで大きな不満に感じ、その嫉妬心が嫌みとして表れてしまうのです。

ですので若くて可愛い新人社員を見れば、心のどこかで排除したいという気持ちが生まれてしまい、それが新人いびりへとつながっていきます。

心理2.立場が弱くなることがつらい

お局様はこれまでのキャリアを誇りにしているため、それを覆されることを最も恐れているものです。

「ベテラン」「勤続年数が長い」という肩書きを全面に押し出すことで、この先もその場所を守ろうという心理が働き、それがつい出過ぎてしまうことでたびたび問題に・・・。

女性ひとりで頑張っているとはいえ、どうしても目に余る行動に出てしまう部分は否めないものです。

心理3.認めてほしい承認欲求が強い

職場で誰かに頼られたり尊敬されることで「自分の居場所」を確保する、それがお局様の弱みです。

弱い心理の裏返しであり、自分を認めてほしい承認欲求が強ければ強いほど周囲との人間関係に支障が起きてしまうでしょう。

本当に大きな問題を起こしていれば退職させることもできるものですが、微妙な状態が続いているのもお局様を抱える職場の悩みです。

やっかいなお局様への3つ対処法

お局様の対処法

お局様がいると言っても、仕事はこなさなければなりません。

職場のお局様と付き合うにはどうしたらいいのでしょうか?

仕事をする上でどうしてもお局様との関わりが問題になっている人は、次の3つの対処法を試す価値はあるかと思います。

過去にお局様にターゲットにされた経験がある人こそ、それなりの関係を築く手段を身に付けてみてください。

対処1.いっそ味方につける

お局様とは言え、彼女たちはベテラン社員であることは間違いなく、仕事態度が目につくとしても誰よりも知識を持っていることもあります。

相手にもよりますが、お局様を味方につけることで自分の身を守ること、そしてお局様自身も「いい後輩ができる」という相互関係が生まれるでしょう。

いかにも媚びを売るといった態度を取らずともできるので、上手く味方につける方法を参考にしてください。

(1) 褒める

適度に褒めることでお局様には「いい後輩」という印象づけができます。

ついマウントを取る行動は自信のなさの表れなので、深層心理を理解すると印象も変わるものです。

ただし「さすが!」「素晴らしい!」といった過剰な褒め方をすると嫌味だと捉えられるので要注意。

何か教えてもらった際に「今の説明わかりやすかったです」という感じでさりげなく持ち上げることがポイントです。

(2) 女性の部分は消す

たとえば、キャピキャピしたぶりっ子タイプや優等生タイプはお局様が嫌うタイプです。

これはお局様に限らずどの職場でも共通しますが、仕事を最優先にした控えめな女性でいた方が目にとまることがありません。

逆に言えば、どこかつまらない女性にもなりかねませんが、もし強烈なお局様が何人もいるような状況であれば防衛策として候補にあげておいてください。

対処2.できるだけ関わらない

最も有効的なのが、めんどうなお局様にはできるだけ関わらないようすることです。

とは言っても同じ部署だったり、仕事上関わらなければならない人は必要以上の会話をしないようにしましょう。

プライベートな質問をされないためにも、「よろしくお願いします!」と言ってその場を立ち去ってしまうように心がけてみてください。

対処3.記録に残す

自分に非はないはずなのに、お局様から嫌がらせと思われる行為をされたらその都度記録を残すようにしてください。

これは、上司へ報告するための材料となり、パワハラ・モラハラとして訴えるための準備にもなります。

「いつ、どこで、誰が、どのように」と具体的にメモに書き出すなど忘れずに行っていきましょう。

ハラスメント級のお局様を撃退する具体的な流れ

ハラスメントを撃退する

もしお局様からの嫌がらせ行為がエスカレートをし、「これはモラハラなのでは?」と感じた場合はひとりで悩まず第三者に相談しましょう。

とくにお局様の行為は精神的苦痛を与え、モラルハラスメント=モラハラに値することが多いです。

「自分がいけないんだ」と自分を責めてしまう人が多く、お局様によるいじめによって退職を考えてしまいたくもなるでしょう。

正直なところ、辞めてしまった方が訴えるよりも楽ですが、お局様を撃退した人もたくさんいます。

心がモヤモヤしている人は、お局様を撃退する具体的な流れをまずは押さましょう。

撃退1.証拠を集める

先ほどお局様対策でもお伝えしましたが、「証拠」が大きな鍵にになります。

嫌がらせ行為があった度にメモに書き残し、ラインやメールも全て残していきましょう。

ポイントは、嫌がらせ行為が1回や2回ではないこと、具体的にどのような嫌がらせを受けたのかを証拠として揃えておくことです。

自分だけに嫌がらせするのがモラハラの特徴でもあるので、ほかの人に信じてもらうためにも十分な根回しを行ってください。

撃退2.状況に応じて医師の診断書を入手

体調不良もモラハラのポイントとなるので、すでに症状が出ている人は医師の診断書を入手しておきましょう。

もし頭痛や腹痛がおさまらない、数ヶ月憂うつ状態が続いている原因を追求したとき、お局様が大きく関わっていないかよく考えてください。

モラハラは自己申告しにくく、「こんなこともできないの?」と言われたことに対して「自分が悪いから仕方ない」と思ってしまいがちです。

ですが、精神的苦痛や強い嫌悪感を感じている状態が続いている場合はモラハラ被害者となっている可能性が高いと思ってください。

撃退3.相談窓口を利用する

部下として上司に相談をすることが最も有効です。

信じてもらえない可能性がある場合は、徹底的に証拠を集めてから報告をした方がより効果はあります。

しかし「上司が解決する保証がない」というデメリットもそこにはあります。

上司に相談しにくい場合、いかなるハラスメントに悩む人のために以下のような相談窓口が用意されています。

いずれも無料相談ができるので、どうすればいいのかわからない状態でも気軽に話を打ち明けてみましょう。

状況に応じた会社への行政指導や、ケースによっては損害賠償手続きを行えます。

泣き寝入りする前に、専門家に相談をすることで職場環境が改善するかもしれません。

それは職場のためだけではなく、自分の正義も守ることにつながります。

まとめ

職場のお局様に悩む人は部下だけではなく、上司でも扱いに悩む人が多いです。

嫌がらせをする行為の裏には「自信がない」という弱い心が隠れていますが、深入りしないことが最も身の安全につながるでしょう。

度が過ぎる行為を受けたときは我慢をせず、自分を責めないようにしてください。

そんなときは「ハラスメント被害者」として専門家へ相談を。

その一歩が職場を大きく変えるかもしれないので、ぜひ勇気を持ちましょう。