子どもを産んだときから始まる子育て。
「あー子育てするの疲れちゃったな…」
「このモヤモヤした気持ち、どう解消すればいいんだろう?」
と壁にぶつかることもしばしば。
子育てしたくない気持ちが高まることは誰にでも起こり得ることです。
そして子どもが成長する過程でいろいろな問題に直面し、その度に子育ての難しさを感じますよね。
ここではどんな理由から子育てをしたくないと感じるのか、解決方法を紹介していきます。
子育てに悩んでいるお母さんの少しでもお役に立てれば幸いです。
子育てしたくない原因~子供編~
「子育てしたくないな・・・」
「子どもってなんて面倒くさいんだろう・・・」
そんな子育てがしんどくなってしまう場面はどんなところにあるでしょう?
まずは子どもの言動・行動から子育てをしたくないと思う原因を探っていきましょう。
原因1.どうして欲しいのか分からない
まず子育てしたくないと感じる場面の一つ目は、子供がどうして欲しいのか・何を求めているのか分からない時です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、泣くのが仕事とよく言います。
お腹がすいたのか、眠いのか、お尻がムズムズするのか…。
「どうして欲しいの?!」「なんで泣き止まないの?!」と焦ってしまいますよね。
言葉がたどたどしい3歳くらいまではこの葛藤は続くでしょう。
こうすれば泣き止むという「絶対」が分からないまま、手探り状態で育児を進めているわけです。
原因2.言うことを聞かない
続いて2歳頃に見られるイヤイヤ期や反抗期など、どんどん自我が芽生え言うことを聞かない時も「子育てしたくない」と感じるものです。
靴を履いてーと言ってもなかなか言うことを聞かなかない何でもイヤの時期もあれば、年齢が上がってくると理屈っぽく言い訳をしてきたり反論をしてきたりすることもあります。
しかし、子どもも1人の人間です。
大人の思い通りにいかないのも当たり前と思っておいた方が気が楽になりますよ。
原因3.すぐに泣く
中にはすぐに泣いてしまう子どももいますよね。
お友達とオモチャの取り合いになった・転んで膝を擦りむいたなどなど。
「なんでうちの子こんなに泣き虫なのかしら」と毎度泣かれるとうんざりすることもあるでしょう。
本当に些細なことで泣くか泣かないかは個人差があります。
まだ言葉で伝えられない分「泣く」という方法で自分の思いを伝えているのです。
すぐに泣かれるとゲンナリしてしまうでしょうが、それも個性と思ってみてはいかがでしょうか。
泣くことを前提に、どうしたら早く泣き止むか?を考えると良いですね。
原因4.言葉遣いが乱暴
言葉遣いが乱暴なのも子育てをしていてよくある悩み。
特に「小学校に入学したら急に言葉遣いが乱暴になった!」という子は多いのではないでしょうか。
言葉だけでなく「幼稚園に入園したら叩いたり蹴ったり乱暴になった」例もあります。
周りの環境が変わると、とりまく人間も変わるため、変化が見られるのですね。
起きている時間の半分ほどを外で過ごすわけですから、変化があってもおかしくありません。
と言っても目に余る言動は注意しないと「ぼく(私)はお母さんに見捨てられた」と思ってしまうので要注意です。
原因5.すぐに物をねだる
すぐに物をねだられるのも嫌ですよね。
スーパーのお菓子売り場でだだをこねている子は今も昔もいます。
オモチャなんかはいざ買ってあげても一週間もすれば放置。
「あのだだっ子はなんだったの…」と繰り返し思うものです。
ただ物をねだる=承認欲求なので、要はお母さんに甘えたいだけです。
買って!と言っているオモチャは、実はそこまで欲しくないのかも。
その都度物を与えるのではなく、少しだけお子さんと向き合う時間を作れば変わっていきますよ。
子育てしたくない原因~大人編~
続いて子育てしたくない原因が大人側、つまりお母さんにある場合を考えてみましょう。
どんな状況になると、育児に嫌気がさすのでしょうか。
大人の原因1.疲れている
1つ目はお母さんが疲れている時。
大半はこの原因に尽きるのでは?と思います。
お母さんは24時間ノンストップで働いています。
子どものお世話、掃除・洗濯・食事の準備…夫が帰ってくる頃にはお風呂を沸かし、洗濯物を畳む。
夜ぐっすり眠れるかと言われたら、夜泣きや吐き戻し・おねしょ等で熟睡は無理!
布団を蹴られてはかけるの攻防…とにかく休まるときはなく、疲れてしまうのもしょうがないですよね。
大人の原因2.体力的に辛い
そんなことが続けば体力的に辛いと思うのは当たり前。
仕事をしているワーママならさらに過酷さは増します。
最近では初産が高齢出産という方も多く「体力的にキツイな…」「2人目なんて到底無理かも…」と諦めてしまうことも多いそうです。
大人の原因3.見ていてイライラする
また我が子の行動を見ていてイライラすることもありますよね。
靴を履いたり服を着たり「あー遅い!」とイライラすることもあれば、習い事や宿題で「なんでこんなことも出来ないんだろう?」と思う場面も。
前者は時間に余裕が無くてイライラするので、時間がかかることを考慮して行動を促しましょう。
後者はもう自分では見ない!というのも1つの手。
スイミングもピアノもお勉強も口出しせず、プロに任せてしまうのです。
子どもも第三者から褒められるとやる気になります。
大人の原因4.お金がかかる
お金がかかるな…と感じるときも子育てしたくないと思ってしまいますよね。
食費・洋服・習い事、いまや子供1人を育てるのに1000万円かかると言われている時代。
子育てをしていると自分のことは後回しになり、美容室何か月前に行ったかな?と思うこともしばしば。
お母さんになったってもっとおしゃれを楽しみたい!たまには夜お友達と飲みにも行きたい!そんな願望を持ったってダメではないですよ。
大人の原因5.相性が悪い
最後に子育てが嫌になってしまう原因として相性が悪いという場合も。
「お腹を痛めて生んだ我が子なのに、相性が悪いなんてことあるの?!」と驚かれるかもしれませんが、実際に自分の子でも相性が悪いことってあるんです!
もちろんお母さんも子どもも1人の人間なので性格が違って当たり前。
「私だったら絶対そうしない」ということが続いたり「会話がうまくかみ合わない」…そんなことが続くと相性の悪さも頭をよぎってしまいますね。
子育てしたくない時の8つの解決方法
いろいろ子育てが億劫になる原因がありましたが、だからと言って子育てをやめるわけにはいきません。
「子育てしたくない時はどう解決していけば良いだろう?」
「とにかくイライラを落ち着かせたい!」
解決方法を知っているか知らないかでその後の対応が大きく変わります。
ここでは子育てしたくない時の解決方法を紹介していきます。
これだったら出来そう!これならイライラも解消しそう!というものをみつけましょう。
解決法1.しばらく他の部屋へ行く
解決法2.放っておく
解決法3.掃除は手抜き
解決法4.お金で解決(夕飯等)
解決法5.ストレス発散できることをする
解決法6.親子で楽しめることをする
解決法7.誰かに任せる
解決法8.子供をギュッと抱きしめる
解決法1.しばらく他の部屋へ行く
まず手軽に出来るのは、イライラしたときに子どもから離れて他の部屋に行くことです。
怒りのピークはわずか6秒と言われているのを知っていますか?
たった6秒我慢すれば怒りは静まってくるのです。
子供が生意気なことを言ってイラっとして、つい叩いてしまい自己嫌悪に陥る方もいますよね。
そんな時は叩くのを我慢し、他の部屋に行きましょう。
6秒で怒りは収まりますが、同じ空間にいない方が効果的。
泣いている赤ちゃんの場合でも少々1人にしたって大丈夫!
虐待だ!と通報されることなんかありません。
まずはお母さんの怒りを落ち着かせることを優先しましょう。
解決法2.放っておく
放っておくのが一番な時もあります。
例えば癇癪を起していた時や、反抗期でドアをバタン!と占めて部屋に閉じこもってしまった時。
一生懸命なお母さんはどうにかこの状況を良い方向に…となだめたり話しかけたりするのですが、火に油を注いでいることがあるのですね。
頭に血が上っているうちにいろいろ言っても良い方向に向かうどころか、ヒートアップしてしまうこともあります。
ある程度放っておき、時間をおくとお互い冷静に話ができたりしますよ。
解決法3.掃除は手抜き
真面目なお母さんは育児だけでなく、掃除などの家事も手を抜いてはいけない!と肩に力が入ります。
確かにずりばいをする赤ちゃんにホコリまみれの床はいただけないですが、1日や2日掃除機をかけなかったからといって、すぐに重大な病気にかかるわけではありません。
毎日かけていた掃除機を2日に1回に減らし、ほっと一息する時間を作ってみてはいかがでしょう?
解決法4.お金で解決(夕飯等)
時にはお金で解決するのもアリ!
小さいお子さんのお世話をしていると、あっという間にお昼。
「あー今日の夕飯は何にしよう…」とメニューを考えると憂鬱になってしまうお母さんも多いのではないでしょうか。
もちろん料理を作ってストレス発散になっている方は良いのですが、夕飯作りが苦痛な方はお総菜やデリバリーに頼る日があっても問題なし!
週1回自分への休息日を作ってみませんか?
解決法5.ストレス発散できることをする
ストレス発散できることをするのが一番の近道だったりもします。
これをしている時は無心になれる!ということありますか?
お酒を飲むこと・カラオケに行くこと・手芸をすること・ネットサーフィンをすることなど、自分が楽しいと思えることならなんでもOK!
出来れば育児を頭から離してストレス発散が一番効果的なので、寝かしつけたあとや朝活で自分の時間を確保して行うと良いですね。
解決法6.親子で楽しめることをする
1人でストレス発散をするのも良いのですが、お疲れ気味のお母さんは「寝かしつけで一緒に寝てしまう」「朝早く起きるなんて…1分でも多く寝ていたい」という方もいますよね。
そんな時は親子で楽しめることを探してみてはいかがでしょう?
人とおしゃべりするのが好きなお母さんは、子育て支援センターに足を運んでみると母子ともにお友達もでき、持っていないおもちゃで遊べて満足!
お互いにとってもいいことをしていきましょう!
解決法7.誰かに任せる
「育児もう嫌…」と限界に近付いてきたお母さんは、ぜひ他の人に任せる方法をとってください。
1人になる時間が絶対的に必要です。
たった1時間でも2時間でも、1人になって好きなことを思いっきりやる!これに限ります。
誰も頼る人がいないという人もよく探せばそんなことはありません。
お友達と1時間ずつ交代でお子さんを見て1人の時間を作ったり、各自治体のファミリーサポートを頼ったり、限界になる前にいろいろなお守りを探しておきましょう。
解決法8.子供をギュッと抱きしめる
最後に子供をギュッと抱きしめるのも解決方法の1つ。
お子さんが何に対して不満を持っているのかはその時々によって違いますが、ギュッとハグをしてあげることによって気持ちが落ち着くのは確かです。
もしかしたら「自分のことを認めてよ!」と承認欲求からイライラしているのかも。
お母さんも叩いて自己嫌悪に陥るより、抱きしめた方が何倍も幸せな解決法です。
いくつになっても我が子が我が子。
お年頃になってハグはさすがに…と思ったら握手でも効果がありますよ。
そのしんどさ育児ノイローゼかも!?
「なんだかもう子育て疲れてしまった・・・」
「これってもしかして育児ノイローゼなんじゃ・・・」
と子育てしたくない気持ちがピークになっていませんか。
気持ちが病んでしまった場合、育児ノイローゼの状態になってしまいます。
育児ノイローゼの怖いところは、「他のお母さんも頑張っているんだし」「ノイローゼなんて言ってられない」と自分を客観的に見られないことです。
育児ノイローゼのサインを挙げてみましたので、自分に当てはまっていないかチェックしてみましょう。
サイン1.無表情になる
子どもを見ているとき、常に無表情になっていたら危険信号!!
30分泣いていてもぼーっと無表情で眺めていたりしませんか?
これは心が無になってしまっている状態です。
育児ノイローゼの始まりとも言えますね。
特に旦那さんの帰りも遅く、両親などすぐに頼れる人がいないワンオペで頑張っているお母さんが陥ってしまうサインです。
サイン2.マイナス思考
育児ノイローゼは感情も大変不安定になります。
何をしていてもマイナス思考になってしまい、泣き止ませられない時に「こんなお母さんでごめんね…」「子供なんて生まなきゃ良かった…」と思ってしまう方もいるでしょう。
どんなお母さんでも1度くらいはマイナス思考になることはあります。
ただし育児ノイローゼになっているお母さんは常にマイナス思考。
「いやいや!そんなことないよ!」と気持ちを切り替えられなくなったら育児ノイローゼになっている可能性は高いですね。
サイン3.眠れない
疲れているのに眠れないのも育児ノイローゼのサイン。
夜泣きや授乳で身体はクタクタなはずなのに…少しでも睡眠をとっておきたいはずなのに…なぜか寝付けないという時は育児ノイローゼに陥っているかもしれません。
サイン4.人に会うのが面倒になる
育児ノイローゼになっていると、人に会うのが面倒になることもあります。
最初の無表情にも繋がっていることですが、無気力になるのですね。
メイクをして洋服を決めて、子供のお出かけグッズを用意して…そんな準備さえ面倒くさく感じて人に会うのはよそう、外出はやめようとなってしまいます。
ただ育児ノイローゼになっている状態でお子さんと2人きりはマイナスのサイクルのまま。
思い切って外に出たほうが良い刺激になりますよ。
サイン5.過食や食欲がなくなる
過食や食欲がなくなるのも育児ノイローゼのせいかも?
「だって食べることしか楽しみないもん!」
「お金を使うのは食べるものばかり」
その気持ち、よく分かります!
特におっぱいをあげているお母さんはとにかくお腹がすきますよね。
どこまでが過食と言えるのかは人それぞれなので、どちらかというと食欲がなくなるほうが心配です。
忙しくても合間を見つけて食べてくださいね。
それがお子さんのためにもなります。
育児ノイローゼになってしまったら・・・
「もしかしたら育児ノイローゼかもしれない・・・」
「このままでは育児放棄してしまうかも・・・」
そんな状況になったら、試して欲しいことが3つあります。
「かもしれない」だからまだ頑張れる?
いえいえ、すでに心からSOSのサインが来てますよ。
日本人は昔から我慢することを美徳としてきました。
そんなのはもう時代遅れ!辛いと思ったら誰かに頼ってみることも必要です。
(1) 1人になる
育児ノイローゼになってしまったら、まず試してもらいたいのが1人になること。
四六時中子どもと一緒では、息つく暇もありませんよね。
夫や両親身内に頼れる人がいないのであればファミサポート・ベビーシッターなど。
保健センターや子育て支援課に問い合わせれば、必ず有益な情報をもらえます。
とにかく1人で抱え込まず、SOSを発信することが大切ですよ。
(2) 誰かに相談する
誰かに相談するのもとても大事!
話をきいてもらうだけで楽になることってありますよね。
こんなことで悩むなんて私だけかもしれない…とモヤモヤした気持ちでいる時間はもったいないです。
話してみると意外と同じ悩みを抱えているお母さんがいたりします。
また、自分から話すことで相手も悩みを打ち明けやすくなりますね。
そして重要なのは相談する相手です。
子育てを同じ目線に立ち、共感してくれる人に話しましょう。
極論を言えば育児に非協力的な夫よりも、ネットで賛同してくれるお母さんと話した方が気がはれることもありますよ!
(3) 病院でカウンセリングを受ける
育児ノイローゼかも?と自ら行動し状況を良くできるのが理想ですが、何も行動に移せないまま時間だけが経ってしまうと厄介です。
最終的にはうつのような状態になり、不眠症を発症し育児放棄をしてしまうかもしれません。
睡眠導入剤を飲みながら、病院でカウンセリングを受ける場合もあります。
ただしこれは最終手段。
薬や病院に頼らなければならない状態になる前に、自ら行動し改善していけるといいですね。
まとめ
子育てがしんどいと思ってしまうことは真剣に子育てしている証拠!
子育てをしたくないと思ったら、誰かに頼ってもいいのです。
1人で悩みを抱え続けていると、育児ノイローゼになってしまう可能性もゼロではありません。
子育てがもうイヤ!と思った時は、自分から行動を起こし、状況を改善していけると良いですね。