実は子供が嫌い!そんな子供嫌いな人の心理と克服する方法とは?

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子どもは必ずしも可愛いとは限らないとよく言いますよね。

子供嫌いの人でも結婚や出産を機に自分の子どもを持つ親となり、そこで気持ちが変わる人は多いです。

しかし、親になっても「子どもが好きになれない」と感じてしまう人には何らかの原因があり、それは自分を責めても解決しにくいものだったりします。

ここでは、「自分の子どもが嫌い」で悩む人の心理に迫り、子ども嫌いを克服する方法についてまとめました。

子どもが嫌いな自分が嫌になってしまわないように早めに克服していきましょう!

「子ども嫌い」になる理由とは?

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子どもに対して苦手意識がある人は率直にどう感じてしまっているのでしょうか?

小さくて可愛いことは認めていても、子どもと接近したときに感じてしまう違和感や嫌悪感を少なからず感じたりしますよね。

「子どものここが嫌い」「何となく子どもを敬遠してしまう・・・」という人が感じている、子ども嫌いになる理由について触れてみます。

理由1.言うことを聞かない

「子どもはうるさい」「言うことを聞かない」という先入観は誰しも少なからず持っています。

とくに静かに過ごしたいときに、隣でワーワー騒ぐ子どもがいれば「うるさいな」という感情を持ってしまいますよね。

いくら可愛い子どもであっても騒ぐのをやめなければ、自分や他人の子に関わらずイライラしてしまうものです。

何度もそういった経験をしたとき「子どもが嫌い」とハッキリ自覚してしまう人が多いでしょう。

理由2.接し方がわからない

子どもに苦手意識を持つ人の多くが「接し方がわからない」と感じています。

普段子どもと接する機会がない人は、突然子どもに「ねえねえ」と話しかけられると何て返事をすべきか戸惑いますよね。

そんなときに、どうしたらいいのかわからない自分に不甲斐なさを感じるかもしれません。

日ごろから子どもと接する機会があるかないかでも違いはあります。

もちろん慣れれば平気になるものですが、中には自分の子どもに対していつまで経っても慣れない人も。

そこで「なぜ子どもに慣れないのか」と自問自答してしまうかもしれません。

理由3.子育てが面倒

子どもを育てる前から「子育ては面倒なもの」という強い先入観があるのは、見聞きした情報や親から聞かされた話が原因です。

いざ自分の子どもを産んでみて「こんなに面倒なんて・・・」と強く感じてしまうことが、子ども嫌いを強めてしまうことにつながってしまいます。

どちらかと言えば男性の方が「子どもが苦手」というイメージですがそれは一概には言えません。

女性であっても、子どもに対する悩みを抱えている人はたくさんいます。

面倒ながらも子どもが好きな親がたくさんいる中、どうしても好きになれず悩み続けてしまう人もいるのは確かです。

自分の子どもが嫌いな人の8つの心理

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「実は・・・自分の子どもが嫌い」

こんな風にカミングアウトする人にはどんな心理があるのでしょうか?

「親になれば子どもが好きになるのでは・・・」と思っていたのに、苦手意識がなくならないのは何か原因があるようです。

もし「思うところがある」という人は、自分の深層心理に触れてみてはいかがでしょうか。

ここで紹介する自分の子どもが嫌いな人の心理を読み、共感した心理についてもう少しだけ深く考えてみましょう。

子ども嫌いの原因を少しでも知るきっかけとしても、お役立てください。

心理1.子どもに期待し過ぎる

「いい子に育ってほしい」「それなりの成績を取ってほしい」など、わが子にはつい期待してしまうのが親というものですが、期待感が強い人ほど子どもが嫌いになる原因を作ってしまいます。

自分の思い描いた子どもに育たないことにイライラしてしまう人は自己肯定感が強く、つい子どもに多くを期待してしまい、結果的にストレスを溜めてしまうことに。

「子どものため」というのは建前で実は自分のためであり、子どもの頑張りを認めることができずに悩む人もいます。

心理2.ほかの子どもと比べてしまう

「うちの子はなぜできないの?」と、ほかの子どもと比べてしまうことも子ども嫌いになる原因の一つです。

自分の子どもだけ見ていれば可愛いと感じるのに、周りの子どもがいち早く歩いたり、良い成績を取ったのを見ると「悔しい」という思いがストレスを増大させてしまいます。

ほかの子どもと比較ばかりしてしまうことで、「他人の子どもが嫌い」と感じてしまう人も意外と多く、周りの子どもが敵に見えてしまっている人も。

わが子を守りたい気持ちが強すぎてしまうのもやはり問題で、それは本当に子どものためなのか向き合うことも大事です。

心理3.時間が無駄だと感じる

注意しても言うことを聞かない、何をしても泣き止まない子どもを目の前にするとどんな人でもへとへとになります。

しかしそれが「時間の無駄」だと感じるかどうか?は人によってちがうもの。

気持ちに余裕がないときこそ「子育てが嫌い」という嫌悪感が生まれやすく、子育てに悪影響を及ぼす可能性は高まってしまいます。

ワンオペ育児が問題になるのも、心にゆとりが持てなくなることで「子ども嫌い」の原因を作ってしまいやすいからです。

心理4.汚いと感じてしまう

食べ物を手づかみで食べたり、赤ちゃんであればよだれを垂らしたりと大人ではありえないことを子どもはします。

もちろん生理現象なので責めることなどできません。

さらに元気な子どもは汗だくになったり泥まみれになることもありますが、こうした部分を「汚いからちょっと無理」と感じてしまう人は子ども嫌いになりやすいです。

常日頃から除菌を心がけているや潔癖な性格の人も、子どもが部屋を散らかすことで大きなストレスを感じるでしょう。

心理5.子どもといると疲れる

たとえ子ども好きの人でも「育児は疲れる」と感じるものですが、心の底から「子どもといると疲れる」と思ってしまうのは少し違った感情です。

それはどこか「子どもがいなければ」という気持ちにも聞こえる感情でもあり、産後うつや育児ノイローゼになりかけている人にも生まれます。

自分の時間を作るなど工夫をして乗り切る人もいる中、いつまでも負の感情が残ってしまう人は自分の子どもに対しても「好きになれない」と思うかもしれません。

心理6.自分の生活が乱されるのが嫌

結婚や出産に大きな不安を抱えている人は、子どもがいることでペースが乱されることに強い嫌悪感を感じやすいです。

ただ、いざ自分の子どもを胸に抱くと自然に「大切にしたい」という親としての責任を感じるものですが、うまく受け入れられない人もいます。

そんな自分を責め立ててしまったり、「なぜわが子を愛せないのだろう」と悩む人も少なくはありません。

心理7.子どもは話を聞かない

「子どもは自己中」というイメージを強く持っている人も、子ども嫌いの感情を抱きやすいです。

話を聞かない、言うことを聞かないのは幼い子どもであればよくある話ですが、そこで親の権力をふりかざして押さえつけたいと思ってしまうこともときにはあるでしょう。

子どものしつけが行き過ぎてしまってつい体罰を与えてしまう行動も、心のどこかに「子どもが好きになれない」という気持ちを持っているケースが多く、そこには深い根があることも多いです。

心理8.他人の目が気になる

公衆の場で泣きわめいている子どもを見れば、「なぜ親は注意しないの?」と親に矛先が行きます。

いざ自分の子どもを持つと、そういった他人の目が気になる機会が増えてしまうのは仕方ありません。

ただ、「ほかの子どもより優れていてほしい」という気持ちが強かったり、つい比較してしまう人ほどストレスを感じる度合いは強まってしまいます。

こういったストレスが「子ども嫌い」という感情を生み出すこともあり、もともと子どもが苦手な人であれば「子育てがつらい」と感じてしまうでしょう。

「わが子を愛せない」子ども嫌いの3つの原因

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「自分の子どもなのに・・・」と深く悩んでしまう人には、どんな原因があるのでしょうか。

子どもが嫌いとまでいかなくても、子どもとうまくコミュニケーションがとれない、子どもを心から受け止められないといった想いに苦しんでいる人には何かがあるものです。

もし、育児がつらくて仕方がない人はここであげる「子ども嫌いの3つの原因」に思い当たることがないか探ってみてください。

原因1.過去のトラウマ

自分の子どもに「ちゃんとしなさい」とつい言ってしまう人は、自分が子どもの頃にしつけを強いられた経験を持つ人が見られます。

どこか「いい子」だった人こそ育児中のイライラが起きやすく、子どもが親の顔色を伺うしぐさを見せてしまうのも特徴です。

子どもに虐待行為をしてしまう人も、自身の経験がつながってしまっているケースも・・・。

育児に大きな不安を抱えている人は何らかの手段をもって解決を目指すべきと言えるでしょう。

原因2.単に慣れていない

「子どもが苦手」と思っていても、一緒に過ごしていくことで子どもがいる生活に慣れていきます。

初めての育児はどんな人も慣れるまで時間がかかるものですが、やがては「子どもが苦手」という感情は薄まっていくのでさほど心配はありません。

出張が多い夫がいつまでも子どもに対してどこか冷たく見えるのも、子どもと接する時間が少ないからということも多いです。

ただ、自ら子どもに歩み寄ろうという気持ちが薄い場合は、なかなか慣れずに「やっぱり苦手」と思ってしまうでしょう。

原因3.子ども目線になれない

子どもを前にするとドギマギしてしまう人は、子ども目線に合わせるのが苦手な人が多数。

言うことを聞かない子どもに論理で押さえつけてしまうといった、どこか大人げない行動や意見を言う人が多いのも特徴です。

「まだ子どもなんだから」という意見に理解できず、許せないという感情が湧いてしまうと子どもからも敬遠され、親としても子どもをうまく愛せなくなってしまいます。

子ども嫌いでも子育てはできる?注意すべき感情

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「自分の子どもが嫌いで、どうしても好きになれない・・・」

親なら自分の子どもを愛するのが当たり前だと思っていても、いざ親として子どもを育てる上で「好きになれない」と感じてしまうことは誰しもあります。

ただ、「子どもが嫌い!」と強い感情を持っている人は早期解決を目指した方がいいでしょう。

  • 子どもを無視したくなる
  • 子どもが憎たらしい
  • 子どもを叩きたくなる
  • 子どもを捨てたい

このような気持ちに自ら気づけたことだけでも、今後変われるきっかけになります。

「子どもが嫌い」な状態のまま育児を続けることは大変危険なので、自分の「子ども嫌い」な部分を見つけられたことを大切にしてください。

そして子どもに負の感情を持つ自分を責めてしまったり、何とかして子どもを好きになろうともがくよりも、専門家に相談することを強くおすすめしたいです。

トラウマに苦しむ人の中には「子どもを愛せない」「自分を好きになれない」といったアダルトチルドレンの症状が出ている人もいるので、適切なアドバイスを受けることで解決に向かうことができますよ。

「子ども嫌い」がわが子に与える影響

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「子育てがつらくてイライラが止まりません・・・」

このように「子どもが嫌い」「子育てが嫌」という思いを抱えたまま子どもと接することでイライラしてしまうのはもちろんですが、子どもへの影響も気がかりになります。

子ども目線から考えても、イライラした父母と過ごす時間はつらいもので、もしかすると大きなストレスを感じている可能性も。

とくに、こんな子育てをしてしまっていないか注意をしてください。

  • 脅してしまう
  • 否定してしまう
  • 褒めない
  • 手を出してしまう

「言うこと聞かないとお手手パチンだよ」「バイバイしちゃうよ」という脅しや、「だからダメなんだ」といった否定をして育ててしまうと子どもは親を嫌うどころか「自分が悪いんだ」と責めるようになります。

いつも親の顔色をうかがうように育つことで「いい子にしなきゃいけない」というトラウマを植え付けることになり、結果的に将来自分と同じ思いを抱える大人に育ててしまうでしょう。

何をしても褒めることもなければ、子どもはやりがいを無くしてしまいます。

また子どもに手を出してしまう人は、すぐにカウンセリングに相談すべきです。

間違いが起きる前に、自分の心を整理することに一歩踏み出してください。

子ども嫌いを克服する3つの方法

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「子ども嫌いを克服したい!」

「自分の子どもを愛したい!」

と思うことは、大きく変われるチャンスです。

ここでは、「子ども嫌いを克服する3つの方法」についてご紹介しますので、育児に行き詰ったときこそ試してみてください。

方法1.自分の時間を持つ

家事や育児に追われながら毎日を過ごしている人は、息を抜く暇もなく心身のストレスが溜まってしまっているはずです。

イライラした状態のまま子どもと接してしまえば、いつもより口調がキツくなってしまい、優しくしたくても感情コントロールが難しくなります。

自分ひとりの時間を持つようにして息抜きをする、とても単純なものですがとても大切な時間です。

まだ乳幼児であっても、月に1度くらいは誰かに預けて育児から解放できるよう夫婦や身近な家族に相談をしてみましょう。

方法2.子どもの長所を見つける

「子どもを見ているだけでイライラする」という感情ばかり湧いてしまうと、子どもが良いことをしても見過ごしてしまう親になってしまいます。

それよりも、子どもの長所を伸ばすように気持ちを切り替えてみてください。

「友達にやさしい」「お手伝いをしてくれる」といった見えなかった良い所を発見できる機会になるでしょう。

実は、子どもなりに小さな努力をしていたり、親にほめられようと頑張っていたりしていることもあります。

褒められない子どもはやる気も起きにくく、「怒られないようにしよう」といい子を演じようとしてしまうのです。

方法3.カウンセリングを受ける

少しでも「子どもが嫌い」と感じる人は、1度専門家によるカウンセリングを受けることをおすすめします。

子どもが嫌いなまま育児をするのは正直危険であり、万が一の事態が起きてしまう前に適切な心の治療を受けるべきです。

「ストレスがたまっている」と自覚したときこそ改善のチャンスなので、「子どもに手を出してしまいそう」と感じる人ほど子育て相談窓口に問い合わせるなりして、今の状態から抜け出すようにしましょう。

まとめ

子どもがいる人の中には「実は子どもが嫌いだった」と打ち明ける人は思っているよりもたくさんいます。

ただ、自分の子どもに対していつまでも「好きになれない」「自分の子どもが愛せない」と悩んでしまう人は早めにカウンセリングを受けてください。

心が抱えている重い荷物をおろしましょう。

つらい状態のまま子育てに向き合うのではなく、まずは自分の心の整理を優先にしてください。

子どもの前で心から笑える自分へと、きっと変わることができます。