コストコで人気上昇中のパンガシウス。
「パンガシウスは美味しい?」
「そもそもパンガシウスって一体何?」
スーパーの鮮魚コーナーで「パンガシウス」という魚を見かけたこと、ありせんか?
「コストコの人気の魚」としても話題になっているのですが、そもそも「パンガシウス」とはどんな魚なのか気になりますよね。
そこでこの記事では、パンガシウスの正体に迫り、美味しいおすすめレシピ10選を紹介していきます!
調理もしやすく美味しいパンガシウスを食卓にとりいれてみましょう。
パンガシウスの正体とは?噂の真相について
「パンガシウスという魚が気になるけど、ちょっと怪しい・・・」
あまり馴染みのない「パンガシウス」という魚の名前ですが、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
最近スーパーでも出回るようになり、コストコではちょっとした人気がある魚となっているんです。
ただ、パンガシウスには妙な噂が流れているので「不安で食べれない」と感じてしまっているかもしれません。
まずはパンガシウスの正体と噂の真相についてを知りましょう。
パンガシウスは実は食用ナマズ!
パンガシウスの正体は・・・食用ナマズなんです!
パンガシウスの分類は、「ナマズ目」に属する「パンガシウス科」の淡水魚。
顔はナマズなのですが、体は成長をすると体調1m以上になる大きな魚なので、日本に生息しているナマズとは見た目が少し違うんですよね。
背びれや尾びれも立派についている大きな魚なのですが、顔はナマズなので不思議な印象を持つかと思います。
日本国内では「バサ」という名前の食用ナマズがよく出回っているようです。
スーパーやコストコでは「生パンガシウスフィレ」という名称で売られていたりしますが、大きな白身魚といった見た目がパンガシウスの特徴です。
東南アジアではメジャーな白身魚
パンガシウスという名前からして国産ではないということが分かりますが、この魚は東南アジアではメジャーな白身魚なんです。
パキスタンやボルネオといった国に多く生息していますが、パンガシウスは需要が高い魚なので養殖も盛んに行われています。
輸出先は主にヨーロッパやアメリカで、日本国内に出回っている9割がベトナム産のパンガシウスです。
「うなぎの代用品」という噂について
「うなぎの代用にパンガシウスが使われることがある」という噂が出回っていたりしますが、スーパーなどで「うなぎの蒲焼き」と表示されているものが実はパンガシウスだったなんていうことはありません。
食感や大きさなどからうなぎの蒲焼き風にアレンジをするととっても美味しい!という口コミが出回ったことで、ちょっぴり誤解をした人がいたようですね。
うなぎより断然安くて、まるでうなぎのように脂がノッていることから注目されている魚です。
お弁当の白身魚フライなどにパンガシウスが実は使われていることもあるので、知らないうちに食べている人も実はたくさんいたりします。
「白身魚」としか表記されていないこともありますが、その魚こそパンガシウスであることもよくあります。
冷凍食品やお弁当などの「白身魚のおかず」を手に取った時、どんな白身魚が使われているのかチェックしてみるといいですね。
パンガシウスの味は?栄養価やカロリーなど基本情報
出典:instagram(@yukihiro_masunaga)
見た目はサッパリした色をしていますが、パンガシウスには一体どんな栄養素が含まれているのかをご紹介していきます。
パンガシウスは実は、ダイエットにぴったりの魚!
さらに安く手に入るのでレシピのローテーションにも入れたくなるほど使い勝手のいい魚なんですよ。
(1) 味や食感
パンガシウスはフィレ加工されることが多く、皮や骨は綺麗に取り去られ、さらに臭みもないので非常に扱いやすいです。
ただ、気になるパンガシウスの味や食感ですが、「鶏肉のささみやむね肉みたい」と感じる人が多いようですね。
見た目は白身魚ですが弾力があり、強いクセはありません。
パサパサすることも少ないけど、タラよりはややクセはあるかも?と思う人も中にはいるようです。
また油気もないことから、シンプルな焼き魚料理というよりも、ほかの白身魚と同じような感覚でアレンジするといいでしょう。
(2) 栄養価
パンガシウスの栄養価についてですが、ここでは参考までにパンガシウス科の「バサ」というナマズの栄養価(切り身100g)を例にあげてご紹介していきますね。
- コレステロール:47mg
- 脂質:5g
- ナトリウム:52mg
- カリウム:460mg
- タンパク質:15.3g
全体的にタンパク質が多く、高血圧の改善効果があるといわれるカリウムも多めです。
カルシウム、鉄分、ビタミンなどは一切含みません。
コレステロール値も低くて、うなぎの蒲焼き(100gあたりコレステロールは230㎎)に対して約5分の1以下と低いこともわかります。
(3) カロリー
パンガシウス100gあたりのカロリーは約90kcalです。
一食で200g程度食べたとしても200kcal以下。低カロリーで高たんぱくなダイエット食品としても利用できます。
ただし100gあたりの脂質が5gと多めなので、油脂を制限したい人は気をつけて食べた方が良いでしょう。
(4) 価格相場
パンガシウスを積極的に販売するイオンでは、大きめの切り身4枚で300円程度で販売されています。
コストコやスーパーでも、100gあたり160~178円程度が価格相場となっているようで、魚の中でも「安い白身魚」という印象を持つのではないでしょうか。
家族4人で大きな白身魚を食べたい時にも、300円台で購入することができることから、節約できる便利な食材として注目されいます。
パンガシウス料理に挑戦!おすすめレシピ10選
パンガシウスはどんな風に食べると美味しいのでしょうか?
「美味しく食べられるレシピを知りたい!」
「子どもでも喜ぶパンガシウスの料理ってある?」
初めてパンガシウス料理に挑戦する人でも、簡単で美味しく食べられるレシピ10選を紹介していきます。
どれも大きな手間がなく、お弁当のおかずにも使えるレシピばかりなのでぜひご活用くださいね。
レシピ1.ムニエルのタルタルソースがけ
レシピ2.バター醤油ムニエル
レシピ3.蒲焼き風
レシピ4.トマトソース煮込み
レシピ5.フィッシュバーガー
レシピ6.お茶づけ
レシピ7.かつ丼風
レシピ8.香草フライ
レシピ9.揚げ焼きマリネ
レシピ10.照り焼き
レシピ1.ムニエルのタルタルソースがけ
白身魚料理の定番「タルタルソースがけ」は子どもも食べやすく定番人気の献立ですよ。
タルタルソースには玉ねぎのみじん切り以外にも、らっきょうの甘酢漬けを代用することもできます。
【ムニエルのタルタルソースがけの作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・2切れ程度
- 薄力粉・・・少々
- バター・・・10g
- 塩・こしょう・・・適量
(タルタルソース)
- ゆで卵・・・1個
- 玉ねぎのみじん切り・・・1/6個(またはらっきょうの甘酢漬け7個程度)
- マヨネーズ・・・大さじ8
- 酢・・・大さじ1
- 砂糖・・・小さじ1
- 塩・・・ひとつまみ
- タルタルソースの材料を混ぜ合わせておく
- パンガシウスに塩・こしょうを、さらに両面に薄力粉をまぶす
- 熱したフライパンにバターを溶かし、パンガシウスの両面をしっかりと焼く。
- タルタルソースを添える
レシピ2.バター醤油ムニエル
少し和風に仕上げる「バター醤油味」のムニエルもおすすめです。
パンガシウスに臭みを感じてしまう人はぜひお試しください。
【パンガシウスのバター醤油ムニエル作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・2切れ程度
- 薄力粉・・・少々
- バター・・・10g
- 塩・こしょう・・・適量
- 醤油・・・少々
- パンガシウスに塩・こしょうを、さらに両面に薄力粉をまぶす
- 熱したフライパンにバターを溶かし、パンガシウスの両面をしっかりと焼く
- 仕上げに醤油を加える
レシピ3.蒲焼き風
まるでうなぎの蒲焼きみたいに仕上がるのも、パンガシウスの良いところ。
kuratabaさんのように、うなぎの蒲焼き風弁当を作ってみてはいかがでしょうか。
彩りとして、ししとうやねぎを添えるのもおすすめします。
【パンガシウスの蒲焼き風の作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・2切れ程度
- 酒・・・大さじ1/2
- 薄力粉・・・適量
- サラダ油・・・大さじ½
(蒲焼きのたれ)
- 酒・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ2
- 砂糖・・・大さじ1/2
- 醤油・・・大さじ1と1/2
- パンガシウスの切り身は半分に切り、酒をまぶして10分ほど置く
- キッチンペーパーで軽く拭きとり薄力粉をまぶす
- 熱したフライパンにサラダ油をしき、パンガシウスを中火で2分づつ両面を焼く
- 両面が焼けたら蒲焼きのたれを中火で煮からめる。
レシピ4.トマトソース煮込み
洋風に仕上がるトマトソース煮込みもさっぱりと食べられるので、ぜひ挑戦してみましょう。
一緒にきのこ類を煮込むのも味わい深くなるのでおすすめします。
【パンガシウスのトマトソース煮込みの作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・300g
- 玉ねぎ・・・1個
- カットトマト缶・・・1缶
- すりおろしにんにく・・・少々
- 塩・こしょう・・・少々
- 白ワイン・・・大さじ3
- ローリエ・・・1枚
- コンソメ顆粒・・・大さじ1
- (あれば)刻みパセリ・・・少々
- パンガシウスは食べやすいカットをして塩・こしょうを振っておく
- 玉ねぎは薄くくし切りにスライスする
- 油をしいた中火のフライパンでパンガシウスを両面焼く
- 焼けたら一旦取り出す。
- 同じフライパンで玉ねぎ(あればきのこ類)をすりおろしにんにくを入れて炒める
- 火が通ったら残りの材料を全て入れて、魚も戻し入れて弱火で5分ほど煮る。
レシピ5.フィッシュバーガー
パンガシウスをフライにして、手作りフィッシュバーガーはボリューム満点ですね!
手軽なランチとしてもおすすめなので、ぜひ作ってみてください。
【パンガシウスのフィッシュバーガー】
<材料>
- パンガシウス・・・1切れ
- バンズ・・・1組
- レタス・・・適量
- マヨネーズ・・・少々
- 塩・こしょう・・・少々
(フライの材料)
- パン粉・薄力粉・溶き卵・揚げ油・・・それぞれ適量
- パンガシウスに塩・こしょうを振り、揚げ油で揚げてフライにする
- バンズにレタスやトマトを挟み、揚げたパンガシウスのフライを挟む
- マヨネーズを添えてバンズのふたをする。
レシピ6.お茶づけ
皮なし骨なし処理が施されているパンガシウスフィレは、主婦の間で「使いやすい」と大評判。
そんなパンガシウスを使ったお茶づけもとっても簡単なのでおすすめですよ。
【パンガシウスのお茶づけの作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・1切れ
- ご飯・・・茶碗1杯
- 塩・・・少々
- ごまや刻みのりなど、お好みの薬味
- 沸かしたお湯・・・少々
- パンガシウスは食べやすい大きさにカットをして塩・こしょうを振っておく
- 熱したフライパンにごま油をしいて、パンガシウスを中火で両面焼く
- お茶椀にご飯を盛って塩少々を振る
- 焼いたパンガシウスやお好みの薬味を乗せ、上から熱湯を注ぐ
レシピ7.かつ丼風
ひとひねりしたレシピを作ってみたい方には、こちらのかつ丼風がおすすめです。
手軽にでき、カツよりもカロリーが低いのでダイエット中でも満足のいく一品に!
【パンガシウスのかつ丼風の作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・2切れ程度
- 玉ねぎ・・・1/4
- めんつゆ(3倍希釈)・・・大さじ2
- 水・・・70㏄
- 溶き卵・・・1個分
- 青ねぎ・・・少々
- その他、フライのための材料
- 食べやすい大きさにカットしたパンガシウスに塩・こしょうをまぶす
- 衣をつけて油で揚げる
- 玉ねぎは薄くスライスしておく
- 小鍋に水とめんつゆを入れて煮立てたら、パンガシウスのフライを入れる
- 溶き卵を回し入れて火が軽く通ったらふたをする
- ご飯の上に盛り付け、青ねぎを乗せる
レシピ8.香草フライ
パパッと簡単に作れるレシピならこちらの、香草フライがおすすめ。
フライパン1つで作れて、お弁当のおかずにも最適です。
【パンガシウスの香草フライの作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・2切れ程度
- クレイジーソルト・・・少々
- 粉チーズ・・・少々
- パン粉・・・少々
- オリーブ油・・・適量
- その他、タルタルソースの材料
- タルタルソースを作っておく
- 粉チーズとクレイジーソルトを混ぜたパン粉を、パンガシウス全体にまぶす
- フライパンに多めのオリーブ油を熱して両面を揚げ焼きにする
- タルタルソースを添える
レシピ9.揚げ焼きマリネ
さっぱりと食べられるマリネもいかがでしょうか。
フライパンで揚げ焼きにしたパンガシウスを、野菜のマリネと合わせるだけなのでとても簡単です。
mini.eirさんはピリ辛の「中華クリスピーチキン」を仕上げにまぶしてひと工夫されています。
【パンガシウスの揚げ焼きマリネの作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・1切れ
- 塩・こしょう・・・少々
- 片栗粉・・・少々
- 揚げ油・・・適量
- お好みの野菜のマリネ・・・適量
- 酢・・・大さじ1
- オリーブオイル・・・大さじ1
- レモン汁・・・小さじ1
- 砂糖・・・お好み
- 塩・・・お好み
- 野菜のマリネを小さくカットする
- カットした野菜と酢、オリーブオイル、レモン汁、砂糖、塩を混ぜ合わせておく
- 一口サイズにカットしたパンガシウスに塩・こしょうを振り、片栗粉をまぶして油で揚げる
- 油を切ったパンガシウスをカットした野菜のマリネと和える
レシピ10.照り焼き
あっさりとしたパンガシウスも照り焼きにするとこってりとご飯が進むおかずになりますよ!
フライにしたパンガシウスを使うのも良いですが、ここでは揚げずに作るレシピを紹介します。
【パンガシウスの照り焼きの作り方】
<材料>
- パンガシウス・・・1切れ
- 薄力粉・・・少々
- 油・・・少々
(照り焼きのたれ)
- 醤油・・・大さじ1
- 酒・・・大さじ1
- みりん・・・大さじ1
- 食べやすい大きさにカットをしたパンガシウスに薄力粉をまぶす
- 熱したフライパンで揚げ焼きをする
- フライパンの余分な油を拭き取り、照り焼きのたれの材料を入れて絡めるように火を通す
パンガシウスの気になるポイント3つ
「パンガシウスの安全性が気になる!」
「パンガシウスは離乳食にも使える?」
パンガシウスの正体は分かったとしても、親しみのない名前の魚はちょっと手を出しにくい部分がありますよね。
輸入魚で気になることと言えば、本当に安全に食べられるのか?という点です。
また、パンガシウスは離乳食として赤ちゃんに食べさせてもいいの?ということについても気になるところです。
ここではパンガシウスを利用する際の3つの気になるポイント3つとしてまとめてみました。
ポイント1.寄生虫はいる?
パンガシウスには寄生虫がいるのでは・・・?と不安に思う人も多いですよね。
結論から言えば、スーパーに出回っているパンガシウスに寄生虫はほぼいません。
また加熱調理することで寄生虫のほとんどは死滅するので、しっかり火を通すことも心がけてください。
日本国内に輸入されているパンガシウスは、ベトナムで環境に配慮された国際的認証「ASC」を受けたものが多いです。
とくにイオンでは「ASC認証」マークがついているパンガシウスしか並んでいなく、イオンが徹底管理した養殖魚なのでより安心して食べることができます。
またイオン以外の店頭に並ぶパンガシウスについても、寄生虫が特段問題になったケースはありませんので安心して購入しましょう。
ポイント2.アレルギーはある?
アレルギーについては、もともと何らかの魚アレルギーを持っている人に対してはアナフィラキシー症状を起こす可能性があるのでパンガシウスに限らず注意する必要があります。
魚アレルギーを持っていない人であれば、おそらく問題なく食べることができるでしょう。
先ほどお伝えしたような、安全性基準をクリアしたパンガシウスを選べば、刺身として食べることも可能です。
ポイント3.離乳食で食べさせてもいい?
パンガシウスはタラと同じような感覚で離乳食に利用することもできます。
赤ちゃんが普通食にすっかり慣れていることや、アレルギーがないことを確認した上で食べさせることが前提です。
油気も強いので、できるだけサッパリとした仕上がりになるように調理をしましょう。
妊娠中の食事としても、食べることはもちろん可能ですよ。
まとめ
ちょっぴり怪しい雰囲気がするパンガシウスという魚は、実は安くて美味しくてダイエット向きの白身魚でした。
骨がなくて調理しやすいので、気になるおすすめレシピで食べてみましょう。
クセがなくて子どもでも食べやすいパンガシウスを、ぜひ食卓で味わってみてくださいね!